横浜のカラーリストの今日もありがと

魅力アップ・心の安定応援セラピスト
「人生にカラーパワーを!」

小説 「カラーリスト マユミ」 2ー1

2009-04-07 21:50:06 | 小説 「カラーリスト マユミ」
小説 「カラ-リスト マユミ」

                      登場人物等フィクションです
                        Copyrights(c)Takahashi

☆1-1 


  2-1 カラ-ボトルセラピ―

   「この10本のカラ-ボトルから、惹かれる色のボトルを6本
    選んでください。」

   「次々と選んじゃっていいんですか?」

   「はい、この中から惹かれるボトル、手に取りたいなあ
    と思われる色のものを、こうして選んで手前に順番に置いて下さいね。
    先入観を持たないように、眼を閉じて心を静めて深呼吸をしてみてください。
    落ち着いたところで、ゆっくりと眼を開け、ボトルを選びましょう。」

    今日のクライアントさんは、40代の既婚女性。
    お子さんがまだ2歳前なので、お子さん連れでサロンに来ていた。
    その女の子は比較的おとなしく、彼女のひざの上で
    今はおもちゃをいじって遊んでいる。

    彼女は深呼吸をした後、そっと眼を開け、左手で6本を選んだ。
   
    「はい、ありがとうございます。では順番に見ていきましょうね。」
  
    このカラ-ボトルセラピ―では、過去・本質、現在、未来と
    選んだ色でリ-ディングをしていく。
    
    色からのさまざまなメッセ―ジを伝えながら、ゆっくりと記憶を
    たどってもらう。
    
    閉じ込めていた、眠っていた記憶ももちろんあるはず。
    思い出したくないことに気が付いたり、思い出が鮮明でないときもある。
    つらいこと、話したくないことは無理に口に出さなくてもいい。
    本人がそのことに向き合う時が来たことがわかれば。。。

    この選ばれた6本は、今現在、テ-マにしなければならない
    色のボトルが選ばれている。
    偶然、というよりは無意識に本人が選んでいるのだ。
    
    「今、井上さんは安定した穏かな気持ちで過ごしていますか?」
     
    「ある意味、安定していますね。家にいて育児に専念しているので。」

    「感情面では、その反面落ち着きのないイライラした気持ちがあったりしますか?」

    「子供に対しては、イライラすることは今はないですけど、家にいることが
     多いので、なんか外とのつながりが少なくて・・・」

    「家にいることが多くて、閉鎖的に感じているのですね。。。」

    「40になって結婚して子供が授かったので
     子育ては楽しみながらしています。でも今まで結構
     自由にやってきて、最近、友人と出かけることもなくなってしまい
     孤独感を少し感じているんです。子供が出来たので仕方がない
     とは思うんですが。。。」

    安定した生活なのに、心は実は不安定。
    選んだグリ―ンのボトルは、彼女のそういう複雑さも
    表わしているのかもしれない。

                                         続く  
    

    
    

        
    
        

   
    
    
    
    

    

   
   
   
    

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小説 「カラーリスト マユミ」 1ー3

2009-04-05 23:15:08 | 小説 「カラーリスト マユミ」
 小説 「カラ-リスト マユミ」 
                         フィクションです
                         Copyrights(C)Takahashi
                         
                       
  1-3 Spring

    「このアイシャドウは、どちらかといえばAutumn寄りですね。
     山田さんはファ―ストシ―ズンがSpringなので
     もう少し明るい感じのチャ系や黄緑、タ―コイズグリーンなどが
     とても似合っておススメです。」

    「あ~、はい。。。このリップは、どうでしょうか・・・」

    「ロ―ズ系ですね。もう少しオレンジ系の方が、血色もよく見えますよ。
     せめてグロスをもう少しサ―モンピンク系やオレンジ系に
     してみたら。。。」

    「そうですね。。。診断を受けてから、買おうと思っていたので
     今日これから帰りに見て、買って帰ります。」

    そう言って彼女は明るく微笑んだ。
    
    ファンデ―ションやチ-クカラー、ヘアカラ-やネイルカラ-など
    おススメのカラ-を紹介しながらト-タルでカラ-アドバイス。
    その後は、今シ―ズンの流行色情報から
    似合いそうなものを提案して終了。
    
    そして希望がある場合は、部分メイクを似合う色で行っている。
    彼女がメイクをして帰るというので、私はおススメのカラ-を
    のせてみた。
    
    「わあ~、いつもとやっぱり感じが違う。
     少し若くなった気分です。。。」

    「とてもはつらつとして、チャ―ミングさが増した感じですよ。」
   
    しばらく彼女は鏡の中を覗き込んで、数回瞬きをした。
  
    「お手数ですが、アンケ-ト用紙にご記入をお願いします。」

    私は、いつもアンケ-トの記入をお願いしている。
    時間があるときには、記入していただいたそのアンケ-トの内容で 
    少しお話をすることもあるのだ。

    「今日はありがとうございました。山田さんはもともとのイメ―ジが
     明るく若々しい感じの方なので、お洋服選びの時にはSpringカラ-を
     意識して、お顔の近くに持ってくるようにすれば、さらに
     元気の魅力アップですね。周りまで元気にしてくれるようなパワ―を
     Springの方はお持ちなのですから。。。」

    「なんか気持ちまで明るくなったような気がします。
     ありがとうございました。」

    診断のときがノ―メイクということもあるのだが
    それにしても終ったときには、皆さん自信を持った笑顔でお帰りになる。
    きらきらしている、といっても大げさではない。
    
    そういうお客様の姿を見送るとき、私は私の心の中に
    温かいものを感じることができる。
 
    いろいろな事を言い訳にして、本当の自分を見つめず
    自分に手をかけていない人。。。
    自分に愛情を注いでいない人が、結構多いことに
    この仕事を始めて、私は気が付いた。 
    鏡に映る自分と対話する時間がない、余裕がない、勇気がない。。。
    だからって、見てみない振りや最初からあきらめていていいのだろうか。
    
    本当の自分はどうなの?
    周りにはそう言われているけれど、本当にそう?
    自分ではこの色はしっくりいかない気がする。。。
    いつも似合うと思ってこの色を選ぶけれど、ひとりよがりじゃないかしら?

    自分で思う自分に自信が持てないと、ファッションを楽しむ余裕ももちろん
    持てない。
    自分で自分の事を考えたり思うのは、あくまでも主観。
    それを似合う色=自分の本来持っている体の色に調和する色という視点で
    なるべく客観的に分析していくのがパ―ソナルカラ-診断。
    
    診断して、もし意に反する色がパ―ソナルカラ-だったら。。。
    その方の思っている主観と診断結果の客観が大きくずれていたら。。。
    受け入れられない方も、もちろんいらっしゃるけれど
    そこを、そのギャップを埋めていくのが、私の仕事でもあるのだ。
    
    パ―ソナルカラ-アナリストとなって、初めは外見の魅力アップの
    お手伝い、と思っていたけれど、数多く診断をしていくうちに
    パ―ソナルカラ-を知ることが、心にも大きな影響を与える結果になる
    ということがわかってきた。
    
    人は外見じゃない、中身よ、という言葉は全てじゃない。
    外見によって中身が影響を受けてしまうなら
    人は外見だけじゃない、でも中身だけでもない。。。

                                      第1章 終わり      

    
    
         

     
                 
 





    
    


 

    


 

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小説 「カラーリスト マユミ」 1ー2

2009-04-03 13:33:48 | 小説 「カラーリスト マユミ」
小説 「カラ-リスト マユミ」 
                      この小説はフィクションです
                       Copyrights(C)Takahashi
                        
 1-2 Spring

    パ―ソナルカラ-診断では、色々な流派が存在する。
    私の場合は、一番主流とされている
    4シ―ズンを使っている。
    季節の特徴になぞらえた4つの色のグル―プ。
    それぞれ似た特徴を持つ色をグル―プ分けにしていて
    春・夏・秋・冬----どのグル―プにもそれぞれに様々な色相が入っている。
    
    あなたは春タイプです、とか夏タイプです、というように
    診断をしていくのだけど、血液型のようにきっちりと
    分けられるわけではない。
    肌の特徴、瞳の特徴、ひとりひとり微妙に違うのだから
    4つにきちんと分類するほうが無理というものだ。
    
    私の場合は、ファ―ストシ―ズンとセカンドシ―ズンを
    決めて、全部で16タイプの分類を行っていた。
    これならもっと詳細に分析ができる。

    「お疲れ様でした、こちらにお戻り下さい」
   
    ファ―スト・セカンドシーズン、ベストカラ-、アクセサリ―カラ-など
    一通りの診断が終わり、私はこれまでの診断結果を
    まとめて彼女に伝えた。
 
    「意外でした。。。。こんな明るい色が私に似合うなんて。。。」
    
    「この水色やピンクもとてもお似合いでしたよ。」
 
    「今まで黒が多かったけれど、これから春になるから
     少しは明るい色も着たいなあ、と思っていたので
     なんか嬉しいです。」
  
    黒はファッション的には、どちらかといえば外せない色。
    ワ-ドロ―ブの常連かもしれない。
    けれど、心が違う色を欲しているなら
    もっともっと冒険するチャンス。
    
    似合っている色なら自信を持って
    身に着けてほしい。
    パ―ソナルカラ-が派手すぎて、こんな色の服は
    着れない、という方もいる。 
    けれど、いくらベストカラ-がその色だからといって
    全身その色にする必要は全くないのだ。
    顔映りが良いように、意識して顔の近くに
    似合う色を持ってくればいい。
    
    スカ―フやストール、アクセサリ―を
    選ぶときに自分のパ―ソナルカラ-を
    知っているのと知らないのとでは大違い。
    そこで、魅力アップできるのとできないのとで
    運命の分かれ道、といっても言い過ぎではないかもしれない。
 
    「ではコスメのカラ-チェックをしますので、いつも使っているものを
     見せてください。」

    「最近、この色を買ったのですけど、これは大丈夫ですか?」

    
                                       続く
    
 
        
    
    
    
    
    

     
    
       


    
    



      
  

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小説スタート 「カラーリスト マユミ」 1ー1

2009-04-02 22:13:06 | 小説 「カラーリスト マユミ」
  私の仕事がどんなものなのか、わかりにくいとよく言われるので
  小説にしてみようと思います!
  登場人物については、全てフィクションで実在のものとは
  関係ありません。
  

  小説  「カラ-リスト マユミ」
                         Copyrights(C)Takahashi

  1-1Springの人

      「おはようございます。」 
     
      明るく若々しい声で、女性が扉を開けて入ってきた。
      今日のお客様は、HPからのお申し込みの方で
      主婦で35歳。
      
      「山田様ですね、おはようございます。
       どうぞこちらにおかけ下さい。」

      パ―ソナルカラ-診断では、いつもノ―メイクでの診断を
      お願いしている。
      彼女は帽子を深めに被り、もうすでに素顔だった。
      お化粧を落とすことに、抵抗を感じる方も確かにいる。
      けれど、生まれ持った体の色をしっかりと見極めないと
      正確な分析がしにくい。
      お化粧の色は化学的なもので、その色味は強い。
      本来持っていないその色との調和を、優先してしまう結果に
      なりかねない。
      もって生まれた色で無理なく魅力アップするのが
      パ―ソナルカラ-なのだから、まずは素になって
      自分と向き合うことが大切なのだ。
      
      「こちらに記入してくださいね」

      私は、カウンセリング用紙を彼女に渡し
      お茶の準備をした。
      
      お茶を飲みながら、普段のファッションについて
      色々と尋ねた。
      彼女は黒ばかり着てしまい、色物はなぜか選べない
      という悩みを持っていた。
      
      パ―ソナルカラ-診断のお客様のほとんどが
      似合う色を知りたい、と来られる。
      それは、その人に似合う色=パ―ソナルカラ-なのだから
      当然なのだけど、多くの人はその時欲しい色で洋服を選んだりする。   
      でも結局選べなくて、無難な色のものを手に取ってしまう。。。

      彼女の場合、少し心理的影響もありそうだった。

      パ―ソナルカラ-についての説明の後
      早速診断に入った。

      「お肌はクリーム色ですね。瞳は茶系ですが。。。
       あ~、どちらかといえばブル―べ―ス系のSummer寄りかな。。。
       実際にドレ―プ(色の布)を当ててみましょうね」

      赤・ピンク・緑・黄・青・・・・・・
      次々と4シ―ズン(診断は春・夏・秋・冬のグル―プに分ける)
      の代表カラ-を顔の近くにあてて
      鏡に映った顔色の変化を一緒に見ていく。
      
      普段、念入りにお化粧をしていない人でも
      スッピンで鏡の前に座り、自分の顔がしっかり
      写るとなぜか眼を背けたくなっている。
      診断の途中まで、鏡の中の自分と焦点が合っていない
      お客様もかなりいる。
 
      彼女もまたそのひとりだった。
      
      「ほら、ここを見てください。この頬の影が濃くなっているでしょう」
      「あっ、はい」

      私の問いかけで、慌てて鏡の中の自分をやっと見る。
      診断を受ける気がないのではない。
      それなら、わざわざお金を出してまで来るわけがない。
      常日頃、忙しいからと言い訳をしながら、本当の自分と
      向き合うことをしていない。
      だから改めて見るのが怖い、のである。
      心の中のみならず、外見もそうなのだ。
      私達は結構、自分を見ているようで見ていないのかもしれない。
      見えているだけで、本当には見ていないのかもしれない。

      それでも慣れてくると、顔の変化を見ようと積極的になり
      終る頃には、ほとんどの方は自分で似合う、似合わないを
      見つけられるようになる。
    
      彼女も似合う傾向がわかり、納得もあり、驚きもありの様子だった。
      
                                         続く  

      


       

 


 
      



       




      
             
             
    

  

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横浜のカラーリスト

横浜のカラーイメージ+スピリチュアルセラピストです
 ご訪問ありがとうございます  
 
 私は現在、色彩の心理的・生理的効果を活用し
 外見の魅力アップ・心の安定・成長を応援する
スペシャリストを育てる仕事をしています
2016年からはスピリチュアルセラピーも行っています

   色は私達が見ることのできる電磁波
 そこにその色が見える必要性や理由があるはず
そしてまた見えない光の領域があることも確かなのです  
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