富山地鉄市内電車、富山港線では、2021年3月21日にダイヤ改正を行った。富山港線の新停留所開業の兼ね合いか日曜日改正とイレギュラーなものになり、鉄道線の4月15日に先行する形となった。
●市内線(南富山→大学前)
まず、南富山発の早朝を見ると、18大 34岩 51大 56駅だったのが、30岩 40大 50駅となっている。朝一番の列車を12分繰り下げたものの、運転間隔を10分間隔としてわかりやすくなっている。(休日は4~5分繰り下げ)その一方、路面電車の始発に乗っても、5時52分の泊行、51分の越中八尾行への乗り継ぎはできなくなっている。
6時台は南富山発23分の環状線方面が新設される。これは回送を営業列車に格上げしたものだと思われる。路線図だと、南富山から環状線という系統は存在しないから、富山駅まで1系統、富山駅から3系統ということになる。7時台だと54分発の岩瀬浜行が設定された一方、8時16分の越中中島行が富山駅行となっている。また、富山駅発7時52分の城川原から大学前への直通が新設されている。このことで、改正前は、7時21分から8時26分までの5分ヘッドか4~7分間隔となっており、混雑の偏りが気になるところだ。休日は7時12分以降の時刻変更はなく、19時42分まで5分間隔の運転となっている。
夜間は21時台が15分間隔だったのが20分間隔に、22時台も15分間隔だったのが18~19分間隔になり、大学前行最終は23時02分から22時45分に繰り上げ、岩瀬浜行最終は23時10分から23時04分に繰り上げとなり、富山駅発23時12分もなくなる。富山駅での大学前行最終は23時07分に繰り上がるため、東京からの最終新幹線からは接続しなくなる。
●市内線(大学前→南富山)
大学前発5時56分については、富山駅始発に短縮変更、大学前での始発は6時11分の岩瀬浜行と15分繰り下がる。(土日は6時12分発)次の30分は25分に繰り上げ、運転間隔を平準化させる。改正前は平日8時台で5分間隔をキープしていたが、大学前発8時10分の越中中島行、富山駅発8時39分の追加で崩れてしまった。富山駅発8時30分台は5分間隔から3分間隔に短縮して、通勤需要に応える。データイムはX8分発が1分繰り下げのX9分発となるが、丸の内から先は変化ない。
夕方は17時26分発の岩瀬浜行を33分に繰り下げ、岩瀬浜始発への接続を富山駅始発への接続に変更する。夜間は21時42分から15分間隔になっていたのを20分前後の間隔に変更、大学前発最終を23時42分から23時22分へと20分繰り上げる。富山駅発での22時以降の運転本数は10本から8本に削減、富山駅発での南富山行最終は24時00分から23時37分に繰り上がる。東京からの『かがやき』の到着時間は23時15分、金沢からの『つるぎ』の到着時間は23時29分と23時59分なので影響はほとんどなく、むしろ29分着の『つるぎ』からの接続時間が14分から8分に短縮されている。23時台は岩瀬浜発南富山行が新設となるので、富山駅発02、14、20と運転間隔が狭まる。
●富山港線
富山港線では、オークスカナルパークホテル富山前停留所と、龍谷富山高校前(永楽町)停留所を新設による時刻修正だけでなく、一部列車の富山以南での始発駅、終点駅変更なも行っている。
平日ダイヤの富山方面を見ると、城川原発7時34分は環状線へ向かっていたのを、大学前行に変更している。また、18時台は26分南富山行、36分環状線となっていたのを、27分環状線、39分南富山行と入れ替えている。最終22時47分発は大学前行だったが、市内線での大学前行の最終繰り上げに伴い、南富山行に変更している。これは土休日も同じだ。
逆に岩瀬浜方面を見ると、平日の富山駅発8時台の始発駅が、16大学前発、21環状線、36南富山発城川原行となっていたのが、16南富山発、20大学前発、29大学前発城川原行となっている。行先の変更だけでなく、36分の城川原行が29分に繰り上げとなっている。平日夕方は17時40分が大学前発、50分が南富山発だったのを40分が南富山発、50分が大学前発と入れ替える。18時10分、20分も同様だ。最終は富山駅発23時30分を23時25分に繰り上げる。土休日も23時30分発を25分に繰り上げる。
●環状線
朝時間帯は富山駅発6時18分が廃止となり、始発を6時45分と27分繰り下げる。(土休日は6時21分が廃止で始発が6時47分に)さらに7時52分の岩瀬浜行を環状線内廃止にする。
平日データイムはループ系統が1分繰り下げとなり、運転間隔が14、16分と偏る。土休日データイムは8時31分から9時21分まで20、10分間隔、以降19時01分まで10分間隔だったのを、平日データイムと同じ14、16分間隔に変更する。(富山駅発8時17分から20時17分まで)つまり、毎時6本だったのを毎時4本に削減する。ループ系統が毎時4本から毎時2本に半減するが、岩瀬浜系統は毎時2本を維持したままだ。環状線は2015年の開業当初から10分間隔で、夏休みは平日も10分間隔で運転していた時期もあったが、コロナ禍の影響で今回の改正で運転本数を減らすことになる。
平日、土休日ともに、22時16分発が廃止となったため、最終は21時47分発と、29分繰り上がることになる。
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