鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

今、「千の風にのって」というのだろか。

2007-02-27 06:57:24 | 直言!
どんな歌かよくわからなかったが先日、どこかのテレビの歌番組で歌っておられた。なかなかいい歌である。
歌といえば私は取材現場で1年に一回、必ず涙ぐむ取材がある。
それは大阪にある韓国系の民族学校の金剛学園小学校が行なう「ソルナル(正月)」の行事である。
毎年、旧正月の1日前に学校の中で行なわれる。
1日、民族衣装をきて校長や理事長、そして近隣の日本公立小学校の校長も出席する。金剛学園の小学校1年生から6年生が兄弟になって韓国式の正月の挨拶をする。これを「歳拝(セーベー)」という。
オリニ(子ども)たちが校長らに韓国式に「セーヘー ポン マニイ バドセヨ(新しい年にたくさんの福を頂いて下さい)」と挨拶すると校長らは「今年も健康で勉強にがんばって父母のいうことをよく聞くのですよ」と言いながら文房具の入ったお年玉袋を渡すのである。
そして近隣の日本公立小学校2校の3年生が学校に交流訪問をする。
金剛学園の子どもたちと一緒に「正月」の歌を歌う。日本の「正月」の歌ではない。韓国の正月の歌である。
「カチカチ ソルナル オットケハジョ(一緒に正月、どうしましよう)」が1番だが2番は涙がこぼれる。
歌はセンットン(5色が入った民族衣装)チョゴリを着ているお姉さん、妹、お父さんも、お母さん、ご苦労したでしょうという歌だが日本公立小学校の子どもたちも事前学習で教えてもらっているのだろう。日本人児童も一緒に大きい声で歌っている。その子どもたちの姿と韓国の正月の歌詞に私は取材をしながら涙が目にたまっている。
毎年、こうして近隣の日本公立小学校の児童も招待しての韓国の正月を一緒にしている。私の子ども時代には考えられなかったことが今は現実に行なわれている。当たり前のように日本の子どもたちも一緒に韓国の歌を歌い韓国の遊びをしている。
たまたま今年、「歳拝」を努めた大阪韓国人会館の代表は話していた言葉も印象的だった。
「こんな光景、在日同胞の多くの子どもたちに見せてやりたい。遠くにすむうちの孫にも見せてやりたい」
私たちの2世の年代は心に響くものは同じなのだろう。
韓国式に正月の挨拶をする在日韓国人の子どもたち、そして近隣の日本公立小学校の子どもたちと一緒に歌う韓国の正月の歌、そして一緒に韓国の遊びをする光景に胸に響くものがある。
1年に1回、取材現場でポロリと涙がこぼれそうになる。
今年も21日におこなわれたが子どもたちが歌う「正月」の歌に私の目は涙でいっぱいになっていた。おもわずまわりの人に「毎年泣かされるわ。この歌に」と私は照れ隠しに話していた。
旧正月が過ぎてから朝の東の空が明るくなるのがだんだん早くなってきた。
春がそこまで来ていることを感じる。
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