鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

今日は仕事の中の中休み、少し気候が涼しくなった。ベランダからもいい風が入ってきている。

2006-09-11 16:03:03 | 直言!
なかでも先日の太平寺小学校の現場の仕事、民族学級の民族教育学習を理解しているつもりでもまだまだわからないことだらけである。次から次と知らない事柄がでてくる。しかし取材時間が短い。
もう30分は必要だった。
やはり昼間に早くくればよかったなと反省していた。
どうも取材が手薄だと自分が1番よくわかっている。
しかたがない。土曜日には出稿してゲラを民族講師に確認してもらうひと手間をかけなければならない。
民族講師にも迷惑をかけることになるが仕方がない。
活字になって間違いがあればもっと大変なことになる。
民族講師はご多用にもかかわらずテキパキと対応して下さったので日曜日の夜、ようやくこの原稿は終了した。
それからである。
昨日現場に入った記事起こしである。
ようやく今朝に出稿を終えた。
集中力で一気に片付けていくので終わったのが10時過ぎだった。ちょっと疲れている。
新聞を読んでいるとすぐ眠くなる。
布団の中で横になった。
起きると12時半、ぐっすりと眠ってしまった。
疲れているのか。集中力で一気に猛烈に仕事をするのか神経が疲れてしまうのだろうか。
明日からも仕事が入っている。
13日は夫の兄の法事がある。京都にいかなければならない。
これから一気に秋になっていく。
9月の終わりは行事が多く入っている。
10月6日が旧暦の8月15日にあたるので9月の終わりに行事が集中した。
今年の旧盆、韓国の「秋夕(チュソク)」である。
韓国から派遣されている教師や駐在の職員はほとんど日本で過ごす。
日本に赴任している間は特別な事情がないかぎりそう何度も帰ることができない。
海外赴任の1つの決まりでもあると聞いている。
初めて韓国から日本に赴任された人たちは寂しい存在に韓国に対するホームシックになられる。
韓国では昼食も夜の飲み会もいつも誰かと連れ立って行く。1人では行かない。それが日本では昼食は1人の人もいれば2・3人連れ立っていく。
また毎夜、飲み会も行かない。
韓国は男性でも昼食は誰かといつも一緒である。
1人なんて考えられない。頭の中の思考にない。
食事は人間関係作りの基本であることから決して1人ではしない。
私は1人で適当に済ませると最初、韓国から赴任された人は「寂しいですね。かわいそうですね」と言った。
これが普通なのに私はキョトンとしていた。
昼食は仕事の中ですることが多い。1人で行くのは息抜きである。ストレス解消なのである。

韓国から赴任してこられた人たち、ようやく日本社会に慣れてくると韓国の家族社会から離れることができると思われるようになる。日本赴任期間はそうしたことから息抜きしておられる様子が伺える。
ある人は「日本に来ると親戚、兄弟の付き合いから解放される」と言っていた。
韓国で暮していると毎月ほど親戚や家族の集まりがある。
誰かの誕生日だと誰かの記念日だとか、行かなかったらなぜと言われる。
その付き合いの金額も相当のようである。
日本に来るとこのことから解放される。
日本で迎える「秋夕」、韓国から赴任している親しい人たちがどこかの家に集まって懇親会がもたれている。これもまた日本で得ることのできる人間関係だろう。
また旧盆に祭祀をする在日韓国人家庭に招待される人もいる。
在日韓国人は韓国に帰り韓国の親戚と「秋夕」をする人もいる。
また日本でのんびり暮す人もいる。
とにかく韓国の名節(ミョンジョル)では大きい行事である。
民族大移動でソウルの町はガラ空きになる。
みんな故郷に帰って家族とともに「秋夕」をする。
韓国はまだまだ儒教文化が根づき「祭祀」は家族にとっては最も大切なものである。何日も前から準備をする。
一番大変なのは女性たちである。
まだまた男性社会が中心で家長がいて兄弟がいて嫁はそこの家族になれないことを痛感する。
子孫繁栄と飯炊き女のために嫁にきたのかと落ち込む。
私もかつて30数年前、在日韓国人の家庭もそうだったので「飯炊き女」と思った。この儒教文化に嫌悪していた。
年を重ねて人間が秩序をまもっていく基礎がここにあると理解できるようになった。
韓国はIT文化が発達し人間社会は合理的になっているものだと思う人が多いだろうが反面、儒教社会で家族、村的志向が強く残っている。
この2面性をかかえた文化、韓国である。
韓国のタレントや俳優たちは日本人の男性にない品格を備えている。若者もちゃんと備えている。礼儀正しい。
これは名節になると故郷で大家族とあい多方面にわたってしつけられていく。
そして毎月に何回か親戚が集まる。だれか家長がいて親戚の子どもたちのしつけをしていく。しつけができないと家の品格に反すると言って大人たちはきちんとしつけていく。韓国では当たり前のふるまいをしているだけである。
しかし女性たちにかかってくるしわよせが多い。
日本女性は韓国の俳優に夢中になっている。
反面、日本に住んでいる「在日」にはなんの関心もない。
韓流はよくても在日コリアンの入居差別問題が現実に起きている。
在日コリアンは冷めた目でこのブームを眺めている。
このことを知って韓流文化にふれてもらいたい。
明洞の町を韓国の男性を見つけるために歩いている日本女性がいた。
そんなの甘い。甘い。と私はひややかな目で見ていた。
韓国は村的志向と世界に向けての新天地の2面性を持っている。
日本では失われた地域社会の構成、核家族だけ所属した自分の生活が長くなった日本の若い女性にはとても辛抱できない韓国の儒教文化があるということを知ってもらいたい
しかし世界でも珍しい韓国の社会構成、これはいつか学者の研究材料になると私は考えている。


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