アジア映画巡礼

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『カルキ 2898-AD』に分け入る ②カメオ出演が多すぎる!

2024-12-29 | インド映画

『カルキ 2898-AD』の公開も、いよいよ今週金曜日となりました。先日、来日したナーグ・アシュウィン監督へのインタビューも、「SCREEN ONLINE」というサイトで掲載していただきました。タイトルの意味とかいろいろうかがったので、ぜひこちらを読んでみて下さいね。

そのインタビューの中で、ナーグ・アシュウィン監督にうかがったものの、上記の原稿には入れられなかった質問がありました。それは劇中のカメオ出演者についてで、Wikiの作品紹介に出ているカメオ出演者の名前だけでも、合計すると10名に上ります。監督は「面白いキャラクターとか、面白い場面があった時には、誰か知っている人が出てきたらよけいに面白いでしょ? 作る側にとっても、それから観客にとっても、ちっちゃな役でもお馴染みの人が出てくるとぐっと楽しくなりますよね」と語っていましたが、出演をお願いする手間だけでも大変だったのでは、と思います。お陰で、おお!な人たちにも出会えるのですが、そのカメオ出演者の顔だけ、ちょっとお知らせしておきましょう。

1.大物監督たち

・S.S.ラージャマウリ~インド映画ファンなら誰でも知っていて、顔も浮かぶと思います。さ~て、どこに登場するでしょう? 以前とは髪型がちょっぴり変わっています。

・ラーム・ゴーパール・ヴァルマー~1989年にテルグ語映画『Siva』でデビューしてから、テルグ語映画とヒンディー語映画の両方で活躍している監督です。アーミル・カーン主演のヒンディー語映画『Rnageela(ギンギラ)』(1995)が大ヒットして以降は、日本では映画祭上映された『サティヤ』(1998)や『ストーミー・ナイト』(1999)等々で、クールな作品を作る個性的な監督としての地位を確立しました。今回は、意外な職業の人になって出てきます。

2.ナーグ・アシュウィン監督の前作『Mahanati』(2018)の出演者たち。『Mahanati』はテルグ語映画ですが、そのタミル語吹き替え版が『伝説の女優 サーヴィトリ』として、日本でも映画祭上映されています。

・ドゥルカル・サルマーン~マラヤーラム語映画の大御所俳優マンムーティの息子に産まれ、2012年にデビュー。同年の主演作『ウスタード・ホテル』は日本でも映画祭上映されているほか、『チャーリー Charlie』(2015)が日本で一般公開されたので(今年公開された犬が主人公の映画ではなく、不思議な男チャーリーを主人公に据えた作品)、ファンもたくさんいます。『カルキ』での役名は、「キャプテン」です。

・ヴィジャイ・デーヴァラコンダ~2011年にデビュー、2枚目俳優として知られ、今回のカメオでも「マハーバーラタ」の五王子の一番人気者であるアルジュナ役を演じています。現在上映中の<テルコレ2024冬>では、主演作『アルジュン・レッディ』が上映中。

・マーラヴィカ・ナーヤル~本作では、冒頭シーンの「マハーバーラタ」の中で、妊娠中のウッタラーを演じます。

・カメオではなく声の出演者なのですが、『Mahanati』の主演女優キールティ・スレーシュは、本作ではプラバース演じるバイラヴァの愛車「ブッジ」の声を担当しています。

3.その他のカメオ出演者たち

・ムルナール・タークル~『スーパー30 アーナンド先生の教室』(2019)等で日本でも知られる美人女優ですが、今回は妊婦役で登場。出番はとても短くて、残念なぐらいです。


・アルジュン・ダース~クリシュナ神役のクリシュナクマール・バーラスブラマニヤンの声を吹き替えているのが、『囚人ディリ』(2019)や『マスター ――先生が来る!――』(2021)のシブ声男優であるアルジュン・ダース。これも一種のカメオ出演、ということで。

というような、賑やかなカメオ出演者が次々と現れます。全員を認知しようとすれば、2度、3度とリピートしていただく必要があるのでは、と思いますし、実はまだまだカメオ出演リストはのびていくのです。カメオ出演を楽しむためには、ぜひ二度か三度、をお代わりして下さいね。最後に、最近アップされた本編映像を付けておきます。

大ヒットSF超大作『カルキ 2898 AD』 彼女が歩けば劫火も退く…!ディーピカー・パードゥコーン演じるスマティの注目シーン!!

 

 


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