JRグループ2020年3月14日ダイヤ改正、九州北部の改正概要は以下の通り。
JR九州、福岡地区、長崎地区の改正概要は以下の通り。
●「かもめ101号」を「きらめき5号」と統合させて、門司港から佐賀まで直通させる。
●最終上り「かもめ」の長崎発を21時52分から21時37分に、諫早発を22時11分から22時02分に繰り上げる。
●西戸崎発7時46分の香椎線から博多への直通列車を設定する。
●門司港発5時53分、博多着7時40分の普通列車を海老津始発に短縮変更する。
●門司港発6時27分、博多着8時24分の鳥栖行を、遠賀川~海老津間で区間廃止、門司港発遠賀川行と海老津発鳥栖行に分離する。
●門司港発6時58分の快速南福岡行を大牟田行に変更、代わりに小倉発6時57分の区間快速大牟田行(南福岡まで各駅停車)を普通南福岡行に変更する。
●小倉発7時57分の博多行を福間発9時02分に短縮変更する。
●門司港発15時52分の区間快速大牟田行の快速運転区間を門司港~鳥栖間から福間~鳥栖間に縮小する。
●博多発19時41分の福間行を廃止して、19時51分の赤間行は福間行に変更する。
●赤間発21時44分の博多行を門司港発20時29分に延長変更する。代わりに門司港発20時30分の直方行は黒崎発21時06分に短縮変更する。
●鳥栖発13時07分の早岐行を設定して、22分の肥前山口行の運転を取りやめる。
●長崎地区にYC1系ハイブリッド車を投入して、大村線などで運用させる。
●長崎発16時00分の快速「シーサイドライナー」を佐世保行から早岐行に短縮変更させる。
●松浦鉄道の早岐への乗り入れを取りやめる。
●浦上駅、長崎駅を高架ホームに切り替える。
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JR九州のダイヤ改正、福岡地区では朝夜の列車の見直し、長崎地区では新型ディーゼルカーの投入などが行われた。
特急は「かもめ101号」佐賀行が博多発から門司港発になった。門司港発「かもめ」は5号が1997年から運転されていたが、2005年改正で姿を消している。今回の門司港発「かもめ」は15年ぶりの復活になるわけだが、長崎まで行かず佐賀行となる。北九州で7時台前半、佐賀着が9時前になるけど、どれくらいのビジネス需要があるのだろうか。博多乗換が不要になるだけでなく、一枚の特急券で済むからいいのだけど。
最終博多行「かもめ」は長崎の発車時刻を15分繰上げる。時刻を繰り上げるのは長崎県内のみで、肥前鹿島から先は改正前と変わらない。つまり15分遅くなることになる。諫早から肥前鹿島までですれちがう「かもめ」はないから、普通列車との交換で10分近く遅くなると思われる。
香椎線のDENCHAは朝の一本だけだが博多駅まで乗り入れることになった。香椎から先の鹿児島本線内では架線下を走ることになるのだけど、パンダグラフ使って蓄電しながらの走行になるのだろうか。819系は若松線、香椎線だけの運用だと思ったら、他系列と併結して福北ゆたか線や鹿児島本線での運用もあるし、その辺が秋田と大きく違うなと。
香椎線からの博多行は8時12分に香椎駅3番線に到着して、5分ほど停車する。その間に向い2番線に普通南福岡行が発着する。その3分後に香椎線からの直通快速は香椎を発車、箱崎を通過するものの、先行する普通より遅いので、その4分後に博多に到着する。快速としたのは、速達性というより、箱崎停車による加減速に使う電力を節約した感じがある。
朝時間帯の鹿児島本線は、北九州側で見ると、2本削減、1本の博多方面への乗り入れを止めている。ただ、削減される列車の10分以内前には他の列車が先行しているから、北九州側では早朝の割には輸送力過剰だったのが適正化された感じがする。ピーク時の博多着には海老津~遠賀川間の1駅間だけ廃止になった列車もある。折尾で見ると、この遠賀川行きの4分後には快速があるから問題ない。快速は海老津で始発の普通に接続するので、不便になったのは水巻、遠賀川から博多方面への移動くらいだ。
小倉発7時57分の博多行も北九州側で見直され、小倉から福間間で廃止となる。その代わりに改正前は小倉発8時05分の快速を、福間まで各駅停車の区間快速に格下げして、小倉発7時57分と同時刻に繰り上げる。博多まで急ぐ人は8時10分のソニックを利用すればいいのだし。
同じような北九州側での格下げは夕方への移行時間帯にもある。門司港発15時52分の快速が普通折尾行と海老津始発普通の一部を吸収して、福間まで各駅停車となっている。その影響で、水巻、遠賀川では純増になって、38分のタイムラグを22分に短縮されている。
19時台は博多~福間~赤間で1本間引きしている。博多発小倉方面19時台は、改正前で27小 41福 47快 51赤だったのが、27小 47快 51福となり、快速通過駅へは24分のタイムラグが発生する。赤間行が福間行になるのは、福間から各駅停車となる区間快速があるので、それほど不便でないと思われる。
夜間は門司港から直方方面への直通1本を博多行に変更している。この列車は赤間始発を延長したもの、福間では9分後を同じように各駅に停車してきた区間快速に追い抜かれることになる。
佐世保線は、鳥栖発13時22分の肥前山口行と肥前山口発13時50分の早岐行を一本化している。鳥栖発は13時07分に繰上げとなっているので吉野ヶ里公園待避に、肥前山口発は10分繰下げているので、シーサイドライナー佐世保行は早岐での接続のために12分も停車するようになっている。長崎発16時丁度のシーサイドライナーは佐世保行から早岐行に変更、早岐では佐世保行に4分で接続するから区間廃止というより、車両運用上の分断といった感じがする。YC1系の置き換えと関係がありそうだ。
長崎駅は高架となる。このことで、九州在来線の県庁所在地駅は新幹線と十字の鹿児島中央以外は高架となった。県庁所在地駅の高架化の歴史を見ると、1963年に博多駅、1976年に佐賀駅、1993年に宮崎駅、2012年に大分駅、2018年に熊本駅、そして2020年の長崎駅となる。分割民営化後に宮崎駅がなった後、20年近くも開いたのは再開発計画を待っていた感じがする。
諫早発10時35分、15時35分のシーサイドライナーはそれぞれ10時30分、15時31分に繰上げ、このことで改正前は諫早で接続してた「かもめ」は喜々津で抜かれることになる。「かもめ」から喜々津へは不便になるけど、50分過ぎに始発があるから、まぁいいかと。
佐世保発9時36分早岐行、早岐発9時54分伊万里行の松浦鉄道からの直通については運転を取りやめる。高架になった後、2009年にハウステンボスまでの乗り入れを再開させたものの、2011年改正で早岐~ハウステンボス間を区間廃止していた。鳥取ではJR車の3セク乗り入れがなくなったが、こっちでは3セク車のJR乗り入れがなくなった。佐世保の街の広がり方を見ると、シーサイドライナーを北佐世保辺りまで乗り入れさせても良さそうだけど、nimoca用の車載読み取り機を搭載しなければならないからな。
島原鉄道は諫早発21時36分の列車を21時44分に、22時15分の列車を22時21分に繰り下げる。21時代の繰り下げで博多発『かもめ』から新規に接続、22時台の繰り下げで、大村線からの接続が5分だったのが10分に拡大される。
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