夫の携帯壊れたと思う。

その夫の携帯がうんともすんともいわない。下の女の子の孫の写真が待ちう画面にしてい。留守電も入っているのにどれを押しても動かない。私はマニアル本をひろげてみて調べたがなにせ、そのマニアル本というのが小さくてまたその上文字も小さい。近眼でめがねをかけるとちゃんと見えるが小さい字が見えない。メガネをはずと小さい文字も見えるが目の前に近づけないと見えない。この小さなマニアルはもう頭が痛くなる。書いていることも説明をしているわりに頭に入りにくい。どうしてマニアルはなんでかんでも難しく書きたくるのだろうか。
私は夫にまた憎たらしいことを言っている
「電話、落としたの違う」と聞くと夫は「落とした」と言う。
そしてまた私の声は少し大きくなって「いつ落とした」と聞くと夫は、少し黙ったが「3日ほど前やった」と言う。
そして私はさらに憎たらしいことを言った。
「それやから電話こわれたんや。それやったらいくら、マニアル見ても携帯はなおらへんわ」と言って私は携帯から離れて夫の悪口をバソコンで入力した。
そしたら夫はマニアルを見て作動させようとしたが携帯はうんともすんともしない。
夫は電話をバーンと軽く投げた。
投げたら反動でなおると思っている。
昔ラジオは叩くと音がでた。テレビも叩くと画面がでた。洗濯機も叩くと水洗がまわった。
そういえばしばらく電器製品を叩くことがなかったが夫は昔のことを思い出してぼーんと投げた。
私は思わず「何しているの」と言いながら、夫の仕草に噴出してしまった。
私は夫に言った。
「もうあきらめて明日、携帯電話の機種の店に行って電話番号変えないで新しいのを買い換えるしかない。買い換えるとき新しい携帯電話にデーター全部入れてもらって」といっているが聞いているのか聞いていないのか----。
明日になって携帯電話の店に行ってええ格好して携帯がなんでもかんでも使いこなせるふりを聞くだろう。済ました顔をして「もう新しいのと買い換えるわ」と言って新しいのを買ってくると思う。使い方もわかっているふりして聞いて家に帰ってきて「俺、耳聞こえへんのでさっぱりわからへん。ちょっと教えて」とまた私に言ってくる。
教える私もそう対して夫とかわらいぐらい機械オンチ、携帯のことはうといのにその私にまた---と、夫に文句を2つも3つも言うことになるだろう。
夫ははっきり言ったら私に怒られると思ってはっきり言わないが、きっとすごい音をして携帯を落としたと思っている。
さっき憎たらしいことをいうついでに「あんた、新しい携帯に買い換えたくてわざと落としたん違う」と言ったら、今度は本気で「アホか。そんなことするか」とちょっとムキになって怒ったので「そうか」と言って私は黙った。
携帯電話で今夜は家の中で夫婦、やさもさしている。
明日は４月1日、エプルリフールだったのか。ちょと言葉が思い出せない。
明日の朝になったら携帯は作動していて昨日のことは１日早く、ちょっと嘘をついていたのとだれかのいたずらで携帯が動いているかもしれない。
なんてこれは子どもの童話の世界である。
壊れた携帯、何が原因で壊れたのだろうか。
きっと夫、落としたと思っている。