アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

今年もアジアフォーカス・福岡国際映画祭に注目!

2011-06-19 | アジア映画全般

今年もアジアフォーカス・福岡国際映画祭が9月16日(金)~25日(日)に開催されますが、早くも一部の上映作品が発表になりました。

『妻は、はるか日本に(仮)』
  インド/2010年/ベンガル語、英語
  原題:The Japanese Wife
  監督:アパルナ・セーン
  主演:ラーフル・ボース、高久ちぐさ、ラーイマー・セーン、モウシュミー・チャテルジー(人名表記は映画祭の公式のものではありません)

クナール・バスの短編小説「日本人妻」を、『Mr. & Mrs. アイヤル』 (2002)などで日本でもおなじみの女性監督アパルナ・セーンが映画化。文通で知り合った日本人女性と顔も会わさないまま結婚した、ベンガル人教師の生き方を描きます。原作にかなり忠実なため、日本人女性の名前が「みやげ」(土産)さんになっているなど少々フリクショナル・ムービー的な部分もありますが、いかにもベンガル小説の映画化らしい深い内容を含んでいます。ボリウッド映画でも活躍する、ラーフル・ボースとラーイマー・セーンの静謐な演技が見もの。下は原作小説本のカヴァー両面です。

 

『素晴らしき大世界(仮)』
  シンガポール/2011年/華語、福建語、広東語など
  原題:It's A Great, Great World
  監督:ケルヴィン・トン
  主演:オリヴィア・オン、ナンシー・シッ(シッ・カーイン)、ヘンリー・チア、グルミット・シンら(人名表記は映画祭の公式のものではありません)

こちらは2月5日の記事でちょこっと紹介したのですが、昔シンガポールにあったアミューズメント・パーク「大世界」を舞台に、そこで繰り広げられる庶民の哀歓を描いたものです。シンガポールのある写真館が閉鎖されることになり、そこの孫娘が古い写真に写っていた人々を訪ねて写真を返そうとする、というのがお話の発端です。その過程で、彼女は「大世界」に縁のある人々に出会い、祖母がみんなに愛された写真技師だったことを知っていくと同時に、「大世界」にまつわる歴史も学んで行く、というのがストーリー。日本軍のからむエピソードは、年代的にはちょっと「?」なのですが、出身地の違うコックさんたちのやり取りや、ちょいワケアリ結婚式を面白く描いていて、シンガポール魂が炸裂しています。なるほど、シンガポールの観客がこぞって見に行き、大ヒットとなったはずです。

 映画祭の上映作品一覧サイトはこちら。それぞれの作品をクリックすると、予告編も見ることができます。まだまだこれからどんどん作品が増えていきますので、絶えずチェックしていて下さいね。あ、インド映画も、上記作品以外に複数上映される予定です。あなたの好きなあのスターが出ている作品がやってくるかも。9月の福岡は、いつもエキサイティングです!

 


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1 コメント

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DVD発見! (アハマド)
2011-07-02 19:08:41
「妻は、はるか日本に」のDVD(もちろん海賊版)を全くの偶然ですが昨日DVD屋台で物色している時に見つけました。インド映画はボリウッドものしか通常インドネシアで売られていないので、ましてベンガル語の文芸映画、どういうルートでジャカルタまで来たのか、気になって仕方ありません。

ちなみに上記DVDは日本映画のラックにありました(苦笑)ひょっとしたらインド映画ではなく日本映画と認識されたのかも?
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