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鼓曲萬来

誰がウエディングベルを盗んだの? Eartha Kitt

 アーサーキットのカリプソタッチのこの曲

1950年代当時のハリウッド全盛の時代に
「ウシュクダラ」だの「ショージョージ」だのと
いわゆる英語圏以外の第三世界言語で曲をリリースして行くのは勇気がいっただろうし
ましてや黒人女性という事もあって
そのレジスタンス性やメッセージには感動さえ覚える
 

Somebody Bad Stole De Wedding Bell

 
で、この曲はウエヂィングベルが盗まれて誰も結婚できない
というコメディータッチの楽曲だけど
 
令和なんてこの時代に似たような状況が展開されるとは
彼女自体も想像出来なかっただろう
そう...例の除夜の鐘、騒音問題
除夜の鐘がうるさいとの住民の訴えによって
あるいは眠れないとの苦情によって除夜の鐘は廃止の方向にという話
 
こういった問題は常に双方の意見が各々あって
微妙な立ち位置によって是非が分かれるのは重々承知している
 
幼稚園の騒音苦情問題しかり
運動会開始の花火打ち上げ禁止しかり
 
まあ、自分もそれに関しては意見もあるが
歳の瀬になってこのような問題が幾つも聞こえてきて
何か、時代は必ずしも自分が思うような方向とは逆の方向に向かってるような気がする
 
例の横浜市のカジノ問題
昔から僕は公営ギャンブルやパチンコは一切やらない
いや、じゃあギャンブルは嫌いでやらないの?
といえば、そうでもなく先輩達から楽屋で麻雀やカードは
毎日のように鍛えられたし、結構強かったりもする
じゃあ、それならカジノはと聞かれれば
そいつに関しては、なにか国や特定の団体が運営するってところに妙に引っかかるのだ
経済効果等は期待出来るのだろうけど
 
なにより国が率先してギャンブル依存増やしてどうするのという気持ちもある
これもどうなっていくのやら
まあ、一般の住民や有識者の理由とは大分かけ離れている理由かもしれないけど
現状ではギャンブルの神様がもしいるとすれば
逆に心底怒られそうだから
公営カジノは反対です

Eartha Kitt_" USKA DARA " ウスク ダラ  
 
いつもニューヨークの後輩達の太鼓道場に行くと
宿泊するのは
ユダヤ人居留区にあるホテル
昨日のニュースではそこで
礼拝中の教徒が沢山いる
ユダヤ教指導者の家へナイフを持った人物が乱入
何人もの怪我人がでたという
 
アメリカの根深い人種問題は更に微妙な問題を孕んでいる
 
確かに真夏でも真っ黒なコートに長いもみあげで
一日中、本を片手に町中を歩いている姿は奇妙でもある
道場の周りでも、愛想がないというか、それが教理でもあるんだろうけど
たまには笑顔とか軽い挨拶とかがあっても良いとも思うんだが
 
その居住区では酒も売っていないし
外食の店も極端に少ない
いや、時には彼らに対し、もうちょっと現代に、あるいは環境に適応したらとも思うけど
しかし、それでも、それは彼らの生活なのだ
彼らの長く固持してきた伝統なのだ
 
その事件を聞いて
まさかとは思うけど
太鼓道場の日系の人達の事がやけに気にかかる
差別される側と差別する側
それは国や肌の色によって今でも根強く残っている
 
まあ、話は次々と出てくるんだけれど
令和元年の暮れももう数日で新しい年を迎える訳だけど
今年は自分にも色々と変化のあった年だった
 
まあどちらにせよ時は刻々と過ぎてゆく訳だし
一年の内のたった一夜の昔から続いている年中行事
「除夜の鐘が盗まれて誰も年を越せない」といった事にならないよう
心よりお願いする次第です。

アーサ・キット ショー・ジョー・ジ 1955 / Eartha Kitt - Sho-Jo-Ji 

 

それでは皆様「よいお年を」   管理人
 


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