アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

百ヶ日

2011-06-18 | 日常

今日は東日本大震災が起こった3月11日から数えて百日目、仏教では百ヶ日の法要を営む日です。ニュース等でご覧になったように各地で慰霊祭や法要が行われていますが、私も亡くなった方々にインドの花を捧げて、ご冥福を祈りたいと思います。

このお花は神様に捧げるためのもので、ムンバイのマハーラクシュミー寺院の参道で売られていました。花輪の形になっており、神像の首に掛けたり、足下に置いたりして捧げます。4月22日のブログ「100日目」の記事で写真を出した、リンガやガネーシャ神などシヴァ神の眷属を祀った小さな祠の脇にお店が出ていたもので、下の写真の左上に写り込んでいます。

 

こういった花輪は、自宅に飾ってある亡くなった人の写真に掛けることもあります。それぞれの命日には、マリーゴールドや白いラジュニーガンダーの花を綴った花輪を写真額の上辺に引っかけて、残りを額の写真に半円形にたらすのです。お墓を作らないヒンドゥー教徒は、そうやって亡き人を悼むのが一般的です。下の写真で右側に置いてある小さな花輪は、小さな神像に捧げたりすると共に、亡き人の写真立ての前に置いたりするのではないかと思います。

今回の東日本大震災でお身内を亡くされた方の中には、お花をあげたりするのもままならない方も多いことでしょう。百ヶ日というのは、”正式には卒哭忌(そっこくき)といい、「哭=泣く」のを「卒=終わる」ためのおつとめという意味があります。また、四十九日は天国に到着する日で、まずは天国での見習い期間開始であり、百ヶ日は正式に天国の住人になるという考え方もあります”と、曹洞宗円道寺というお寺のサイトにありました。うちのお宗旨は曹洞宗ではないのですが、このサイトは四十九日の説明もわかりやすく書いてあって参考になります

仏教では亡くなってから四十九日までの間を中陰と言うのだそうですが(そう言えば、四十九日のお香典返しを満中陰志と言いますね。あれは、中陰の期間が満ちた、という意味だったのですね)、それで思い出したのが、チョン・ウソンとキム・テヒ主演の映画『レストレス~中天~』 (2008)。韓国語の原題を「チュンチョン(中天)」というのですが、あれは亡くなった人々が中陰の期間中とどまる中天が危機に瀕し、それを2人が救うお話でした。

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この映画の韓国版チラシには、2人が天空へと昇るかのようなイメージ画が描かれているヴァージョンもあります。

 3月11日に亡くなった方々の魂も、百ヶ日を境に天国で安らかに過ごされることを祈りつつ。

 

 


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