アジア映画巡礼

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TUFS Cinema<南アジア映画特集>はインド映画『あるがままに』

2018-04-30 | インド映画

今年も東京外国語大学で、TUFS Cinema<南アジア映画特集>が開催されます。日本初上映作品が日本語字幕付きで、かつ無料で見られるこの催し、今年の上映作品はインドのマラーティー語映画『あるがままに(原題:AstuーSo be it!)』(2013)です。主催者からお知らせをいただきましたので、情報をそのまま貼り付けます。

 

上映日
6月9日(土)14:00開映(13:30開場)

『あるがままに Astu: So be it!』

©Gauurikaa Films

インド/2013年/マラーティー語/123分/日本語・英語字幕付き
監督:スミットラー・バーヴェー
         スニール・スクタンカル
製作:シーラー・ラーオ
   モーハン・アーガーシェー
脚本:スミットラー・バーヴェー
出演:モーハン・アーガーシェー・・・・・シャストリ博士
   イラーワティー・ハルシェー・・・・イラ
   アディティ・クルカルニー・・・・・シュウェタ
   ミリンダ・ソーマン・・・・・・・・マーダヴ
   アムルター・スバーシュ・・・・・・チャンナンマ
   ナチケート・プールナパートレー・・ アンタ(象使い)
   オーム・ブトカル・・・・・・・・・ラーム
   イラー・バーテー・・・・・・・・・グプテ教授
音楽:サーケート・カーネートカル
撮影:ミリンダ・ゾーグ
編集:モーヒト・ターカルカル
【解説 大東文化大学教授 石田英明】

 

©Gauurikaa Films

場所:東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
入場無料/先着順/申込不要 定員501名
主催:東京外国語大学 共催:東京外国語大学拠点南アジア研究センター(FINDAS)
協力:Gauurikaa Films/Dr. Mohan Agashe/Ms. Kyoko Dan/ Ms. Meenakshi Shedde / Dr. Mizuho Matsuo / Prof. Hideaki Ishida

 

©Gauurikaa Films

【あらすじ】
父が忽然と姿を消した....。
町の雑踏を悠然と歩く美しい象。一人の老人が、その象に心を奪われ、ひたすらにあとを追う。象使いは見知らぬ老人を追い払おうとするが、老人は少年のように無邪気にほほ笑むばかりで、そばを離れようとしない。困り果てた象使いは、妻の待つ川辺のテントに老人を連れて帰る。老人は、安住の地を見つけたかのように、象のそばで安らぐのであった...。
舞台は西インドのマハーラーシュトラ州プネー。古典文学と哲学の権威シャストリ博士は、かつて東洋学研究所の長であった。二人の娘はそれぞれ独立し、博士は自宅で書生と暮らしていたが、アルツハイマー型認知症の兆候が現れ、記憶が失われつつある。娘夫婦が同居を試みるも、育児と介護の両立はたやすいことではなかった。父が姿を消したのは、そんなある日のことである。
偶然が引き合わせた二つの家族。誰にでも等しく訪れる老い。父の不在で立ち現れてきたものとは....。
2013年 インド国家映画賞脚本賞受賞作。

©Gauurikaa Films

[お問い合わせ]
東京外国語大学 総務企画課広報係
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
Tel:042-330-5150(土日祝をのぞく9:00~17:00)

南アジア映画特集Facebook/TUFS Cinemaウェブサイト/東京外国語大学ウェブサイト

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[交通アクセス]
◉ JR 中央線
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◉京王電鉄
 「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10 分
 「東京外国語大学前」下車 

©Gauurikaa Films

TUFS CINEMAとは / ABOUT TUFS CINEMA
東京外国語大学が不定期に開催する世界諸地域の映画の上映会。上映やトーク企画を通して世界諸地域の社会・歴史・文化などの理解を深めることを目的として開催しています。
世界には多様な言語・文化・民族・宗教・社会があり、さまざまな「暮らし」があります。そして、多くの社会問題も存在します。それらを共有し、理解を深め、ともに考えていく機会になればと思います。


主役のシャストリ博士を演じるモーハン・アーガーシェーは、1947年7月23日生まれの70歳。あと1ヶ月足らずでインドが独立する、という日に、現在のマハーラーシュトラ州プネーの南方にある町ボールで生まれた彼は、プネーの医科大を出て精神医学の学位を取ります。その大学生時代に演劇に目覚め、卒業後精神科の医師として活躍すると同時に、舞台俳優、やがては映画俳優としても実績を積んでいくようになった変わりダネです。映画デビューは1974年のマラーティー語映画『Samna』で、のちにマラーティー語映画界を代表する監督となるジャッバル・パテール監督のデビュー作でした。続いて出演したのが、当時ニューシネマの旗手的存在だったシャーム・ベネガル監督の『夜の終わり(Nishant)』(1975)で、以後、日本でも上映された『ミュージカル女優(Bhumika)』(1977)等、シャーム・ベネガル監督作品によく出演しています。また、サタジット・レイ監督の『遠い道(Sadgati)』(1981)や国際共同製作作品『ガンジー』(1982)にも出演、演技力の確かな得がたい俳優として、マラーティー語映画、ヒンディー語映画を中心に100本近い作品に出演し続けてきました。娯楽作品にもよく顔を出していて、1996年のシャー・ルク・カーン、アニル・カプールらの主演作『Trimurti(三神像)』では、フィルムフェア誌の「最優秀悪役賞」にノミネートされたりしています。モーハン・アーガーシェーの演技を、ぜひお楽しみ下さい。

©Gauurikaa Films

監督のスミットラ・バーヴェーとスニール・スクタンカルは、マラーティー語の映画と舞台で活躍する監督・演出家で、1995年の監督第1作『姉妹(Doghi)』は1997年のあいち国際女性映画祭で上映されたこともあります。スミットラ・バーヴェー(女性)は1943年1月12日生まれの75歳、スニール・スクタンカル(男性)は1966年5月31日生まれの51歳。すでに長編劇映画だけで14本の作品を共同監督しています。

最後に現地版の予告編を付けておきます。6月9日(土)は、東京外大キャンパスでお目にかかりましょう!

Astu - So Be It | Official Trailer | Dr. Mohan Agashe, Amruta Subhash

 



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