山陰地方での駅降り行動4日目、今日は奥出雲おろち号に乗りつつ、木次線と伯備線の残りを駅降りすることにした。
松江のホテルをチェックアウトしたのは6時半と遅め、木次線の下り始発が遅いからだ。今回の木次線の駅降りは比較的本数の多い木次以北が対象、今日は木次の一つ手前の南大東で折り返し、2つ先の幡屋から出雲大東まで駅歩き、木次はトロッコへの乗り継ぎの間に駅降りした。
まず、昨日降りた南宍道は、木次方面に向かって右側に片面ホームがある構造、出口は備後落合寄りにあるが、外から入ると民家に駅が隠れており、その横の小さい坂道を通ることになるからわかりにくい。利用客が少ないためか、朝の松江行は通過する。
加茂中は島式、右側には保守車両用の側線がある。駅舎は備後落合寄り右下にあり、構内踏切を渡り、緩い坂道を下ることになる。旧加茂町の中心地で周辺には古くからの建物がある。
幡屋は左片面でホーム真ん中の待合室横に出口のある構造、ホームは周辺と同レベルなので出口との段差はない。
出雲大東も左片面、駅舎はホーム全体にかかるくらい大きく、中には交流施設を兼ねた待合室の他、簡易郵便局、産直販売所、JAグリーンセンターが入居している。待合室では委託職員が8時半から17時半まできっぷを販売している。駅前は広場が整備され松江などへ行くバスが乗り入れる。駅近くには市立病院があり、クルマのない交通弱者でも通院しやすくなっている。
南大東は右片面で宍道寄りに出口がある構造になっている。南宍道に比べて、外からアクセスしやすい。
幡屋から木次まではキハ120の更新車で移動、LEDの前照灯は遠くから見てもわかりやすい。奥出雲おろちに接続する列車なので立ち客がでるくらい混んでいた。
木次は相対式で右側ホームに駅舎のある構造、ホーム左側は木次鉄道部の車両基地になっている。木次鉄道部が置かれているので、唯一の有人駅になっている。駅前は広いもののタクシーの停車位置のラインが引いてあるだけ、広場近くには商業施設などが入居する中型のビルがあった。
車両基地から出庫した奥出雲おろち号は本線に引き上げた後、2番線に入線、木次折り返しのキハ120更新車と縦列に停車する。
奥出雲おろち号は備後落合寄りからトロッコ、控車、機関車という編成、出雲坂根を出ると800メートル逆走する。短い編成ながらも自販機、スタンプコーナー、洗面所が整備されている。トロッコは向い合わせのボックスの他、窓側を向いているシートもある。控車は今では珍しい簡易リクライニングシートになっていた。天井にはオロチのオブジェクトがあり、トンネルに入ると光るようになっている。供食設備はないが、出雲三成から牛肉弁当や笹すしを売る弁当屋が乗り込み、亀嵩や八川では蕎麦屋が立ち売りを行う。個別販売も行うが、予約しておいた方がいい。大半が備後落合まで乗り通す客さが、出雲横田での入れ替わりもあったし、途中小駅から乗り込む人もいた。
出雲坂根で5分ほど停車、その間は撮影タイムになったり、露店でメロンや焼き鳥、鉄道グッズを買う時間になった。出雲坂根は右側に駅舎のある相対式、両ホームは構内踏切で結ばれている。駅舎には公民館が入っているようだが、あまり使われてない感じだった。駅周辺からは延命水という水が沸きだし、露店では空のペットボトルが売られている。駅近くに汲むところがあるが、道路下の汲み場の方が大量に涌き出ている。
先述した通り、出雲坂根でスイッチバックした列車は800メートル戻り、またスイッチバックして進む。そして少し走ると、出雲坂根駅を見下ろせるようになる。トンネルを抜けると奥出雲おろち橋を見渡せるようになる。
三井野原駅は右側片面、駅舎は最近建てられた新しいものである。標高はJR西日本で一番高い726メートル、出雲坂根との標高差は162メートルだ。周辺はスキー客目当てのホテルもあるが、今の季節は閑散としている。三井野原からは奥出雲おろち橋を経由して、1時間かけて出雲坂根へ戻った。
出雲坂根からは普通列車で備後落合へ。座席がほとんど埋まるくらいの利用率だが、座ることができた。備後落合からは芸備線の新見行、こちらも似たような利用率で席がほとんど埋まるくらいだ。Uターンピークで東城から結構乗ってくると思ったら、そんなことなかった。この本数だからクルマや高速バスが主力なのだろう。
芸備線を布原で下車、伯備線の駅降りに入った。伯備線の米子口の駅降りは、昨日生山まで終わらせたので、今日は備中神代で芸備線から伯備線に乗り継ぎ、生山の隣の上石見で折り返し、足立で再び折り返して新郷では、交換待ちの間に駅降りした。
上石見は左側駅舎の2面3線、一番右側の3番線は普通列車の特急待避に使われる。駅舎はレストランと供用しているが、レストランは休業中、3月まで委託駅だったから、それと関係ありそうだ。この辺りは井上靖ゆかりの地で駅舎の中にはその紹介のパネルがある。小さいスペースだが、自動ドアが整備されている。上石見を出ると、鳥取県から岡山県に入る。
新郷は相対式、小さな階段出口が左側岡山方面ホームの米子寄りにあり、その途中に米子方面ホームへの構内踏切が付いている。米子方面ホームは崖にへばりついており、結構狭くなっている。ホームは短いが交換線路の有効長は長い。
足立は島式、米子寄り左側の駅舎とは跨線橋で結ばれている。駅舎といっても、ベンチなどはなく時刻表などが貼り付いているもの、列車はホーム上の待合室で待つことになる。
備中神代は、左側に駅舎のある2面3線、一番右側は芸備線専用のりばなので架線が張られておれず、ホームの途中で分岐している。伯備線と芸備線の分岐駅だが、駅舎はなく門のような入り口があるだけの構造になっている。伯備線は駅舎側からも芸備線側からも発着する。
布原は小さいホームがあるだけの相対式、伯備線の駅だが芸備線の列車しか停車しない。正確には伯備線の列車が停車しても客扱いを行わない。というかホームが小さすぎて、使えない。ホームは、東城方面が新見寄り、新見行が米子寄りと交互に配置されている。
これで伯備線の駅降りは全て終了した。
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