東京メトロは、地下鉄開通90周年記念祭『TOKYO METRO 90 DAYS FES!』のスペシャル企画として、『新春デパート巡り乗車券』を発売することを発表した。
『新春デパート巡り乗車券』は戦前に発売された『デパート巡り乗車券』を復刻したもの、1月のみ利用可能な特別デザインの東京メトロ一日乗車券3枚と、銀座線沿線のデパートで使用できる特典クーポンがセットになって、価格は270円である。
割引対象となるのは、松屋浅草、上野マルイ、松坂屋上野店、日本橋高島屋、日本橋三越本店、松屋銀座、銀座三越、西武渋谷店、東急百貨店渋谷駅・東横店の一部店舗となる。特典としては、日本橋高島屋では化粧品サンプルを、松屋浅草ではマッサージの割引を受けられるが、それ以外はソフトドリンクなど飲食物のサービスがメインとなる。
発売枚数は9000枚、抽選制で、明日までにtwitter、WEB、はがきで応募することになる。きっぷが当選になった場合、12/23~12/29、1/4~1/6に日本橋駅の改札外特別ブースで受け取ることができる。
なお、払い戻しは日本橋駅の駅事務室のみで可能で、手数料220円がかかる。
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地下鉄開通90周年の一環の記念きっぷ『新春デパート巡り乗車券』、3日分乗り放題なのに270円という鉄道のフリーきっぷでは最も安いものとなった。安いといっても、90日間全線パスに比べるとインパクト薄いけど。
昔の『デパート巡り乗車券』は、デパート最寄駅の上野広小路、神田、三越前、銀座に各1回限り下車できるものだったが、今回の『新春デパート巡り乗車券』は銀座線を含んだ東京メトロ全線が3日分乗り放題となった。1日当たりの料金は90円、20キロ以上乗れば3日分はタダになるようなものだ。
この切符を買えば、デパートでの特典も受けられるのだけど、1000円前後の買い物ならともなく、特典を受けるために5000円とか10000円の買い物をする人が出てくるというのは少し疑わしい。戦前、『デパート巡り乗車券』が売れたのは、何でも売っているのがデパートしかない時代の話で、今回の復刻きっぷではデパートに寄れるという意味はないのではないかと。ましてや、余りにもきっぷが安いから、デパートの商品の高さが目立ってしまう。
もし、デパートとの相乗効果を狙いたいのなら、きっぷへの応募を、デパートである程度買い物した人限定にすればいいのだけど、法的に難しいのだろうか。長電や伊予鉄のように、百貨店で買い物すれば帰りのきっぷが無料になる『お帰りキップ』があれば、いいのだけどね。
東京メトロ24時間券だから、『CHIKA TOKU』の対象となり、400のスポットでも特典を受けることができる。こちらは飲食店だけでなく、美術館や博物館などでも割引を受けることができるから、デパート特典よりお得だ。まぁ、400箇所の中にはメトロ沿線から離れているところもあるけど。
発売枚数は9000枚、先日、無料でプレゼントがあった東京メトロ90日間全線パスの50倍だ。270円余計にかかる上に、利用期間が1/3になるわけだが、当たる確率はどれくらにになるのだろうか。東京メトロの一日の利用客数は720万人、単純計算だと競争率は800倍だけど、その中にメトロを月3回利用する非定期客はどれくらいいるのだろう。まぁ、定期客でも区間外に用がある人がいるからな。応募は、twitter、WEB、はがきの3通り、重複して応募は可能だが、当選は1回限りとあることから、全部ひっくるめて抽選するのではないかと。twitterの場合、『@tokyometroevent』で検索かけると初日で210件、翌日以降も200件近くで推移しているのだけど。
払い戻し手数料は他のフリーきっぷと同じ、元が安いので払い戻しても50円しか返ってこない。しかも日本橋まで行かなければならないので、交通費が50円以上かかる。よって払い戻す人は、通勤で日本橋を経由する人くらいではないかと思う。払い戻す人がいればの話だけど。
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