
駅出口付近には西鉄バスの桜並木駅バス停があり、博多駅方面へ向かうバスが頻繁に通る。桜並木駅開業前に東側にあった西鉄バスの雑餉隈自動車営業所は県道49号線を挟んだ高架下に移転、その跡地はタイムズのコインパーキングとなっている。
桜並木駅を出ると、駅名の由来となった桜並木通りのある県道56号線を越える。この県道は新幹線の博多総合車両基地の方へ向かっている。博多区から大野城市を経由して春日市に入ると、2面4線の春日原駅(かすがばる)に到着する。
春日原は、開業当初は普通しか停車しなかったが、1983年に急行が、2024年に特急が停車することで全列車が停車するようになった出世駅だ。開通駅からあった駅でこのような2段階の出世をする駅は珍しく、全列車停車となると他に思い当たる例はない。特急が停車することで、福岡まで10分で行く優等が毎時6本停車して、利便性が向上した。ちなみに歩いて10分ほどのところにあるJR春日は毎時3本と西鉄の半分しか停車せず、博多まで15分前後かかる。来春にはJRも値上げするし、博多駅の徒歩圏内以外は西鉄の方が優位に立つだろう。2面4線なので、普通が毎時8本以上になる朝夕時間帯は上下ともに緩急接続が行われる。特に朝時間帯は普通が急行2本に追い抜かれる。朝時間帯の上り普通は大橋待避がなく、終点福岡まで先行する。
2階コンコースと3階ホームは、福岡寄りの階段2か所、ホーム中ほどのエレベーター、大牟田寄りのエスカレーターで結ばれている。福岡寄りに階段2か所あるのは、福岡で改札が近いから多くの降車客を捌くためなのかと思う。コンコースには春日氏のみん壁プロジェクトでつくられた高さ2.7m、幅11.5mの壁面を設置、壁面にはレールなどの鉄道廃材が使われている。改札は大牟田寄りを向いている1か所のみ、改札外コンコースには、線路と垂直に東口、西口へ降りるエスカレーターと階段がX形状で設置されている。コンコースの外へはみ出すスペースがないためだろうか。珍しい構造だ。その上を大きい円状の照明が照らしている。その周辺はシャッターが閉じられている。ここには商業施設『レイリア春日原』が2026年1月を目途に入居していることになっている。エレベーターは東側1か所のみとなっている。2階コンコースからの階段、エスカレーターは1階の東西自由通路に入っている。その両側にも『レイリア春日原』が入居する予定だ。駅の外装デザインのデザインコンセプトは『人が集う 歴史感じる ゆとりのエントランス』、イメージカラーは桜色、イメージマテリアルは須玖岡本遺跡群のガラスの勾玉のガラスとなっている。ホーム外壁は桜の壁画を両脇の広い黒い壁が覆っているようになっている。1階は自由通路は床工事も完了した一方、それ以外は工事中で仮囲いなどで囲まれている。駅前広場もなくバス乗り場もそのままだ。
以前の橋上駅舎は自由通路の福岡寄りの車道が駅から離れた辺りにあった。1970年に九州で初めて建てられた橋上駅舎はコンクリートと杭が多く使われ、高架化が遅れた要因となった。2018年2月に橋上駅舎の大牟田寄りに東口、西口別々の地平の仮駅舎を設置、ホームとは仮の跨線橋で結ばれるようになった。2022年8月に高架化され、仮駅舎から高架駅のコンコースに入れるように、そして2024年7月に改札口が高架駅の2階コンコースに移転して今の形となった。
春日原を出るとすぐに春日市から大野城市に入る。牛頸川を渡ると、まもなく白木原(しらきばる)に着く。白木原は普通のみ停車の相対式、福岡寄へ上がる階段、大牟田寄へ上がるエスカレーター、真ん中にエレベーターがある。階段は2階通路で集約され1階に降りている。改札通路はエスカレーター裏にあるためか狭い。白木原駅のデザインコンセプトは『こから始まる 人と人とのコミュニティエントランス』、カラーは牛頸川や御笠川の薄水色とし、マテリアルはセンダンの木としている。内装は薄い黒の壁でおおわれているが、外観はホーム階が水色のタイル、下は木の柱が敷き詰められたようになっている。西口は既存の駅前広場に面しているが、東口は仮歩道と空き地がパイプや養生と仕切られた状態になっている。地平時代は西口が大牟田寄り、東口が福岡寄りにあって、東側の空き地は工事用の資材などを置くスペースだった。直上式だったためか、仮駅舎を作ることなる完成させた。東口付近からは不便になったから、北東にIC専用改札を作るべきだった。
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