京成電鉄、東京都交通局、京浜急行電鉄は、相互直通50周年を記念して、『成田山号』、『城ヶ島マリンパーク号』を運行することを発表した。
運行日は7/7、7/8と8/18、19となる。『成田山号』は三崎口を8時18分に出発、品川までは特急停車駅に停車するが、品川から京成小岩までは各駅に停車、京成八幡からは再び特急停車駅に停車し、京成成田には11時19分に到着する。『城ヶ島マリンパーク号』は京成成田を7時10分に出発、押上までは特急停車駅に停車、都営線内は快特停車駅つまり各駅に停車、京急線内も快特停車駅に停車し、三浦海岸には10時07分の到着となる。
それぞれの車両には復刻ヘッドマークを掲出、申し込みなしでだれでも乗車可能とする。
また、『成田山号』、『城ヶ島マリンパーク号』の運転以外にも、記念乗車券の販売、『スタンプラリービイン5oー』の開催、花電車の展示を行う。
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都営浅草線が、京成だけでなく京急とも相互直通を始めて今年で50周年。それを記念して『成田山号』、『城ヶ島マリンパーク号』が復活することになった。この2列車は相互乗り入れ開始の2年後の1970年から行楽期に運転されたが、1978年を最後に運転を休止、今回は40年ぶりの復活となる。40年の間には、京成車による三崎口発京成成田行が運転されていた時期もあったが、行楽目的の臨時としての復活になる。
『成田山号』は三崎口から青砥まで定期特急のスジを踏襲する。通勤車のロングランで途中まで定期スジを踏襲というと、東武でGWに運転された日光臨時を思い出す。高砂着は10時11分、ここで特急を先行させる。京成小岩の臨時停車は当時の特急停車駅に合わせるためでなく快速待避のためではないかと。快速を待避した場合は6分ぐらいの停車になる。その後は京成佐倉まで快速の直後を追うようにゆっくり走る。当時の特急の停車駅を踏襲するなら、東中山と谷津に停車、佐倉から成田まではノンストップにするべきだった。車両は定期スジと同じ京急新1000が充当されると思われる。
『城ヶ島マリンパーク号』は定期スジの延長でなく、全区間に渡って臨時スジとなる。そのため、京成成田から押上まで80分と、データイムの定期特急乗り継ぎの60分に比べるとかなり遅い。スジを予測すると、京成佐倉から7時20分発の快速を後を追うようにゆっくり走行、東中山では7時57分の普通を追い抜かず高砂まで後追い、高砂では特急待避のために8時13分ぐらいから8時20分ぐらいまで7分停車、青砥から先は8時21分の快特三崎口行の数分後を走行する。『成田山号』のようにこの三崎口行のスジ延長でも良さそうだけど、三浦海岸行にこだわるからそうはいかない。京成線内と違い、後続の快特から逃げ切ることになる。よって追い抜かれる普通列車は時刻変更が発生するのではないかと。
泉岳寺は857発だけど、品川発8時59分の定期普通の前になるか後になるかで予想は変わってくるのだな。後続の急行への影響を小さくするなら、定期普通を先行させて、鮫洲で追い抜くと思うのだけど、定期普通を繰り下げ時変して、快特に雁行する可能性もありそうだ。『成田山号』とは鶴見あたりですれ違うのではないかと。こちらは京成車になると思うのだけど、三崎口までの乗り入れ実績を考慮すると3700が充当されるのだろうか。リバイバル運転なら当時と同じ3500の方がいいけど、120キロを出せないがために、定期列車のスジを乱してしまうからな。
昔は、『成田山号』『城ヶ島マリンパーク号』ともに朝夕2往復ずつ運転されていた。そのうち、朝一番の『成田山号』は、三浦海岸発8時35分、京成成田着11時15分、『城ヶ島マリンパーク号』は、京成成田発7時38分、三浦海岸着10時10分というダイヤで運転されていた。今回の復活臨はそれをほぼ踏襲しており、終着駅の到着時刻はほとんど変わりない。10分以上遅くなった分、始発駅の発車が大幅に繰り上がったが。当時はなかった空港アクセス列車も走っていることを考えると、よくこんなダイヤを組めたなと感心する。
スタンプラリーのスタンプは、京急は横浜、金沢文庫、三浦海岸、都営は大門、新橋、浅草橋、京成は柴又、東中山、京成成田に設置する。東中山や浅草橋、大門は相互乗り入れの歴史を考えると妥当だけど、駅チョイスが微妙なところも。柴又に至っては、98年と99年の正月に京急600系が乗り入れた以外は都営からの直通が運転されたことないし。
相互乗り入れ50周年といえば、神戸高速鉄道も開業して、山陽、阪神、阪急と相互乗り入れするようになって50年になるのだけど、こっちの方はイベントがあるのだろうか。阪急車が須磨浦公園の乗入を復活させたら面白そうだけど、編成両数の兼ね合いで難しいところ、阪神1000系による近鉄奈良から姫路までの乗り入れ列車の方が現実性がありそうだ。
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