しーさるの鉄日記

東京メトロ中期経営計画2019

東京メトロは中期経営計画『東京メトロプラン2021』を発表した。その中から新しい事項を4点。

●有楽町線・副都心線及び半蔵門線への新型車両の導入

有楽町線・副都心線の新型車両は17000系、2020年度からの導入を開始する予定になっている。半蔵門線の新型車両は18000系、2021年度からの導入を開始する予定になっている。
新型車両は他車両同様、座席幅を拡大、車内には防犯カメラを設置することで安全性を高める。また、制御システムはPMSMとフルSiCで省エネ化、脱線検知装置で安全性を高める。
去年3月に公表された物品発注予定によると、17000系は15編成とのことで、編成の両数は明らかになっていない。現行、7000系は10両編成が6本、8両編成が15編成あるから、17000系では全ての編成を置き換え切れない。編成数的には8両編成の方と一致するわけだが、どうなるのだろう。また、物品発注予定では18000系は8編成とのこと。8000系は19編成あるから、これも置き換え切れない。よって、しばらくは6000系から引き継がれた非対照の前面をしばらくは見ることができる。

●有楽町線の増発
2019年度に朝夕だけでなくデータイムにも増発して、現行の6分間隔を5分間隔に変更させる。このことで、日比谷線、千代田線、東西線との運転間隔が揃うことになる。この5分間隔化で、小竹向原以西はどうなるのだろうか。

現行ダイヤだと有楽町線側から10本/h、副都心線側から12本/h来て、和光市方面へ14本/h、練馬方面へ8本/hという分配になっているから、純増分は圧倒的に少ない練馬方面が理想かな。西武有楽町線は等間隔でないから10分ぐらい開くこともあるし、和光市方面を16本/hに増やすと過剰だと思うし。乗入れパターン見直しのついでに、飯能発普通から小手指発Fライナーへの接続を元通りにしてほしいところだけど。

●南北線の増発と増結

2019年度に早朝、朝ラッシュ時間帯の列車増発、2022年度に8両編成化を行なう。現行ダイヤで市ヶ谷の赤羽岩淵方面時刻表を見ると、7時台前半に市ヶ谷始発の埼玉高速方面列車が3本もあるから、これは間違いなく白金高輪発などになるだろう。それ以降も6分間隔になっているから、増発の余地はある。白金高輪方面についても7時台前半に7分開く時間帯があるから、その辺を中心に増発、ピーク時も4分間隔だったのを3分半間隔ぐらいに短縮させるのではないかと。普段は現状で十分だけど、京浜東北が運転見合わせとなったらパンクするからな。

8両化は、東急新横浜線乗り入れの兼ね合いで行うもの。東急新横浜線の開業予定は2022年度下期だから、中期経営計画で発表された8両化時期と一致する。9000系は23編成あるから、付随車を46両製造のうえ、3号車と4号車の間に組み込むことになる。新造だけど既存車と内装などに差が出てくるのだろうか。また、走行距離が長くなることから、19000系(仮)が製造されるか気になるところだ。

●銀座線浅草駅構内折返し線延伸

浅草駅ホームの先にある折り返し線を整備して、上野~浅草間の列車を増発するとのことだ。工事は2年前から東武線をくぐった所で着工、来年6月の開業を目指す。
半蔵門線が東武に乗り入れるようになった今では、浅草から上野間の混雑が緩和されたわけだけど、増発するのは上野始発を減らして出庫列車と浅草行の干渉を減らすのが願いのではないかと。

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