気温29℃という結構涼しい香港にいます。昨日、今日と綱渡り的な移動だったので、その緊張がまだ残っているのと、『Jawan』のあれこれを思い出して、脳の興奮状態が続いています。綱渡り的な移動、というのは、9月7日&8日がこんなタイムラインだったからです。
9月7日(木)10:00a.m. アルバート・コート・ホテル(上写真)をチェックアウト⇒地下鉄でサンテック・シティへ。
今回、シンガポールで何がラッキーだったかと言えば、4年前に使った地下鉄カードが生きていたことです。タイではBTSのカードがもう期限切れで、窓口で「これは買い直してもらうしかありませんね。カードのディポジットも払い戻せません」と言われたあとだったため、シンガポールの地下鉄の駅でおそるおそる、「あのー、このカード、期限切れだと思うのですが...」と差し出したら即調べてくれて、「いや、2025年まで有効ですよ。10.9ドル残ってますから使えます」と言ってもらった時には、天にも昇る気持ちになりました。円安で1シンガポールドルが100円以上になっているため、10ドルも残っているなんで超ラッキー! と舞い上がってしまいました。おまけに、もっと前に買ったカードも持ってきてみていたので、念のため最終日の7日にチェックしてもらうと、2027年まで有効で、17ドルぐらい残っていることがわかりました。これは、もう一度シンガポールに行くことになるのかしら?
11:10 GVにて、『Jawan』第1回目。観客は20人ぐらい。チケットがみんな売り切れていて、見られなかったらどうしよう、と思ったりしていたので、ちょっと拍子抜けでした。真ん中の席で見たのですが、前に座っていた若い男性2人組がスマホを画面に向けて撮っていたので、「えー、シンガポールでも盗撮があるの!」と思わず声が出てしまいました。全編撮っているのではなく、時々撮っていたみたいですが、交通信号もみんながきちんと守るお国柄なのに、とちょっとびっくり。
14:10 1回目の上映終了。次が14:35からなので、急いでお昼をかき込みます。嬉しいことに、映画館のある階の1階下にフードコートが新しくできていて、前日食べてみたらおいしかった(上の3種のおかずで9.5ドル)ため、そこでこの日も腹ごしらえを。歯磨きもそこそこに、2回目の端っこの席に座りました。そうそう、今回のシンガポールでは、プラバースの新作『Salaar(将軍)』の予告編を毎回やっていました。正式題名は『Salaar: Part 1 - Ceasefire(将軍:第一部ー停戦)』と言い、”『K.G.F』の監督の作品です!”というのがキャッチフレーズ。プラシャーント・ニール監督作のこの作品、予告編を付けておきますが、初っぱなに出てくるのは『サーホー』(2019)にも出ていたティーヌー・アーナンドです。9月28日から公開の予定です。
Salaar Teaser | Prabhas, Prashanth Neel, Prithviraj, Shruthi Haasan, Hombale Films, Vijay Kiragandur
14:35 2回目開始。この時の入りは、50~60人という感じ。時々ちょろっとメモったりしながら、特に後半にあるカー・アクションを楽しみました。この回の皆さんは、前回の客よりもよく笑っていました。笑えるシーンも多いんですよ、この映画。
17:25 最後のソング&ダンスシーンが始まったので、出口へダッシュ。私のすぐ前に男性が一人立って出口に向かったので、目立たずに済みました。トイレに寄ってからタクシースタンドへダッシュ! シンガポールは道によって、タクシーを停められないところが結構多いのです。そのかわり、タクシースタンドがあちこちにありますが、必ずタクシーが来てくれるかどうかはその時次第。それにウーバーみたいなコールをして待つ人もタクシースタンドにいたりするので、まごまごしてしまいます。よくわからないので、私の前、列の最初にいたインド人のビジネスマン風の人に聞いたら、いろいろ説明して下さったのですが、よけいに頭がこんぐらがってしまいました。とそこへ青いタクシーが停まって客を降ろしたので、その人が「あのタクシーなら乗せてくれると思うから乗りなさい」と順番を譲ってくれました。ありがとうございます!
このタクシースタンドの正面には、『Krrish(クリシュ)』(2009)でリティク・ローシャンが飛び上がった噴水があります。あの、ナシールッディーン・シャーの悪のボスが乗ったヘリを追いかけ、クリシュがシンガポールの街を文字通り飛び回るシーンは、インド映画名アクションシーンのベストスリーに入ると思います。何せ、ワイヤーアクションが程小東(チン・シウトン)ですからねー。シンガポールに行くたびに、この噴水を拝みに行く私です。
17:50 ホテルにまず行ってもらって荷物をピックアップ。夕方なので小さな渋滞ができていたりしてあせりましたが、18:30分には空港に到着。福建語が母語だという若い運転手さんは乗ってすぐはしゃべりっぱなしで、これは高額料金ふっかけ狙いか、と思ったのですがとんでもない、全く正直に料金を「37.5ドル(約3,800円)だよ」と言ってくれたので、思わず40ドル出して、「おつりはいいわ」とチップをあげてしまいました。そのせいでもないでしょうが、カートを持ってきて全部荷物を積んでくれ、「ありがとう、全部やってもらって」と言ったら、「重い荷物は腰に来るから」とか言いながら去っていきました。
19:20 チェックイン。20:50のフライトなのですが、バンコク⇒シンガポールの時は1日前のオンライン・チェックインの案内が届いたのに、今回は来なかったので、これはひょっとしてフライト・キャンセルか?! とずーっと心配していたのでした。チェックイン・カウンターが長蛇の列で時間はかかったものの、ちゃんとチェックインできてホッとしました。ホントに、「マイペンライのタイ航空」ですねー。でも、案の定出発が遅れ、21:30ぐらいに出発。飛ばなかったら明日朝のキャセイに間に合うよう、他の便で行けるのか? キャセイに乗れずシンガポールから香港まで新たにチケットを買ったら、旅行保険で補填されるのか? とかとか、いっぱい心配したのです。神様、ありがとうございました!
安心して、前回のフライトでチェックした時最後に発見し、見たかったヴィッキー・コウシャル主演の『Sardar Udham (シク教徒ウダム・シン)』(2021)を見ていたのですが、この映画、最後の方に出てくる1919年のアムリトサル大虐殺の再現シーンがものすごい迫力で、疲れも眠気も吹っ飛びました。予告編を付けておきます。
Sardar Udham - Official Trailer | Shoojit Sircar | Vicky Kaushal | Oct 16
22:30 2時間のフライトなので、バンコク到着は23:30、と思っていたら、バンコクとシンガポールの間には1時間の時差がありました! 1時間もうけた!! これで朝5時に起きるまで少し長く寝られる~。この時泊まったのは、空港近くにあるスワンナプーム・ヴィラ・エアポート・ホテルで、1泊5千円ぐらいな のに結構いいお部屋でした。若いフロントスタッフも親切だし気持ちのいい人ばかりで、近くのストアを教えてもらい、ジュースやアイスを買い込んで一休み&一眠り。
9月8日(金)5:45 タクシーで空港へ。メータータクシーなのですが、メーター表示が見えないように、前に仏様の飾り物が揺れているタクシーで、案の定99と出ていたけど「150バーツです」と言われました。でも早朝料金かも知れず、ま、いいやと文句を言わずに渡したところ、この運転手さんもカートを持ってきてちゃんと荷物を積んでくれるし、荷物の扱いも本当に丁寧です。タイもシンガポールも、いい人が多いですねー。
8:50 香港行きキャセイはほぼ予定通りの出発で、ほぼ満席。香港のイミグレのカードが配られたのですが、これ、なくなったんじゃなかったけ? 指紋認証で香港でももめた覚えがあるんだけど。いやいや、係官による入国システムに戻ってました。マ・ドンソクの『犯罪都市3』を見ながら、無事香港着。やれやれ~~~。マブリー様、相変わらずとってもステキでした。これも予告編を付けておきます。
マ・ドンソク主演映画『犯罪都市3』メイン予告編(日本語字幕付き)
いろんな荷物やら書類やらを整理して、雨がやんだ夕方からちょとお出かけ。香港でも、「八達通」という日本のスイカみたいなものが4年間未使用だったので期限切れになっていて、それの処理をしないといけません。で、地下鉄の駅のセンターに持って行ったら、「使用してなかったことに対するペナルティ30ドルをいただくことになりますが、そうすれば250ドルある課金分も220ドル使えることになりますよ」と教えてもらい、早速処理してもらいました。これも助かった~。今1香港ドルは18.7円ぐらいになっていて、お店の品書きを見ても「え、この料理が830円? アイスコーヒー1杯が190円?」と換算しては驚くことばかり。下がその現物で、昼間、エアポート・エキスプレスを降りた九龍駅で食べたものです。
で、夜は結局、換金に行った重慶マンションでカレーをテイクアウト。若いお兄さんが2人店頭に立っていて、フィリピン人のお姉さんが客引きをしているお店で、アールー・ゴービーとパーラク・パニールを買い、温めてもらいました。パンは機内食のが残してあるから大丈夫。最初35ルピーと言っていたお兄さんは、ラホールの出身だそうで、「昔、行ったことあるわ。シャリマール・ガーデンにも行ったし」てな話をしていると、「30ドルでいいよ」と負けてくれました。右のお兄さんがラホール出身で、左のお兄さんはUP州のゴーラクプル出身だそうです。有名な寺院がある町でしょ、若いのに偉いねえ。
お姉さんは以前、日本に働きに来て群馬県などにいたことがあるそうで、日本語で会話してみたりと、英語、日本語、ヒンディー語が入り乱れた重慶マンションでした。
というわけで、ひとまずおやすみなさい~。