講座の案内ばかりが続いてすみませんが、4月と5月に開催する「地理を読む!」のお知らせです。
スペース・アーナンディ/インド映画連続講座第Ⅲ期
「インド映画を読む!」
<第3回>地理を読む!~北インド・南インド・東インド~
スペース・アーナンディでは、毎年1つのテーマで行う「インド映画連続講座」を開催中ですが、第Ⅲ期は「インド映画を読む!」と題して、インド映画を深く読み込むための様々なトピックスを取り上げることにしました。
好評だった<第1回>の「ジェスチャーを読む!」と<第2回>「カーストと宗教を読む!」に続き、<第3回>では「地理を読む!」と題して、インドを大ざっぱに3つに分け、それぞれの土地が映画の中にどう描かれているかを見ていきます。今回参照する作品は、北インド&東インドが登場するシャー・ルク・カーン主演作『ラジュー出世する』(1992)と『ディル・セ 心から』(1998)、さらに、コルカタを描く『女神は二度微笑む』(2012)などですが、『ディル・セ』にはケーララ州も登場。南インドはラジニカーントとヴィクラム主演作、さらには『世界はリズムで満ちている』(2018)等々から、日本人がインドの地理を認識する手がかりを探っていきます。その他、できれば「『バーフバリ』の地理」についても見てみたいのですが、これは当日のお楽しみ、ということで。
なお、メインの講座と抱き合わせで開催してきた「映画で学ぶヒンディー語塾」では、実際に映画で使われた会話を学びます。ほんの1、2分の会話なのですが、今回もシャー・ルク・カーン作品からの一節ですので、シャー・ルクになった気分でしゃべってみて下さい。ヒンディー語が初めての方でも大丈夫、カタカナ書きが付いているので、その通り読めば意味が通じてしまいます。30分間の濃密なヒンディー語学習体験をどうぞ。
From ”Dil Se”
日時:2019年 4月20日(土) 15:00~17:30
5月18日(土) 15:00~17:30
場所:スペース・アーナンディ
(東急田園都市線高津駅<渋谷から各停で18分>下車1分)
定員:20名
講座料:¥2,500(含む資料&テキスト代)
講師:松岡 環(まつおか たまき)
ご予約は、スペース・アーナンディのHP「受講申し込み」からどうぞ。ご予約下さった方には、ご予約確認と共に、スペース・アーナンディの地図をメール送付致します。床におザブトンをひいて座っていただく形になりますので、楽な服装でお越し下さい(申し訳ないのですが、スペースの関係上イス席はご用意できません。悪しからずご了承下さい)。
皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。(松岡 環)
[講師紹介]
1949年兵庫県生まれ。麗澤大学、国士舘大学非常勤講師。大阪外大(現大阪大)でヒンディー語を学び、1976年からインド映画の紹介と研究を開始。1980年代にインド映画祭を何度か開催したほか、様々なインド映画の上映に協力している。『ムトゥ踊るマハラジャ』『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』『きっと、うまくいく』『パッドマン 5億人の女性を救った男』など、インド映画の字幕も多数担当。著書に、「アジア・映画の都/香港~インド・ムービーロード」(めこん/1997)、「インド映画完全ガイド」(世界文化社/2015/監修)など。
『バーフバリ』の地図に関しては、どこかにあの画像が出ていないかと探したのですが、残念ながらインド版公式サイトにも見つからず。トールキンの「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」でも本の見返しが地図になっていたように、王国ファンタジーに欠かせないのはイメージを膨らませてくれる地図なんですね。絵が上手だったら自分で描いてしまうんですが、ああ、あの地図がほしい! 画面撮りして、つなぎ合わせてみようかな、などと考えています...。