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しーさるの鉄日記

新しい米子駅から由良駅へ

米子駅の駅舎は、2020年に旧駅ビル左側の建物に駅舎に仮移転、その間に駅舎を建て替えた。前回訪れたときはその駅舎を利用した。そして、去年7月29日に新駅舎だけでなく2階建ての駅ビル『シャミネ米子』、長さ140mの南北自由通路『がいなロード』が供用開始となった。新駅舎のコンコースは2011年に設置されたエスカレーター、エレベーター付の跨線橋と結ばれており、出雲市方向へ少し歩くと改札口があるホームへは跨線橋から降りる形だが、1番線と0番線境港線乗り場へはコンコースから直接降りることができる。なお、「海、山、旅のドラマは米子駅から」と書かれたほぼ出雲市寄りにあった跨線橋は、仮駅舎へ移転となった2020年頃に封鎖され、旧駅舎とともに解体された。上屋のない部分があるのがその名残だ。

改札口の北側には駅事務室と券売機、その横には待合室『やくもラウンジ』がある。券売機と待合室の自由通路を挟んだ向かいに、『ジャミネ米子』があり『おみやげ街道』だけでなく輸入雑貨の店も入居している。『シャミネ』はJR西日本山陰開発が管理運営する駅ビル、既にオープンしている鳥取、松江は高架下なので、このような駅ビルに入居するのは初めてとなる。1階も牛たん屋やパン屋、コンビニが入居しているが、駅ビルの中には階段、エスカレーターはないので、駅出入口の階段を使うことになる。北口広場は工事の最中、ほとんどが仮囲いで囲まれて、9月から来年2月まで車両の乗り入れが規制されている。駅南広場は自由通路新設に合わせて供用開始、ロータリーにはバス2台、タクシー2台、一般車3台の乗降場が設置された。ただし、上屋が駅舎付近しかないので、上屋付近に停められるのはタクシーと一般車だけ、とっとり花回廊の送迎バスやウィラーの高速バスは上屋の無い部分からの発着となる。ロータリーの鳥取側には駐車場があり、一般車は29台、バスは4台駐車できる。駅前ロータリーはほぼ完成したものの、ロータリー南側の歩道は工事中で立ち入り禁止となっていた。周辺は住宅街、南口の新設によって、住民は鳥取寄りの踏切や、出雲市寄りの陸橋へ遠回りする必要はなくなった。

由良から児島までの乗車券を窓口で購入してから、鬼太郎列車を撮影して、倉吉方面ホームへ向かった。列車の発車数分前に乗ったものの、運よく海側のボックスを独占することができた。松江方面からの普通電車の到着が遅れたため、米子発は5分遅れの11時25分となった。通常ダイヤでも接続時間が1分しかないから、遅れをそのまま引き継ぐことになる。新見行の6分後追いにも関わらず、伯耆大山で5人降りた。松江方面からの乗り継ぎ客かと思われる。御来屋で米子行と交換、向こうが5分待っているので、すぐに発車する。その先は交換はなく、遅れは少し回復した。海沿いの線形のいい場所を走るためか100キロ近く出す。由良着12時14分、遅れは1分まで回復した。交換相手のスーパーまつかぜが5分遅れたため、乗っていた倉吉行も遅れての発車となった。

由良駅は、名探偵コナンの原作者、青山剛昌先生の出身地の北栄町の玄関口となっている。そのため、2013年には愛称が『コナン駅』とし駅舎内に観光案内所を設置した。2016年にはコナンのカラーオブジェクトを駅前ロータリーに設置、2020年には駅構内の装飾がリニューアルされた。去年3月に改札付近近の窓口が営業して無人駅に、駅舎内部は観光案内所とともに改装された。観光案内所ではコナングッズも販売、コナン列車の今日の運用も貼りだされていた。券売機は窓口付近から位置が変わり、新しいもののに更新、定期券と100キロまでの乗車券の購入ができる。

由良駅は快速は停車していたが、特急は全て通過となる。京都発8時50分の『スーパーはくと』が由良まで回送されてきて、倉吉発13時39分として折り返すが、これを営業運転化させれば観光需要はあるだろう。特に京都に宿泊して、コナンの町を訪れるインバウンドにとっては。倉吉駅から青山剛昌ふるさと館へのバスが出ているものの、この『スーパーはくと』からが倉吉に着くのと同時に、倉吉駅前を出る。ちなみに、この前の日曜日にこの回送スジを利用して、『スーパーはくと』が初めて由良まで運転された。智頭急行30周年のツアーとしての運転だったが、平井県知事も由良駅で出迎えるイベントだった。

青山剛昌ふるさと館は、駅から歩いて20分もかからないが、早く着きたいために12時25分発の日本交通のバスを利用した。倉吉駅を経由して西倉吉まで行くバスだ。西倉吉は倉吉の旧市街で国鉄倉吉線の駅があったが、1985年に廃止された。バスは数分で青山剛昌ふるさと館に到着、自分以外に数人の観光客が下車した。

道の駅大栄にある『ど真ん中食堂』でお魚定食を食べた後、青山剛昌ふるさと館へ、誕生日のため無料で入館することができた。中には名探偵コナンの原画や映画ポスター、青山剛昌先生の生い立ち、仕事部屋を再現してあるものを展示、鉄道的にはコナン列車に取り付けたヘッドマークも展示していた。青山剛昌ふるさと館は、2007年に前からあった歴史文化学習館を改修してオープンした形なので、手狭で展示資料が限られている。そのため、2027年を目標に現在の3倍の規模で新しい施設を建てることになっている。施設は今の米花商店街に隣接、駅からは10分もかからない場所に建つ。その数年後には『スーパーはくと』の車両も更新されるから、それくらいの時期に再訪したいところだ。

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