アメフラシってご存知ですか?
ちょうど今頃の時期から江ノ島の磯の岩場にも現れて、卵を産んでいるのを見かけるようになります。
海草を食べる平和主義(本人には確認していませんがw)でやさしい生き物です。
貝の仲間で、顕微鏡サイズで生まれたとき(ベリジャー幼生)にはオシリに巻貝がついています。
大きくなる過程で体の中に入り込み、見えなくなります。
雄と雌の両性を持ち合わせている雌雄同体の生物でもあります。
なぜアメフラシというのか・・・コレは諸説ありますが、踏まれたり、刺激を受けると体の中から紫色の液を出し(煙幕のように)身を守るのですが、コレが水面に広がってまるえ雨雲みたいに見えるから、という説が有力です。
食用として流通はしていませんが、昭和天皇が3回ほど煮付けにして食べたという話があります。
食べた感想は・・「かたいね・・」だったとの事(w)
今は体内に毒を含んでいる、という発表もあり、食用とはされていません。
↑コレは生まれてくる卵。コレにも毒があるのでは?といわれていますが、以前水槽内で生まれた卵を食べて見たことがあります・・・新鮮ですが・・苦いです・・(マネしないで下さい。肝臓障害を起こして小学生が運ばれたという記録もあります)
ラーメンみたいですが、この管の中に卵がぎっしり入っています。
約2週間で赤ちゃんのベリジャー幼生が生まれてきます。
繊毛を使ってクルクルとよく動くかわいい赤ちゃんです。何回か飼育にチャレンジをしていますが、いまだに幼体までに大きくなったことはありません。コレはかなりレベルの高い飼育知識が必要です。
成体は大きいものでは子猫くらいまでになります。
寿命は1年から1年半。卵を産んで、真夏になる頃にはみな死んでしまうことが多いです。
今年は磯場に現れるのが例年より早い気がします。
体の中には薄くて繊細な巻貝の名残が残っています。
コレを取り出そうと、ちょうど×になってしまったアメフラシを解剖してみました。
死んでしまう直前には紫色の液を出すのですが・・
終わってからいくら手を洗ってみても・・
手に色がついて落ちない!!
それもそのはず・・染色に使う液なんですもの(W)
仕方がない・・・この手のままで夕飯作りました(w)
私には絶対できない(>:<)
きもい~~~~~
食べるとか、食べるとか、食べるとか!!
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