デサントのシャツを捨てた。実に20年前の服である。長袖の縫い目という縫い目、袖と首と肩と裾が破れてきてさすがに堪えられなくなった。布地自体は頑丈だけど雑巾に格下げするにも襤褸(生まれてこの方漢字で書いたことはないが「ぼろ」と読むらしい)に過ぎ、ということは今まで雑巾を着ていたようなものか。
おじさんのファッションが「変に若作りをするが似合っていない」と悪し様に罵られる場面があるが、その実体は「おじさんは別に若作りを意識しているつもりはなく、単に昔から着ていた服を着ているだけ」という解釈があって、そう、世の中には20年前の服を着るおじさんもいるのだ。特に見えない部分は破れていてもさほど気にしないタイプの人もいるわけでな。
合わせて、かつてのデサントは丈夫で高品質だったことを、デサントの名誉のために書いておきたかった。二十年来買っていないので今は知らない。
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