鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

6日ぶりの外出である。

2006-12-09 12:54:26 | 直言!
その特集を作ることは時間と労力さえ使えばできる。デスクの協力もあるので出来る。しかし民族学校移転特集になるとそれぞれに意見が違う人がいていろんなことがあった。
移転は土地が絡むので利権に絡むこともでてくる。1世が苦労して苦労して日本文部科学省の一条校の認可をとった。外国人学校で大阪には一条校認可校は韓国系民族学校の2校である。一条校の認可校を統合して1つにすると言い出したのがまたこれ1世だった。
在日韓国人の民族教育を推進している某人がまたこの陣頭を切り出した。大阪で韓国系民族学校の様々な考え方が幾つにも分かれている。これも世の中どこにでもある。
私は最初、統合についてよく理解できていなかった。
もちろん一条校認可の重要さは理解していた。
こんな統合の話しが私直接に持ち込まれたのが2000年の春だった。
どうすればいいのか。この話はこのまま進めていいのかまったく私はわからなかった。
そして翌日、大阪にある韓国系民族学校の校長にこの話しをした。
双方の校長の声、私が電話口で飛び上がりそうな声で怒った。
「一条校の認可を減らしてよろこぶのは日本の行政や」とその一条校認可の苦労と増やすことはしても減らすことはしてはならないということだった。
これで一条校認可校の重要さを知り一条校の統合はしてはいけないということがよく分かった。

それから2校との関係、また移転校の様々な事柄にめぐりあうたびに側面から眺め落ち着いたところでじんわりと関係者に情報収集をすること5年と少しを繰り返した。
そしていよいよ来年新校舎が完成、7月に移転する。
資金援助も必要になってきた。それで12月初め特集日程が決まりそうになってきた。
様々な事柄を聞いていた私はどっちつかずのやじろべえで現場をみてきたが、いよいよそれができなくなってきた。
どうしたらいいのか。
上司が判断してくれた。東京から編集委員を大阪に下りるようにした。
現状の把握を一緒にした。これで私は安堵した。編者委員が見たまま聞いたまま上司に伝えてくれることができる。これでほっとした。

それから後、やっと私はエンジンがかかったのは11月半ばになっていた。それから卒業生や教師たち保護者らの声取りになった。電話やFAXの取材、大阪に行ってコメントを頂く人たちとあってのメモとりになった。
私は聞いた話をほとんどメモにすることはできる。しかし人に見せられないほど乱雑な文字の走り書きである。これをまたパソコンに入力をしていく。
電話で1時間近く話した人、30分ほど話した人、喫茶店で2時間近く話した人、また学校で10分から30分程度を何人もするとメモを整理して袋に入れていてもパソコン入力するときにメモノーとが見当たらない。しかたがなく記憶をたどりながら作成する。どのコメントも私の考えで削除できない。すべてのメモをパソコン入力をして出来上がると担当デスクにメール送信をした。
メモノーとをないと探しまくったのに次の現場に行ったときに新しい大学ノートのメモノートを出すと2・3ページに走り書きがしてあった。走り書きをしてあるメモを見つけてやれやれとまたパソコンの入力をする。
こんな日々が11月の末まで続いた。
終わると気が抜けたみたいにへとへとになった。
これで週末1・2日休めると思っていたら急な現場取材要請が入る。
若いときはそれでも駆けずり回ったが今はそれができたとしても後で疲れから風邪がひきやすくなって体調を崩してしまう。
なんとか金曜日は現場に入ったが担当デスクに無理を言って12月の初めの週末は自宅で休養をとることにした。
体調は戻ってもうそろそろ外にでないといけないと思うようになってきた。

特集記事を読んでコメントにご協力していただいた人たちに笑みがこぼれていればそれで私はうれしい。1人でも多く喜んで下さる人がいるとこの紙面を企画したかいがある。上司に感謝である。そしてへとへとになったことは吹っ飛んでいく。しんどかったけれど皆さんの笑顔が私の薬になる。

そしてなにより上司に感謝、私1人で記事を作ると外野の声に責任がもてない。
これが怖くて最初は「特集」と聞いて逃げ腰だったがやってみるとまた楽しい。やりがいのある紙面だった。何よりも苦労したのは東京から下りてきた編集委員である。どんなことでもそうだが1人ではできない。多くの人の協力でできるものである。

新校舎に移転する児童・生徒の顔が来年には見られる。
大阪湾に見える外国船、野鳥の森はまたこれまでと違った学園と違う思考与えるだろう。心は広く視野も広くなるだろう。
そんなことを楽しみにしている。
ちょっとだけ裏話を披露、まだまだいっぱいあるけれどそこまで書くと私が責任もてない。とにかく民族学校が発展することですから。

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