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まず、普通高砂行に乗車する。ただし、終点の高砂で快速京成成田行に化ける普通高砂行だ。車内LCDなどではその案内がなく、京成高砂に着く寸前にその旨の肉声放送がある。この化け快速に充当されていたのはシートが飛行機柄の旧アクセス特急用3050系だった。19本ある8連の3000系のうち1/3を占めている。化け快速は、上野線内の特急通過駅からは乗り換えなしで千葉県内の駅へ早く行けるだけでなく、日暮里場面では特急の4分後追いなので優等なのにガラガラの穴場的列車となっている。京成高砂からは通過運転を行なうので、向かいには始発の京成佐倉行が停車していた。
京成小岩を出ると、江戸川橋梁では85キロまで加速する。ただ、市川真間のカーブで速度制限まで60キロ近くまでスピードを落とす。京成八幡を出ても、カーブが多く、所々で速度を70キロ以下に落とすことになる。京成高砂時点ではガラガラだったが、京成船橋ではまとまった乗車があり、それなりに混んできた。
京成津田沼着7時35分、対面のちはら台行に乗りかえて2分後には発車した。千葉線は、優等がない分、本線と違う感じを受ける。みどり台までは京成幕張~検見川間を除いて2キロ前後と駅間が長い。特に検見川~京成稲毛までは2.8キロと京成では長い方だ。そのためか並行するJR総武線と駅数は一致する。みどり台からは駅間が短くなるものの80キロ以上を出す区間もあった。京成津田沼時点では6割くらい埋まっていた席も少しずつ空いてきて、千葉中央で半分くらいが降りた。千葉中央では、上り線の延長にある折り返し線を使って、新京成からの直通を中心に折り返す。運転席の後ろの席に座っていたのだが、目の前には新京成直通の車両だけでなく、総武線快速用のE235系が見えた。あとで調べたら、この時間にE235系の定期列車はないから、回送だと思われる。ちはら線に入ると、85キロくらいを出すようになる。大森台で1分半ほど停車して、上りと交換する。学園前に着く前に、さきほど目撃したE235系と交差した。
ちはら台に着いたのは1分遅れの8時09分、折り返し時間が3分しかないので1箇所しかない階段を急いで上がって、改札外から駅舎を撮影した。ホームに戻ってきたら、車掌が編成後部へ歩いている最中だった。ちはら台発8時12分、階段に近い編成後部は座席の半分くらいが埋まっていたが、前の方はガラガラだった。大森台では下りと交換、下りが発車後も数分停車して。ガラガラだった一番前だったが、千葉中央に着いた時点で座席の6割が埋まっていた。千葉中央から3駅目の西登戸には8時34分に着いた。
西登戸駅は、上りホームの中程に駅舎があり、下りホームとは跨線橋で結ばれている構造で、両ホームの上屋も跨線橋付近にしかなかった。そこで駅のリニューアル工事をすることになった。まず、下りホームに駅舎を新設され、跨線橋を使わずとも下りホーム側から駅の外に出れるようになった。次に2022年5月に上り駅舎がリニューアルされ供用開始に、それに伴い跨線橋は閉鎖され解体されることになった。新しいトイレは同じ年の3月から使えるようになったので跨線橋の下のトイレも同時に閉鎖され解体された。その後、両ホームの新駅舎の階段横に折り返すスロープが設置され工事は完了、跨線橋付近にしかなかった上屋は京成津田沼方面へ延びた。西登戸駅は2003年時点で乗降客が2000人を切っていたが、2022年時点でコロナ前の2695人を上回る2825人に、最新の調査だと3057人と3000人といった。とはいえ、隣のみどり台は7682人だから半数以下だ。駅舎に隣接する地下通路は階段数が少ないもののバリアフリー対応とはなってはいない。そのため、車いす客は京成津田沼寄りに隣接する踏切まで回らなければならない。
西登戸発8時44分の新京成直通松戸行に乗車、京成津田沼には8時58分に到着した。次の目的地は京成成田、京成成田へ向かうのは11分の特急だが、混雑する予感がしたので9時02分の快速京成佐倉行に急いで乗り換えた。西馬込始発で青砥で快速に化けた列車だ。快速は、八千代台、勝田台といった特急停車駅より、京成大久保、ユーカリが丘といった特急通過駅での流動が目立った。実籾、京成大和田、京成臼井も少ないというわけでもないし、データイム特急への快速格下げは妥当なのかもしれない。空港需要も高いけど、急ぐ場合は課金してスカイライナーを使ってほしいということなのかと。京成津田沼場面では7割がた埋まっていた席も、次の京成大久保でほとんど降りて、勝田台を出るころにはガラガラになった。ユーカリが丘を出ると京成臼井までは90キロ以上出すが、京成臼井からは途中に60キロ制限のカーブがあるためか、スピードをあまり出さなかった。
終点の京成佐倉着9時26分、4分接続で対面に来た3700系運用の特急に乗り換える。京成佐倉止まりの快速は、客を下した後、特急の発車を待って下り本線へ引上げ、京成成田寄りのポイントで上り内側線へ渡り、始発の快速となる。佐倉折り返しが多いのは知っていたが、引上線がなく本線を塞いでいたのは初めて知った。佐倉折り返しを含めて本数が増える平日夕方以降はやりくりが少し厳しい状況となっており、普通佐倉行が着いてからイブニングライナーが佐倉を出るまで10分ほど確保されている。快特の設定がない上りは内側線が使えるけど、下りは待避もあるからダイヤ乱れでタイミングが狂えば、宗吾まで回送するしかない。普通の京成臼井から京成佐倉間を廃止して、京成臼井の引上げ線を使えば京成佐倉の負担は軽減されるが、特急を京成臼井に停車させないと、京成臼井から京成成田方面が不便になってしまう。
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