加奈のdiary

ソプラノ歌手 根來加奈 の
ホームページ連動ブログです。

雨のお散歩

2004年08月30日 | poem
雨の中 家の近くを散歩しました
今日は寒くて 雨もちょっと冷たい

冷たい雨に しんとした空気
気持ちの引き締まる思いがします

でもちょっぴり 孤独になります
木々の葉っぱも ひとりで頑張ってる
そんな思いで 雨にたたかれているみたい

だけど 行き交う人々は
何故か近くに感じられて
街の景色も 色鮮やかに見えて

たくさんたくさん降ってくる雨を
少し優しく感じます




霧雨

2004年08月29日 | poem
霧雨に包まれた空間 それは心の無法地帯
悲しみ 憎しみ 喜び 楽しみ 苦しみ 
それらのすべてが姿を現し 手を取り合って混ざり合う

そんな湿った空気の中で
理解を超えた化学反応が起こる 

私は手にした赤い傘を 見えないあなたに手向けながら
あのね・・・と話しかける

ありがとう そこにいてくれて ありがとう

笑顔の見えないあなたの笑顔に 
この手を差し伸べ ほほえみかける

霧雨があがったあとは どんな青空になるだろう

2004年08月28日 | poem
ぜ~んぶ嘘なら良いのに 

この空気も この建物も 外の騒音も 
世の中で起こっている事全部 嘘なら良いのに

そんなことを思う自分が 一番嘘なら良いのに

生まれた事が嘘だったとしたら
今までの出会いも 今の私も すべて嘘な訳で

もしかしたらそれが正解なのかもしれないと
思う日々

存在の原点から やり直したいと
誰でも一度くらい抱く願望を
今日は痛烈に 描いてみる

どこで間違ったのだろう 
そうそれは きっと生まれたところから

生まれる場所も 生まれる時も
きっと 自分とは合わなかったタイミング
本当の自分は どこにいるの?


そんな事あるわけない
それはダメ それはいけません
それは違う それはしてはいけない
そんなくだらない事やめて
お前はそんな事の為に生まれてきたのではない

恐ろしい声が 私を支配する

お前はこうしなさい こうありなさい 
あれをしなさい これをしなさい それをしなさい
さもなくば 存在の抹消だ

その声に操られ 意志とは逆に
手足が勝手に動いていく

誰か助けて 私を助けて
心が悲鳴を上げて叫び続ける

しかし やっと口に出せたその言葉も
車の騒音で かき消され

いつものように
私の周りを ただ時だけが淡々と通り過ぎてゆく

実存

2004年08月27日 | poem
扉を開けると クーラーみたいな冷たい空気が入り込んだ
あぁ 夏が終わったんだな そう思う

相変わらずの曇り空 昨日よりも黒い雲
もうすぐ雨が落ちてくるかな

もうすぐ終わる夏休みのせいか あんなにはしゃいでいた空気も
少し落ち着きを取り戻しつつあって

緑茶を少し飲み コーヒーを少し飲み
少しずつ 自分を取り戻す努力をしてみる

揺らいでばかりの 心の中が
少し落ち着きを取り戻し
自分に素直な『時』を 取り戻してみたいと願う

「音楽、恋する者の悲しい食べ物」
クレオパトラが耳元でささやく

音楽は恋の食べ物 
恋する者は たとえ物が喉を通らなくても
音楽があれば生きていけるのよ

『何か音楽を!』・・・・



だけれど 「存在」とは
「実存」しなければ何の意味もない 

また 心が 乱れ始める


2004年08月26日 | poem
今日の空は 曇り空
今頃あなたは どんな空を見ているの?

ホントはね とても悲しかったの・・・
それを伝えるすべを知らないまま時は過ぎ

少し熱っぽい頭をもたげて どんより曇った空を見る

魂の奥に潜んだ心の叫びが 悲鳴をあげて私に言うの
あの雲をつかまえて 遠い遠い空の彼方に吹き飛ばして…

素直な言葉が 出てこない