朝から電子レンジが壊れた。

そして牛乳をマグカップに入れて温めようと思って電源を入れるとレンジがブーンと音がする。
そして私は夫に怒っている。

「あんた。ここで何を温めタン」
「ホルモンのコテッちゃん」
「そのまま温めたんか」
「いや、皿に入れてラップをかぶしてした」
「こてっちゃん、幾つしたん。2袋いっぺんにしたん」
「いや、1袋だけして後の1袋はフライパンでした」
「いったいレンジに何したん」
「お前、この間、使ったら拭いてきれいにしてというので布巾でふいた」
「水ついたまま拭いたの」
「いや、そんなにぼとぼとでなかった」
「もうあんたは私がいてへんかったら何してくれるの」と言いながら私は牛乳を片手鍋に入れて温めた。

そしてこの電子レンジは息子が大学を卒業して奈良で1年の就職浪人しているときに買ったものでもうかれこれ10数年以上になる。
息子が広告のチラシを見て安売りを見つけて買ってきた。
たしか私の実家でアルバイトしていて多少の小遣いが入って買ってきた。
なかったら息子が不便だったのだろう。
それから1度も壊れずに使ってきた。
それにしても夫はあんな油ギトギトのホルモンの味付けを買って来て電子レンジで温める。これはあかんと思いながら黙っていた。油ギトギトに私はフライパンで温めてと今日は電子レンジの故障で言ってしまった。

夫はなぜか素直に「電子レンジ買ってくるわ」と言う。
「1万円だけ出して」という。
「カードだったら夫のカードで切って」と言った。というのは私が原稿作成の仕事があって外にでられなかった。
私は財布から1万円を出してあとは足りないのは足してと言ったらそうすると言った。
そして家電量販売店に購入に行くといった。
私は背中を見ながら「日本のメーカー物を買って来てや。安くても外国製品は事故が多いから」と言葉をかけた。
電子オープンレンジを買ってきた。
2万5千円だったという。安いのもあったが日本の製品と違うのでこちらを買ったといった。さっそくダンボールを開けて取り出し設置した。

もうまた朝からひと騒動になった。

そして夫に言った。
「もう電子レンジも寿命やったんや。たまたまあんたがつかっているときに故障したんや」と言った。
しかしこてちゃんの温めだけはやめてもらいたいと考えている。

こんな脂っこいのか好きである。
私はもうこのごろ夫の食材についていかれへん。
夫はもう韓国料理に目がない。
子どもの頃、母親の作る料理は韓国料理ばかりだった。体質は韓国料理の食材で作られている。年をとってきて子どものころに食べたいたものに戻っている。
私はついていかれへん。

1昨日、なすびと天ぷらの煮びたしを作った。
まったく箸をつけていない。こんなふうに和食に煮込んでいる食材は食べない。
私は大好きで2日間続けて食べた。美味しかった。
夫の食材についていかれん私で夫は私の食材には見向きもしない。
どういうことになるのだろうか。

まっさらの電子オープンレンジまだ使っていない。
何かを作らないといけないが今日は日曜日、何をしょう。本当は何も作りたくないな。