香港で買った物について、ちょっとご紹介をしておきます。今回の香港では、どうしても行ってみたかった所がありました。銅鑼湾(コーズウェイ・ベイ)に新しくできた誠品書店です。台湾では何店舗も展開していて、台湾の読書文化をリードする感がある誠品書店ですが、香港への進出はこれが始めて。しかも、週末は24時間営業というのですから、話題にならないわけはありません。
キャセイの機内で読んだ香港の新聞には、8月11日にオープンしたばかりの誠品書店が賑わっていること、しかも、24時間営業の日には真夜中まで大勢の人が詰めかけ、小学生の女の子が午前2時とか4時とかに店内にいたりすることが記事になっていました。ちょっと皮肉な書き方で、香港の本屋にはない座って本が読めるスペースがあるため、憩いに来ている人たちが多いのでは、というようなことが臭わせてありました。香港に着いていて、この暑さではさもありなん、と思った次第です。
さて、実際に行ってみた誠品書店。入っているのは、銅鑼湾に新しくできたビル希慎廣場(ハイサン・プレイス)で、ちょうど大通りを挟んでそごうとは向かいになります。誠品書店はこのビルの8~10階を占めていて、それより下の階はファッション店舗がずらり。こちらが誠品書店のHPです。8階に着いてみたら、店内はものすごい人・人・人でした。香港人、新しいものが好きですねー。人出の多さもあってか、台湾の誠品のような落ち着いた雰囲気はとうてい望めません。スペースもきゅうくつで、台北の西門町店や信義の旗艦店が懐かしいです。
映画関係の棚しかチェックしなかったのですが、台湾の出版物はさすがによく揃っていて、これなら台湾に行かなくてもいいかも、という感じでした。あと、英語の映画本もよく揃っています。映画理論書や、監督、スターについての本が多かったのですが、中国語圏映画に関するものも結構並んでいました。すぐ近くの美術関係の棚も、洋書が随分充実していた感じです。これでは、商務印書館や三聯書店などは押されるかも知れません。私は、その日の朝に買った本を小包で郵送してしまったこともあって、買ったのは『セデック・バレ』のムック本1冊だけでした。
この本は映画のメイキング本なので、時代背景とかはあまり親切に解説してありませんが、出演者の紹介も割と詳しくて、何かの時に役に立ちそうです。それで、これを読みがてら、暑い戸外を歩いたあとだったので書店内のカフェに入ったのですが、こちらは(も?)ペケでした。アイスコーヒーが50香港ドル(約500円)もするのに、お味は色つき水で、茶餐店のアイスコーヒーの方がなんぼかマシ。デザインだけはおしゃれなテーブルはガタガタし、サービスもあまりよくなく、埋単(マイタン=お勘定)をするとおつりがなかなか戻ってきません。しびれを切らして催促したら、別人のおつりが戻ってきて、「100香港ドル出したのに、おつりがなんで200いくら来るの??」と目が点になりました。もちろんすぐにボーイさんを呼んで返しましたが、あのまま私がおつりを握って遁走したらどうするんだ、とため息でした。いやー、開店直後に行くものではありません。
その『セデック・バレ』ですが、もちろんDVDも買いました。第1集、第2集のセットで、メイキングがついているものが198香港ドル(約2000円)。メイキングなしの各巻は、それぞれ98香港ドルでした。タテに貼ってあるのは、「本作品は問題となる内容を含みます」という警告文です。香港では珍しいですね。
買ったのは行きつけの廟街のお店、精美唱片ですが、面白いDVDを発見。
さ~て、どの映画だと思います? 中国語タイトルは、陳果(フルーツ・チャン)の2001年の作品『ハリウッド★ホンコン(香港有個荷里活)』のイタダキですね。カヴァーに使ってある写真は全然別物で、これは『I Hate Luv Storys』 (2010)のスチールです。で、中身は、昨年の東京国際映画祭で上映された『ボリウッド~究極のラブストーリー~』 (2011)。コメントをする人のところにだけ、中国語字幕、あるいは英語字幕がついていて、歌には一切字幕なし。もちろん、作品のタイトルも入っていません。あんな面倒くさい試みをしたのは、日本の字幕翻訳者だけだったようです(笑)。
今回はインド映画はやっていませんでしたが、日本では手に入らないこういう作品が正規版のDVDになってくれているとありがたいですね。ホンコンのインド映画ブーム、当分続くかも知れません。
「Om Shanti Om」は台湾でDVD化されていますし、「3 Idiots」も香港で出ているので、この勢いでソフト化が進んでくれればと思います。もちろん「Robot」「Ra.One」で日本でも公開が進むのがベスト!なのですが(熱望)。
「オーム・シャンティ・オーム」は台湾でDVDが出ているのですか~。台湾も、いい作品を選んでDVD化されていますね。日本でも来年3月の公開後必ずDVDになりますので、ちょっとお待ち下さいね。
「3バカに乾杯!」も.....辛抱強くお待ち下さいませ。そろそろ、待てば海路の日和あり、ではないかと思うんですが。
では、「香港心のご近所」ルポ、楽しみにしています。私の友人は今日から2泊3日で香港に行き、イーキン(鄭伊健)とイーソン(陳奕迅)のコンサートの連チャンだそうです。うらやましい!
OSM、3月公開なんですね。当地は「Ra.One」もまだ公開のめどが立っていないようなのですが、ぜひともスクリーンで見たいです。10月13日に行ければいいのですが、別の出張があって難しそうなので。
そして、必ずDVD…(嬉)!台湾版(現地で衝動買いしました)に続き4枚目ですが、ぜったい買います。
香港は、コンサートは無理そうですが、マクダルほか映画が見られればと思っています。