JR九州、肥薩おれんじ鉄道のダイヤ改正、南九州地方の改正概要は以下の通り
●指宿枕崎線のデータイムの鹿児島中央発時刻をパターン化させる。
●宮崎空港発12時39分の宮崎行を新設して、12時台の運転本数を1本から2本に増発する。
●川内発17時38分の上川内行を増発する。
●「おれんじ食堂」について、朝上りの便を30分繰り下げる。また、夕方の便は夕日の沈む時間に合わせて、夏季と冬季に分け、料金も変更する。
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JR九州、南九州地方では、指宿枕崎線のパターンダイヤ化や、宮崎空港線の見直しが行われた。
指宿枕崎線では、データイムの鹿児島中央発時刻がばらけていたのを、10時台から14時台まで、02指 35喜 56特(奇数時台のみ)で統一することになる。15時台、16時台は喜入行が18分になって、35分は慈眼寺行か快速になっている。1998年くらいの指宿枕崎線のデータイムダイヤを見ると、20分ヘッドから一部列車を間引いたようなパターンダイヤだったが、「なのはなDX」設定の2004年辺りから運転間隔が崩れていた。今回のパターンダイヤ化はサイクルが違うとはいえ、その復活となる。
揃うことになったのは鹿児島中央での発時刻のみで、上りの喜入発は揃ってない。そのため、交換のタイミングも不揃いになり、下りの喜入着を見ると44分~54分、13分~25分とばらけている。徳島の牟岐線のように上り方向もパターン化されるといいのだけど。交換駅と交換駅の間は7~8分かかるようだけど、毎時2本+特急でも難しいのだろうか。昔は毎時3本でスジを組んでいたのだけどね。
データイム以外にも指宿枕崎線のダイヤが見直しされ、上り最終が指宿発22時26分から38分に繰り下げる。枕崎発の最終は20時33分だったのが20時05分に繰り上がる。ただ、西頴娃までの所要時間が6分増、西頴娃での4分停車、指宿での16分停車が加わり、鹿児島中央での繰上げ時間は2分だけだ。
宮崎空港線では、宮崎空港発12時39分の列車を増発する。名古屋からの便が12時00分、伊丹からの便が12時05分に到着するが、改正前は次の列車は13時00分となっていた。バスは12時33分にあるけど。新設の12時39分の列車は南宮崎で西都城行に5分で接続をとる。13時台は00普 20特となっていたのを10特 34普と順序を入れ替える。対して飛行機は12時40分の成田からの便の次は、13時25分までないから、34分の普通列車はガラガラになりそうだ。
それ以外にも、宮崎空港発10時41分の南宮崎行を10時59分に繰下げると共に宮崎行に延長変更させる。延岡行の5分続行で空気輸送だったからな。さらに、11時26分の「きりしま」も時刻を繰上げ、宮崎空港発は10時11分、36分、59分、11時19分、38分と約20分の運転間隔となる。でも、到着する飛行機は、9時40分の羽田からの便の後は、10時45分の伊丹からの便までなし、どっちみち10時台後半は空気輸送かもしれない。
宮崎空港方面については、まず宮崎発7時03分と7時12分の列車を統合して7時06分とする。さらに南宮崎発7時44分の列車を延長変更して宮崎発7時36分発とする。このことで8時45分の名古屋便への乗継ぎの利便性を向上させる。ちなみに改正前の7時44分発は、南宮崎で西都城発、田吉で南郷発の接続からの接続を受けていたものの、宮崎方面からの接続はなかった。
また、南宮崎発14時03分→宮崎空港着14時10分を繰上げ、宮崎発13時44分→宮崎空港着13時55分とする。このことで15時05分の伊丹便、名古屋便への乗換に余裕を持たせる。改正前は、都城方面からの「きりしま」がこの列車に5分で接続していたが、それが「にちりん」への18分接続となる。
さらにリリースにはないが、宮崎発15時49分、17時49分の宮崎空港行を新設する。15時49分の列車の宮崎空港着は16時、16時45分のANA羽田便への乗り継ぎが可能になる。13分後の宮崎空港行だと、宮崎空港着16時17分で余裕がないからな。17時49分発は17時08分から18時11分までのタイムラグの間に新設、田吉では油津発日南線から22分で接続する。宮崎空港着は18時01分、18時50分のANA伊丹、19時00分のJAL羽田への乗り継ぎが可能となる。
これもリリースにない事項だが、熊本発22時19分発の肥後大津行が新設された。このことで21時55分発から22時37分まで40分以上のタイムラグをなくす。この新設の列車は熊本で博多発「つばめ」から7分で接続、新水前寺で辛島町からの市電に7分で接続する。
一方、23時台は26分の肥後大津行の運転を取り止め、43分発の光の森行を38分に繰り上げる。このことで最終の肥後大津行までの運転間隔が35分となる。また、大分発9時13分の阿蘇行を三重町行に短縮変更し、三重町で阿蘇行に接続させる。この列車は豊肥本線復旧時に宮地行に短縮変更となった。
肥薩おれんじ鉄道については、「おれんじ食堂」の時間帯の見直しがメインとなる。まず、第1便は出水発7時56分だったのを8時26分に繰下げ、出水着7時55分の新幹線から接続させる。第2便は新八代発10時08分だったのを11時10分に繰下げ、川内着も13時47分から14時56分に繰り下がる。それにともない、川内着14時59分着だった定期列車は14時49分着に繰り上がる。
第3便は川内発14時52分出水着16時50分、第4便は出水発17時05分新八代着18時38分だったのを、川内発15時24分出水着17時17分、出水発17時35分新八代着19時07分と30分前後繰り下げる。冬ダイヤの3便は川内発16時31分出水着18時19分に1時間繰り下げて、夏ダイヤでのスイーツの提供を夕食に変更する。シーズン毎でダイヤを変える観光列車は、新潟のきらきらうえつを彷彿させるが、向こうはなくなったので、おれんじ食堂が唯一のものになる。
川内発17時38分上川内行は回送だったのを営業運転化した列車、でもそれに対しの折返し列車はない。そのうえ、新八代行の3分続行で空気輸送になるのではないかと。
リリースに載っている内容以外にも新八代への乗り入れが見直された。
出水発12時34分は八代行だったが改正で新八代行に変更、代わりに隈之城発16時17分を新八代行から八代行に変更させている。おれんじ食堂にスジを譲った形だが、八代ではタッチ差で熊本行に接続しないので、改正前は接続していた『さくら』新大阪行に接続しなくなった。JR線である八代以北で『おれんじ食堂』の指定席料金を免除すれば、この点は解消する。
下りについては、八代発14時19分が新八代発14時08分に延長変更した。新八代に延長となったものの博多発『さくら』からの接続時間は5分と間に合わない。八代で7分も停車するから、新八代発を繰り下げて、接続時間を見直すべきだ。新八代発19時25分の出水行は八代発19時30分に短縮変更、新八代発19時17分を接続させている。新大阪からの『さくら』の新八代着は18時54分なので接続に影響はない。
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