しーさるの鉄日記

つくばエクスプレス3/14ダイヤ改正


つくばエクスプレスは、新型車両『TX-3000系』投入に伴い、3月14日にダイヤ改正を行った。改正概要は以下の通り。

●平日朝上りに、つくば発6時台の普通と八潮発8時台の普通を増発する。このことで北千住に7時29分から8時29分に到着する列車を、改正前の22本から25本に増発する。それ以外にも八潮発8時台、守谷発6時台の列車を増発する。また、8時台の守谷発の区間快速1本をつくば発に延長変更させる。

●平日朝上りの通勤快速4本を区間快速に変更する。また、区間快速を朝時間帯のみ六町に停車させる。

●平日朝下りに、秋葉原発7時台に区間快速つくば行1本、普通八潮行2本、8時台に普通守谷行2本を増発する。

●平日夜上り、秋葉原発20時00分と30分の快速つくば行2本を通勤快速に変更する。

●平日夜上りの守谷始発つくば行を延長変更させて、秋葉原発19時52分の普通つくば行とする。また守谷発19時台に秋葉原行1本を増発する。

●土休日ダイヤにおいて、朝の守谷発区間快速を延長変更して、つくば発6時02分の秋葉原行とする。

また、関東鉄道常総線も、つくばエクスプレスの接続調整のために、夜間時間帯の列車時刻を変更する。また、朝夕通学時間帯において、守谷駅、新守谷駅の停車時間を15~30秒だったのを30~45秒に拡大し、安全を確保する。

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つくばエクスプレスのダイヤ改正、今回は平日朝を中心に増発や優等種別の見直しを行った。

朝ラッシュ時の運転本数は2005年開業当初は1時間あたり16本だったが、2007年に17本、2008年に20本と増発させてきた。しかし、2012年10月改正に22本になってからは、しばらく増発させなかった。タイミング的に、守谷の総合車両基地が増発のネックになっていたと思われる。

2008年増発時には2000系4編成、2012年増発時には2000系3編成を新規投入してきたが、今回の改正では新形式「3000系」が5編成投入された。3本の増発に対し5編成も投入されたのは、総合車両基地で事故廃車になった2000系1編成の置き換えだ。新形式3000系は先月乗ったのだが、ドア上LCDとドア開閉位置ランプが特徴的だった。

今回増発となった列車は、つくば発6時45分、八潮発8時20分の普通列車2本、北千住着は7時35分、8時30分となり、ラッシュピーク時の前後ということになる。改正前は、7時35分から8時31分まで普通14本、区快6本、通快1本の計21本、平均運転間隔2分48秒だったが、改正後は7時35分から8時30分まで普通17本、区快6本の計23本となり平均運転間隔2分30秒に短縮される。

区快は6本だが等間隔にはなっておらず、7分~11分の間隔になっている。そのため間の普通も2本から3本とバラバラだ。八潮始発についても7時18分、45分、8時02分、20分とばらけている。パターンダイヤを導入するなら、17分30秒サイクルに区快2、普通4、八潮始発1としてほしいところだけど、普通だけ2分30秒の方が可能性が高そうだ。

通勤快速は守谷以北を各駅停車にして、六町停車の区間快速に格下げしている。このことで朝時間帯の通勤快速はなくなり、つくば発5時32分から9時13分まで全ての列車が守谷まで各駅に停車する。開業当初は朝時間帯でも快速がつくば始発、守谷始発30分毎、守谷~つくば間は区快が毎時4本15分毎しか停まらなかった。しかし、何度か改正で守谷発快速がつくば発区快に、普通数本が延長して、今回の改正では6時台7本、7時台8本と倍近く増えた。

それもそのはずで、みらい平も、みどりのも、10年前に比べて乗車人員が倍増しており、ここ最近も年度比較で200人ずつ増えている。つくばは、みらい平やみどり野より乗車人員が3倍以上いるものの、通勤客以外で伸ばしているから、速達化を犠牲にしてもいいということなのだろう。ただし、夕方下りは通勤客以外の利用もあるから通勤快速も残して、みらい平、みどり野は守谷での緩急結合でフォローするという感じなのだろう。朝ラッシュ時の守谷始発普通をつくば発にすれば通勤快速の運転は可能だけど、車両数的に厳しいかもしれない。

六町は朝ラッシュ時のみ区間快速停車駅に、このことでピーク時に六町を通過する列車がなくなり、7時台~8時台の停車本数が29本から42本へ大幅に増えた。停車時間帯は7時04分から8時57分、改正前の通勤快速は7時13分から8時54分だから、少し拡大している。
六町の乗車人員は2018年度までは500人増だが、2019年度は15,231人と300人しか増えていない。それなら数本しかない通勤快速を上りのみ、みどりの、みらい平停車扱いにして、区間快速は通過のままでいいはずだ。停車本数を増やした理由は、千代田線北綾瀬から乗り換えなしで都心へ行けるようになったからだ。六町から北綾瀬までは歩いて20分かかるが、中間あたりに住んでいると両駅でも10分強に、自転車だとその半分以下になる。六町付近に住んでいても、北綾瀬まで自転車ということになる。ましてや、六町と違い始発で座ることができる。ただ、北綾瀬の7時台~8時台の列車本数を見ると15本と六町の半分以下、しかも都心方面への直通は5本だけで、7時38分の次は8時19分までない。

区快の六町停車で普通との停車駅差は、柏たなか、流山セントラルパーク、青井の3駅だけ、いずれも乗車人員は7000人以下で、北千住~守谷間で次に少ない六町、三郷中央の半分以下だ。3駅しか通過しないため、ラッシュ時の無退避普通と区快の所要時間差は1~2分だけだ。区快速は柏たなかを通過するため、流山おおたかの森で緩急結合している。区間快速に先行する普通を流山セントラルパーク通過に、区間快速を流山セントラルパーク停車にして、流山おおたかの森で交互発着にする千鳥式運転にすれば、守谷~秋葉原への有効本数が増えて、混雑も分散すると思うけど、種別を2つ増やすことになりややこしくなりそうだ。

区快のピーク時のつくばから秋葉原までの所要時間を見ると、改正前は55、56、56、52※、57、56、55だったのが、59、57、59、57、58、58と数分ずつ遅くなっている。(※は通勤快速)これは六町に新たに停車しただけでなく、停車時間も見直したと思われる。ピーク時間帯ぎりぎりの北千住発7時30分は、つくばから秋葉原まで61分もかかり、後を走る普通電車と同じ所要時間だ。守谷で3分停車するので、3駅通過でその分巻き返せないからだ。

つくば発6時台については、12区、23区、31普、38通、42区、53区の6本となっていたのを02区、12区、23区、33区、40区、45普、52区にの7本に変更している。改正前の6時20分の守谷始発区快を6時02分に延長変更させて、20分のタイムラグをなくしたのだ。改正前31分の普通は流山おおたかの森で通快に追い抜かれたが、改正後45分の普通は秋葉原まで無退避となる。

つくば発8時台は09区、19通、27区となっていたのを07普、17区、27区に変更する。そのため、18分の優等列車のタイムラグが発生する。
27分の区快は、新たに八潮で普通を追い抜くようになるので、都内への所要時間を3分短縮させる。その次の36分はリリースの新設分で、普通の追い抜きはない。その新設で42分の区快は46分に繰り下がるが、八潮で普通を追い抜くことで2分の短縮となる。これらの増発で15分間隔だった区快は約10分間隔に短縮される。

朝下りについても、快速3本を区快に格下げ、区快守谷行をつくば行にすることで、みらい平、みどりのの停車本数を増やしている。このうち、増発したのは秋葉原発7時06分の区快で、7時00分発の6分続行となっている。7時台の八潮行は28分と55分の2本だったのを、14分、31分、46分、53分の4本に増やしている。うち53分は増発分のつくば発6時45分の折り返しで、八潮に着いた後も増発分の秋葉原行に、秋葉原に着いた後も8時52分の増発した守谷行として折り返す。それ以外にも8時台に守谷行1本を増発している。

夜間時間帯は秋葉原発20時台の快速を通勤快速に格下げ、六町、八潮、柏の葉キャンパス、研究学園に停車させる。このことで通勤快速の運転時間帯が拡大する。停車駅が増えたため守谷着20時33分、21時03分だったのが、20時37分、21時06分と繰り下がることになる。関東鉄道は同日のダイヤ修正で、夜間時間帯の一部列車を繰り下げているが、偶然にも20時40分の水海道行を41分に繰り下げて、乗り換え時間を確保している。

さらに、20時00分の通勤快速の前には19時52分発のつくば行を新設、守谷での6分接続を2分接続に短縮する。といっても遅くなったから接続時間が短縮されたわけだが。19時53分の守谷行については、57分に繰り下げ、快速との流山おおたかの森接続を通勤快速との八潮接続に変更して、三郷中央、流山セントラルパークへの利便性を向上する。


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