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鼓曲萬来

終わり無き夏のGARAGESURF

今日で9月も終了
そこで今年の過ぎ去りし夏を振り返りますに

#一回も海に行かなかった....夏

ですね 
まあそれを踏まえまして
若干負け惜しみというか居直り気味の状況からの
ブログ更新であります

え~、サーフミュージックは大好きですが
好きだからといって
サーフィンが得意という訳ではありません
というかからっきしです

昔、仕事の後 
まだロングボードの時代でしたな
徹夜で車を飛ばし
一度だけサーフィンに行った事がありました

まあ、当然の如く
塩水飲んで苦しい目に逢った記憶しかないですわ
それでもサーフミュージックは大好きです

陸サーファーなんて言葉もありますが
別にダンスミュージックが好きだからダンスも得意という訳じゃなし
私の周りにもサーフサウンドが得意でも
一度もサーフィン等した事ないって方も多かったですね
いわゆる「なんちゃってサーファー」という

例えばGSの491(フォーナインエース)にいたギターの司薫さん
(あのジョー山中さんが一時在籍していたバンドです)
で、得意はサーフギター
六本木の箱で良く一緒に演奏致しましたが
演奏しててめちゃ気持ち良かったので
毎回の様にその曲をリクエストしておりました

薫さんがいた491 左から二人目が薫さん 隣がジョー山中



その曲つ~のが、アストロノウツの「サーフパーテイ」ですね
なんというか薫さんのあのリヴァーブ感がゴイスでした
あの時代のオンタイムの方々のグリッサンドとか
ミュート奏法は流石の修羅場を潜って来た感じがします

潜ったのが修羅場で
パイプラインでは無いですけれど
さぞやサーフィンの腕前もと思いましたが
そういう話題は一切出ませんでしたね
どうもそういう方向に向かうような
日に焼けた健康そうな顔色ではございませんでしたもの
優しい先輩でしたけどね

The Astronauts - Surf Party 

同じくPEGMOで一緒に演奏してた上村と河越
出身がワイルドワンズの植田キッちゃん率いるサーフライダーズ
もうバンド名からしてサーフィンばっちりかと思いきや
からっきりでしたねw

Bombora

大体統計的にみますと湘南サウンドとか
サーフっぽいイメージの場合でも
殆ど「なんちゃって」の方が多かったんじゃないんでしょうかね

いやガチであろうと陸であろうと 
今となっては どちらでも良いんですわ
しかし、時として....
サーフサウンドが好きなのにサーフィンも出来ないのかと
ちょっと自分にうしろめたい気持ちも起きて来る事があるんですな

ここからが今日の本題になりますが
そういう似非(えせ)感をどう自分の中で払拭して行くかという事です

#魔法の言葉

大体この手の音楽 つまりジャンルがある音楽には
常にシチュエーションが伴う訳です
当然そのジャンルやるからには
押さえていて当然の案件です

例えばサーフサウンドといえば夏とか海とかサーフィンとかですわ
従ってそこを押さえてないのは
「今一説得力に欠けるだろ~」という回りの見解も起きてまいります

つまりサーフサウンドの名手がサーフィンも出来ないのか?
という前述の気持ちですね
これはわが国の音楽業界には多々見受けられまして

ロックだろうがソウルだろうがヒップホップだろうが
或いはロックンロールにしろパンクにしろテクノにしろ
「なんちゃって」の方は同様に
意外と多いのではないかと推測しております
日々がそれに相応しい生活なのかという事です

しかし、この「なんちゃって感」を解消する魔法の言葉を見つけましたわ
どんなシチュエーションであろうと 正当性が確立出来るんですね
それはどうすればよいかと言うと
頭にGARAGEと付ければ良いんです

例えばサーフィンミュージックでもガレージを付ければ
別に海に行かなくとも
サーフィン出来なくとも良い訳です

例えば演歌の特徴でもある「こぶし」が苦手でも
ガレージ演歌と言ったなら「こぶし」を使わなくても良い訳ですし
ガレージDISCOなら踊れなくても良い訳です

つまり正にこのガレージという言葉は
あえて日本語に訳すと
「なんちゃって」という意味になります
ただ、なんちゃってと申しますと
いささかなめてる感じも致しますので
ガレージと言えばなんか正当性のある
格好良い響きに聞こえますでしょ



ただ、最近は「なんちゃって」つまりガレージ何とかが
大手を振って幅を効かす時代ではありますが
本当に稀に 極稀に
いわゆる「ほんまもの」に遭遇する事もあります
ほんまものとなんちゃっては
もう放つオーラが違いますので直ぐに解りますが
その場合は失礼の無いように対処する事が肝心ですね
「良い仕事してますね~」とか
なんとか鑑定団のような一言が必要だと思います

ガチはガチでグッときますが
「なんちゃって」もガレージだからそれはそれで良いんです
枠に縛られないなんでも有りの融通無碍感が
堅苦しく無く まさに新しい解釈により
古い曲でも現代に蘇る感じであります

Moondawg '65

その今風に昇華した顕著な例が
タランテイーノのパルプフィクションでしたね
サーフサウンドが満載
私としましては歴代史上最高だった
デイックデイルのギターが炸裂する
あのオープニングの「ミザルー」
そしてエンディングロールに流れる「サーフライダー」
とてつもなく格好良かったですが

Miserlou  

いわゆるその場合 ガレージサーフと呼称するだけで
時代も一気にマッチして
海もサーフィンも全く出て来ませんでしたけど
前述のモヤモヤ感は影も形もありませんでした
「パルプフィクション」とは良く付けたものです



という事で 
今年は一回も海に行きませんでした
というか近場のみで遠出も無く
そういった意味ではただ暑いだけの
ガレージサマーでありましたけど
サーフミュージックは大好きです  

そして駅前で販促の為大量に配っているエナジードリンク
一本頂きました
一緒に貰ったパンフレットは
どうだといわんばかりの波乗りシーン
それでも暑い日もまだありそうなので有難いっす 乙



Ventures: Stars on Guitars | Full Music Documentary | Eric Roberts Billy Bob Thornton Lalo Schifrin
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