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しーさるの鉄日記

石北本線駅巡り(上川、安足間、中愛別)


上川は、網走に向かって左側に駅舎のある2面3線、両ホームは旭川寄りの跨線橋で結ばれている。駅舎側1番線を発着する列車が一番多いが、特急と上り特快きたみの他の普通列車は午前中や夜間に到着するのが中心、3番線を使うのは、旭川方面から来て折り返す12時53分着から20時56分発までの普通3往復(除く14時46分着の下り)の他、11時18分の普通遠軽行、15時38分の特快きたみ、つまり特急以外の遠軽方面2本となっている。2番線を唯一使うのは、15時03分に到着する遠軽から列車、66分停車して旭川へ向かう。駅舎側1番線の上屋は特急も収まる3両分あるが、島式ホーム側はコンクリート造りでアーチ状の変わった形状をしているためか1両半分しかない。駅舎は周辺区画整理事業に合わせて2008年に改修したもの、薄い灰色の壁に黒い屋根の落ち着いたものになった。入口前には木の横スリットの上に駅名の海底ある黒い壁がある。待合室も間接照明と焦げ茶の床に、ベンチ4脚×4と自動販売機が置かれている。自動券売機は改修の際に撤去、窓口は残ったが7時15分から16時35分までの営業となっている。乗車人員は95人、47人の留辺蘂の倍だが、遠軽の122人や、特急通過駅の当麻の116人より少ない。層雲峡などへの観光需要が高いのだろう。

駅前広場は広いがラインはタクシー停止位置だけで、無地のアスファルトが広がっている。歩道の方はタイルが敷かれ整備されている。その右側は、上川駅前森のテラスバスタッチという長い名前のバスターミナルがあり、旭川と層雲峡を結ぶ路線バスの他、旭川と北見、釧路を結ぶ都市間バスが乗り入れる。都市間バスは先日のブログで触れたとおり、遠軽を経由しないで温根湯の方へ抜ける。周辺は民家が並び、その中には名物のラーメンを扱う飲食店もある。セイコマは駅前の通りを右折したところにあり、駅から歩いて数分程度だ。

石北本線で残った駅は、中愛別と安足間だけとなった。この2駅と愛山は2年前に巡る予定だったが、留萌本線の石狩沼田~増毛間の葬式鉄で翌年に先延ばしした。そして翌年は上川~白滝間が土砂災害で運休になってさらに先延ばしに、ようやく今年になってこの3駅に行けると思っていたが、3月に愛山が廃止となって2駅になってしまった。石狩沼田~増毛間の乗り納めをした代わりに、愛山駅に降りれなかった形だ。

上川での昼食のあと、14時18分発の旭川行に乗車、安足間を飛ばして、中愛別に32分に下車した。中愛別は、網走に向かって右の上りホームの網走寄りに駅舎のある構造、両ホームは駅舎近くの跨線橋で結ばれている。ホームは短いが、構内の複線部分は貨物に対応して長い。1988年改築の駅舎は水色ベースに青い屋根、出入口付近はその屋根を突き出す青枠の白い三角形になっている。待合室は4脚のベンチ2つが向き合っており、トイレも整備されている。国道からは舗装されたアクセス道路が100mほど通じているが、駅前のスペースで舗装されているのは駅舎の出入口付近だけだ。周辺は民家がそれなりにあるものの、乗車人員は8人と釧網本線の駅レベルとなっている。国道との交差点には郵便局、旭川方向へ数分歩いたところにはセイコマがある。そこで食料を調達しようと思ったら、駐車場からひまわり畑をバックにロイヤルエクスプレスが通過していったので、迷わずにスマホで撮影した。

中愛別で折り返して、先ほど飛ばした安足間へ行くことに、下りは先ほど降りた時に交換したので。17時16分まで2時間以上も列車がない。そこで、15時32分の層雲峡行のバスに乗ることにした。バスは3分ほど遅れて、郵便局近くの中愛別駅前バス停にやってきて、7分で安足間駅最寄りの安足間入口停留所に着いた。愛山駅はその間、中愛別駅から4.0km、安足間駅から2.0kmの地点にあった。駅舎はなく、ホームから離れたところに小さい待合室があった。安足間入口停留所からは踏切を渡って、5分ほどで駅舎が見えてきた。

安足間(あんたろま)は網走へ向かって左側に駅舎のある相対式、両ホームは旭川寄りの跨線橋で結ばれている。駅舎と逆側の右側本線が一線スルー、現行ダイヤでは上下列車の交換はないため、全ての列車が駅舎側の1番線からの発着となる。自分はそのことを知らずに、2番線で待ってしまい、旭川行がポイントを渡ったのを見て、跨線橋を上り下りした。列車の発着がないなら、立て札くらいは欲しかった。1988年に改築された駅舎は旭川寄りの跨線橋近く、白い壁に網走寄りの小さい青屋根に旭川寄りの大きい屋根が連なっている。入口は少し高く4段の階段が設置されている。待合室には4脚のベンチが設置、トイレはホーム側からのみ入れる。トイレと逆側の旭川寄りは倉庫になっている。駅前の道路は舗装されているが、クルマが折り返せるほど広くはない。駅舎右手に駐輪場があるものの、停めてあった自転車はなかった。周辺の民家は中愛別より少なく、乗車人員は3人と廃駅の目安ギリギリだ。中愛別と同じく、郵便局は国道の駅への入り口付近、バス停近くにある。安足間から列車に乗ったことで、石北本線全駅の駅巡りが完了した。

安足間発16時16分の旭川行は、遠軽発のためか座席の半分の埋まる利用率。当麻から3人、桜岡から6人乗ってきた。当初計画では旭川で夕食のあと、深川のホテルへ向かうことになっていた。ところが、乗り換えアプリで調べたら、明るいうちに留萌本線の北一已まで行けることが判明、しかも旭川~深川間で普通を利用してだ。今日のうちに北一已に行けば、明日の朝の70分の駅歩きは免れることができる。

旭川着17時12分、当初予定では19時48分だったが、層雲峡へのバスを有効活用したことで2時間半以上も早く到着した。17時37分の岩見沢行に乗車、つい最近まで711系が残っていたこの区間も721系、737系と置き換えられてきた。2扉ロングで110キロで飛ばす737系は唯一無二の存在だ。深川着18時00分、10分接続の留萌本線に乗って、次の北一已には5分で到着した。

北一已(きたいちやん)は石狩沼田に向かって左側に片面ホームのある構造、以前は相対式で現ホームの北側に上りホームがあったが、上り線とともに撤去され跡には背の高い植物が生えている。駅舎はホームから少し離れたところにある三角屋根の木造、入口の上に三角屋根がある。下見板張りで囲まれた大きい駅舎は年季を感じさせる。駅は1965年に追加で開業しているから、その時からの駅舎なのだろうか。駅入り口は雑草で囲まれて、右半分も木で隠れている。周辺は田園地帯で農家が点在するだけだ。20分以上歩けば、深川市街の住宅団地があるようだが。乗車人員は2015年度から10人前後となっており、留萌本線とともに駅の廃止を待っている感じだ。18時54分の上り列車で深川へ折り返した。

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