しーさるの鉄日記

JRグループ2021ダイヤ改正(山陽本線広島口)


JR西日本の3/13ダイヤ改正、広島地区の山陽本線の改正概要は以下の通り。

●データイムの山陽本線において、広島~糸崎間の列車の半数を白市折返しに短縮変更させる。また、毎時3本ある広島~岩国間列車のうち、毎時1本を大野浦発着に変更する。

●土休日に「シティライナー」の運転本数を見直し、データイムを中心に運転を取り止める。(西条発広島行2本→1本、広島~岩国間40本→8本)

●終電時刻を繰り上げる。

----------------------------------------------

JR西日本のダイヤ改正、広島地区では、岡山地区同様、土休日の「シティライナー」やデータイムの列車の運転区間の見直されることになった。

山陽本線では、データイム時間帯において、大野浦~岩国間の本数を毎時3本だったのを毎時2本に、白市~糸崎間の本数を毎時2本だったのを毎時1本に減らす。岩国発着の運転本数は分割民営化時は普通が毎時6本だったが、2001年改正で1本が快速格上げで快1普5に、正式な時期は不明だがその数年後に普通減便で快1普4に、2010年に快速廃止で普4に、2012年に普通が大野浦折り返しとなり普3に、その後は土休日に快速2本が運転されたが、平日は普3のままで今に至っている。

広島発で、大野浦から先、大竹、岩国方面を見ると、16、14、30分間隔だったのが、15、45発の30分間隔になる。福山停車「のぞみ」や「さくら」からは10分強で接続する形だ。岩国市の人口は13万で首都圏のベッドタウンと変わらないくらいだ。それに対し、駅の乗車人員は2019年で約5,700人、これは毎時2本の伊勢崎、石岡、東飯能に匹敵する。

岩国駅からは広島バスセンターへは高速バスが設定されているが、運転間隔は1時間と鉄道の倍だ。また、鉄道で広島まで50分かかるのに対し、バスは70分もかかる。但し、広島バスセンターまで行くので、八丁堀に行くのはこっちの方が優位だ。また、山陽本線の通らない錦帯橋方面も経由する。岩国発着が減ることで、岩徳線、錦川鉄道への接続が悪くなるケースは意外と少なく、10時59分着の錦川鉄道の接続列車が11時12分だったのが11時25分になるくらいだ。但し土休日は快速廃止の影響で広島着が24分遅くなる。

一方、白市から先、入野、河内、本郷方面は運転本数を半減させて毎時1本の運転とする。乗車人員を見ると、入野211人、河内404人と少ないが、本郷は1582人となっている。首都圏だと八日市場や沼田に匹敵するくらいで、いずれも毎時1本だ。三原駅は6,200人で新前橋に匹敵するくらいだ。改正後の三原発時刻表を見ると、在来線が10~14時台まで59分に対し、新幹線は11時09分、35分、12時40分、13時40分となっている。新幹線が広島まで30分に対し、在来線は70分かかるから、40分差では広島着は変わらない。なお、毎時1本しかない糸崎発着は岩国まで走るので、18きっぱーを含む長距離客は不便にならない。

土休日に、広島~岩国間で毎時2本運転していた「シティライナー」については、朝夕の一部を除いて運転を取り止める。このことで、土休日データイムにおいて広島~大野浦の毎時運転本数は普4快2だったのが普通だけの4本になる。大野浦~岩国間は快速は実質普通になるので、普3から普2になる。42分の快速がなくなるので、広島発12時45分、13時45分、14時45分の大野浦行については、岩国行に延長変更となる。快速通過駅については停車本数に変わりないが、大野浦行に乗っても快速岩国行への接続はない。

広島から岩国までの所要時間は「シティライナー」が最短40分に対し、普通列車は最短50分と10分ほど余計にかかることになる。プラス10分になったところで、岩国錦帯橋空港から羽田への便はコロナ運休なしでも5便と少ないから、対東京への陸路優位は変わらないだろう。柳井方面との接続を見ると、上り午後だけが「シティライナー」との接続が良くて、普通との接続ケースが多い下りや上り午前は影響が少ない感じはするのだけど、むしろ減便の方が。

広島~岩国間の快速は、歴史を振り替えると、廃止と復活を何度か繰り返している。新幹線が岡山延伸の1972年には既に設定、1975年の新幹線博多延長時には下関まで毎時1本運転される形となっていた。ところが1982年改正時に広島~岩国間において各駅に停車するように、1985年に山陽本線から快速は撤退した。
広島~岩国間から快速が撤退した16年後、1998年に平日朝夕のみ快速が復活、その3年後の2001年にはデータイムの快速「シティライナー」も復活している。2010年に廃止となったが、2016年に復活して2018年まで運転、前回の改正で21か月ぶりに土休日のみ復活した快速「シティライナー」も、コロナ禍による影響でわずか1年でほとんどの運転を取りやめる。

広島~岩国間で残る「シティライナー」は、広島発9時12分、10時12分、17時10分、18時12分、岩国発8時38分、9時39分、15時39分、16時38分だけになる。広島発10時12分の場合、新大阪発8時41分の「のぞみ」から11分で接続を受け、観光には妥当な時間帯だ。快速は残ったものの、改正前は30分毎だったので、半減することになる。

10時12分発は、岩国で錦川鉄道に接続するが、新岩国乗り換えにした方が20分後の「のぞみ」でも乗り継ぐことができる。18時12分発も錦川鉄道に9分で接続する。柳井方面、岩徳線への接続は悪く、普通列車からの乗り継ぎとなる。上り方向を見ると、錦川鉄道からの接続は9時39分発が3分、15時39分発が11分となっている。柳井方面からは8時38分発が5分接続、岩徳線からは9時39分発が11分接続となっている。

西条発広島行の「シティライナー」については、10時10分発の運転を取りやめ、10時32分発のみを残す。このことで、改正前の西条発は、57 10快 18 32快 36 だったのが、56 21 32快 36となった。「シティライナー」が間引かれたにも関わらず、後続普通の時刻繰り下げで25分のタイムラグが発生している。20分ほどの運転間隔だったから、広島~岩国間ほどの需要はなかったのだろう。

リリースにはないが、平日ダイヤにおいて、広島発17時42分、18時30分の岩国行を五日市行に短縮変更させている。このことで、廿日市、宮島口方面へは20分ほどのタイムラグが発生する。この区間は広電の方が便利そうだ。また、18時台で06岩 10五となっていたのを06五 10岩と入れ替えて、岩国行の混雑緩和を図る。

他の都市同様、深夜時間帯も見直す。

西条、糸崎方面は、22時50分の糸崎行を白市止に短縮変更、入野から先の終電を50分繰り上げの広島発22時00分とする。但し新幹線を使えば、糸崎への最終は22時23分ということになる。下りは糸崎発23時12分の西条発行も運転を取りやめ、終電を50分繰り上げる。下り新幹線からの乗り継ぎも40分繰り上がる。白市については変化なし、西条行最終は4分だけ繰り上がり、最終下り「のぞみ」からの接続時間が15分から11分に短縮される。

岩国行については、広島発2225、2250、2320、2348、008となっていたのを2218、2235、2300、2330、004に変更する。23時台を繰り上げたため、22時台の間隔は短縮した一方、最終の前の間隔は20分だったのが34分に広がる。下り「のぞみ」の広島着を見ると、2231、2244、2307、2352となっている。2231からは4分のハード接続、2244と2307は接続時間が10分ほど延びる感じ、最終からの接続は4分繰り上げた分短縮となる。
新白島での岩国行最終からアストラム最終への接続時間は、4分しかなかったのが時刻繰り上げで8分に拡大した。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「情報(西日本)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事