本日は早起きして、午前9時30分前に新宿のバルト9へ。実は映画祭のパスを持っている人は、チケットに余裕があれば劇場上映作品も見られるのです。そのチケット交換が始まるのが9時30分なので、がんばって早めに行ったのでした。この日の目的作品は、11時50分からのインド映画『OK Darling』と、続く15時30分からの中国映画『少年班』。『OK Darling』は字幕の確認のためで、『少年班』は孫紅雷(スン・ホンレイ)のため(笑)。この2本終了後は六本木へと向かい、インド映画『If Only』を字幕付きで見直したのですが、新宿バルト9から大江戸線の駅が遠く、さらに大江戸線六本木駅からもヒルズは遠く...というわけで、しんどい移動になりました。
新宿ピカデリーの前から六本木行きのシャトルバスが30分おきに出ている、というお知らせもあったものの、出発時間は不明で、そんなの待ってたら日が暮れそう。会場が分かれるのは観客にとってもいいことだと思うので歓迎なのですが、地下鉄ですぐ移動できる所が望ましいです~。
『OK Darling』
2015年/インド/タミル語/132分/原題:O Kadhal Kanmani
監督:マニラトナム
音楽:A.R.ラフマーン
主演:ドゥルカル・サルマーン、ニティヤー・メーナン、プラカーシュ・ラージ、リーラー・サムソン
字幕は、オープニングタイトルと投影字幕が重なりそうだった2箇所を、字幕制作会社の方が上手に直して下さっていてホッ。オープニングのゲーム・アニメは、見ていたインド映画ファンを驚かせたのでは、と思います。ゲーム制作者と建築家のタマゴの恋、二人とも結婚には信頼を置いていず、すぐに海外に行くこともあって同棲を望み、それを年長者に堂々と切り出す、といったところが新しい、マニラトナム監督作品です。劇場の大音響で聞く歌はすごい迫力でしたし、最後には拍手も出たのですが、映画進行中の客席のうねりが今ひとつ、という感じでした。う~ん、日本公開にまで到るのは難しいかなあ....。
『少年班』
2015年/中国/中国語/110分/原題:少年班
監督:肖洋(シャオ・ヤン)
主演:孫紅雷(スン・ホンレイ)、周冬雨(チョウ・トンユイ)、董子健(トン・ツージエン)
スン・ホンレイの能面演技が私の好みにピッタリで、靴下にまでアイロンを掛ける几帳面キャラが好もしかったです。1998年、スン・ホンレイ演じる教師が全国を回って集めてきた天才少年少女たちを鍛え上げ、世界的な数学コンテストに参加させようとする、というのがストーリーです。その天才少年たちが何ともユニークで面白いのですが、そこから調子に乗って荒唐無稽的世界が登場してしまうのは、ちょっといただけませんでした。マドンナも登場するし、中国映画の青春もののステレオタイプにはまってしまっている感もあり、ちと残念。『少年バビロン』の主演だったトン・ツージエンがまたも登場してましたが、おでこのこの人、ノスタルジーを感じさせる顔なのかも。
『If Only』
2015年/インド/英語・ヒンディー語/106分/原題:Kaash/英語題名:If Only
監督:イシャーン・ナーイル
クリエイティブ・プロデューサー:シミト・アミーン、イルファーン・カーン、ミーラー・ナーイル
主演:ニディ・スニール、カーヴャ・トレーハン、ヴァルン・ミトラ、カルキ・ケクラン
ストーリー等は昨日の記事をご覧いただくとして、字幕付きで見てさらに面白さを再確認しました。女子キャラがいずれも個性的で、真ん中にいる主人公の男性カメラマンの軟弱さがそれをうまく受け止めています。で、ちょうどエンドタイトルの所で、入り口から「僕はこの映画の監督です」という声が。みんな思わず拍手してしまいました。
外に出ると、イシャーン・ナーイル監督が主演男優のヴァルン・ミトラと共に人々に取り囲まれていました。
ヴァルン・ミトラ、かなりのイケメンです。明日も上映とQ&Aセッションがありますので、この顔を見たい方はぜひ。
ちなみに、このあとそのルートで六本木に向かう予定です(笑)
その手があったか!
ちょっと遠回りだけど、やっぱり日比谷線のヒルズ口に出られた方が断然早いですよね。
霞ヶ関乗り換えもさほど不便じゃなさそうだし、今度からそれにします~。
OK Darling後ロビーで声をかけさせていただいた者です。
あの後ほかの人にも感想を聞きましたが、素敵な映画だった、特にバイクでムンバイの街を一緒に走るシーンがよかったと言ってました。
私もアフマダーバードの階段井戸やマハトマガンジーのアシュラムの登場も点数高いです。
愛らしい主演の二人といい、数々ある曲もいいものばかりですし、受け入れられること間違いないと思います。
それと、あの折バルト9で声を掛けて下さってありがとうございました~。
『OK Darling』は配給関係の方からコメントが入ったのですが、「もう少しストーリーにひねりがないと...。ちょっとインパクトに欠けますね~」とのことで、難しそうです(ガックリ)。
さっきツイッターも拝見したのですが、『If Only』の様子がわかってありがたかったです。
それにしても、アフマダーバードが両作品共に登場するのはなぜ?
偶然と言えばそうなんですが、今年のTIFFはそういった偶然が多い気がします。
インドって、性に関してはすごく保守的なイメージがあったので、こういう恋愛を映画で描くようになったんだって、ちょっとびっくりしました(認識不足?)。
そして、女優さんがやっぱり可愛い。あのおっきな目でニッコリされたら、誰でもメロメロになってしまいそうですね。
ミュージカルシーンも楽しかったです。
実は私も、「ススんでる~」とかなり驚きました。
地元でやってしまうと差し障りがあるので、舞台をムンバイにしたのかも知れません。
ターラー(日本語にすると星子ちゃん)役のニティヤー・メーナンは本当にチャーミングで、教会での結婚式シーンから始まり、初デートシーン(ショッパーズ・ストップらしき店で着換えて出てくるところ)に、列車の中での「なんでここにいるの?!」シーンなど、表情が豊かで見ほれてしまいます。
本格デビューからもう10年経っている女優さんなのですが、あんなフレッシュな表情としぐさを引き出したマニの手腕に拍手!です。