JR西日本のダイヤ改正、兵庫県内の山陽本線、福知山線の改正概要は以下の通り。
●新大阪発15時05分の「こうのとり」を城崎温泉行から福知山行に短縮変更して、福知山で「きのさき」に接続させる。城崎温泉発14時35分の「こうのとり」についても、福知山始発に変更して、同時間帯運転の「きのさき」を城崎温泉発に変更する。
●「こうのとり」2往復を臨時に格下げする。(新大阪発11時05分の福知山行、14時05分の城崎温泉行、福知山発13時44分の新大阪行、城崎温泉発17時42分の新大阪行)
●夕方下りの「こうのとり」2本を新たに西宮名塩に停車させる。
●「らくラクはりま」を新たに大久保に停車させる。また、大阪発着になっていたのを新大阪まで延長運転させる。
--------------------------------------------------
JR西日本のダイヤ改正、山陽本線、福知山線の終電を繰上げた他、福知山線特急「こうのとり」の見直しなどをすることになった。
福知山線では、データイムの「こうのとり」は2往復が臨時格下げ、平日を中心に2時間のタイムラグが発生する。城崎温泉発17時42分は観光需要が見込めそうだが、平日は利用が少ないのだろう。ましてや、城崎温泉駅発17時40分の全但バスがあり、和田山駅まで鉄道と並行、大阪着は「こうのとり」と20分ぐらいしか変わらないからな。ただ、福知山へのバスは、大阪駅周辺には立ち寄らず、OCATや伊丹空港を経由するので、「こうのとり」減便のフォローはできない。
山陽本線では、特急「らくラクはりま」を新たに大久保に停車させる。このことで大久保では、新快速が通過して、有料特急が停車する珍しい現象が発生する。他にこういうケースは、三鷹に「成田エクスプレス」が停車して通勤特快が通過するというのがある。横浜もこれに該当していたが、同日のダイヤ改正で東海道線の通勤快速が快速アクティーに変更することで停車することになったので、該当しなくなった。
大久保駅は1日の乗降人員数は4万人ほど、少しずつであるが漸増している。西明石~姫路間の駅では加古川の48000人に次いで多く、3万人以下の土山、東加古川を突き放している。また、大久保そのものの需要でなく、普通と接続することで東加古川、土山、魚住からの利便性を向上させる。これら3駅から大阪方面の新快速に乗り換えとなると西明石でのホーム別となるが、「らくラクはりま」と接続することでホーム上での「らくラク」な乗換となる。
「らくラクはりま」は大阪発着だったのを新大阪発着に変更する。このことで新大阪周辺に勤務する人は勿論、東海道新幹線に乗り継ぐ人の利便性が向上される。新幹線の乗り継ぎ割引適用後の新大阪までの特急料金は、加古川、大久保、西明石、明石が660円、神戸、三ノ宮が490円とだいぶ安くなる。だが、J-WESTチケットレスだと、加古川750円、大久保、西明石、明石が650円、神戸、三ノ宮が550円と安いケースが発生する。そのうえ、EX予約を利用すると乗継割引が適用されなくなるから、場合によっては普通の特急券と組み合わせた方がいいということになる。どっちみち、「らくラクはりま」と新幹線を乗り継ぐことで、加古川や明石といった、新幹線とは無縁で、新快速で立づくめとならざるをえない地域から首都圏への利便性は少し上がる。「サンダーバード」や、運休で余剰となっている「はるか」の車両を使って「らくラクはりま」を増発すれば、その辺の需要は見込めるのではないかと思われる。
新大阪着は7時27分、東京行「のぞみ」に12分で接続することになる。改正前に大阪駅でホーム上すぐの接続となっていた新快速は、3分繰上げとなったので接続しなくなった。この新快速は新大阪着も7時24分に繰り上がったので、30分発の東京行の「のぞみ」に6分で接続するようになった。夜下りの新大阪発は18時57分、東京発16時21分の「のぞみ」が9分で接続するが金土は運休となっている。
西宮名塩駅での「こうのとり」の停車は、改正前は朝上りの2号、4号、6号のみだったのが、改正後は夜下りの19号、21号、23号が停車することになる。西宮名塩駅は大阪から29.6キロ、三ノ宮の30.6キロに匹敵するが、常磐線の上野~柏間29.1キロより少し長いことを考えると特急需要は見込める。新幹線から乗り継げば料金半額になるし。この停車で西宮名塩利用者は、宝塚で普通を待つことがなくなり、西宮名塩到着が5分早くなる。
大阪発の終電時間帯を改正前後で比較してみる。まず、JR神戸線では、0時25分の新快速西明石行が運転取りやめに、0時丁度の新快速姫路行は西明石行に短縮変更となる。このことで西明石から先の最終は大阪発23時40分ということになる。最終の東海道新幹線からは加古川、姫路方面への乗り継ぎはできなくなった。23時台の快速姫路行2本は変更なし、新快速が通過して、快速が停車する駅は、終電の繰上げがないということなる。尼崎発普通を23時台で見ると31分の松井山手からの西明石行がJR神戸線への運転を取り止め、35分の甲子園口行を西明石行に延長変更となっている。47分の西明石行は甲子園口行に短縮、54分を58分に繰り下げるため、さくら夙川に行くには23分のタイムラグが発生する。尼崎発0時05分の西明石行は0時12分に繰下げ、0時21分と36分(大阪発0時13分と28分)は運転を取り止めて、終電を20分以上繰り上げている。
これらの見直しで、24時台は00分の新快速と04分の普通だけになる。阪急も、梅田発0時25分の西宮北口終を廃止して、00分の急行終、09分の西宮北口終となったからJRと大して変わりない。阪神は0時30分の普通尼崎行を運転を取り止めたものの、土日運休の梅田発0時20分の急行御影行はそのままなので、平日については阪神が一番優位になる。
JR宝塚線では、尼崎発で2350普三、55快三、008普三、24三終、36宝終となっていたのを50普宝、59普三、14三終に変更する。つまり、55分の快速と36分の宝塚行が運転取りやめ、それに伴い後の普通新三田行2本が10分ほど繰上げとなる。宝塚までの最終は0時36分だったのが0時14分に繰上げに、北新地発は23時59分になる。ちなみに阪急は、雲雀丘花屋敷までは梅田発0時10分があるので川西池田は阪急の方が遅いということになるが、その先の宝塚行最終は梅田発23時48分までないのでJRの方が遅いということになる。尼崎発23時50分の新三田行は宝塚行に短縮変更、宝塚から先は19分のタイムラグが発生する。一方、快速の通過する塚口、猪名寺、北伊丹は、23時50分から0時08分までの18分のタイムラグが9分に短縮する。
最新の画像もっと見る
最近の「情報(西日本)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事