途中、三尺玉打ち上げ筒を設置してある所が見えたので写真を取りました。
ほとんど土に埋まった状態の筒が4本あります。
花火玉の直径が90cmなので内径は一回り大きくなっています。
明治中期の打ち上げ筒は木を組み合わせ外側に竹を巻いていました。
強度が足りないのでほとんどを土に埋めていたそうです。
昔の花火番付(打ち上げの順番と誰が何の目的で揚げたかを記した目録)にこの頃の打ち上げ筒設置作業の記念写真が掲載されていた事があるのてすが見つけられませんでした。
土に埋めているところは今も変わらないですね。
過去には打ち上げに失敗して筒の中で爆発した事もあるので安全のために埋めているのかもしれません。
筒が4本あるのは昼に1発、夜に3発打ち上げたからです。
午前中に仕込んでおき周辺の広い範囲が立ち入り禁止になります。
点火は電気式で近くに人がいない状態で打ち上げられます。
拾ってきた玉殻がこちらです。
朝早く行けば大きな玉殻を拾うことができるそうですが、遅い時間に行ったので大きい物はありませんでした。
左は三尺玉の玉殻です。
本来はもっと厚く3~4cmあるはずなので爆発した時に何枚かに剥がれた最外周のようです。
右の細長い筒状の物は昇り曲導(銀色の尾を引きながら昇って行く「昇天銀竜」や途中で小さな花が咲く「昇り小花」など)かと思って拾いました。
調べてみたらどれも小さいもので、昇り曲導ではなさそうです。
長さ約40cmから考えられるのは三尺玉の花火玉中心まで火を送る導火線です。
今年、山の上で打ち上げられた三尺玉は7発です。
その内の一つと考えられます。
珍しいものを拾いました。
私にとっては「お宝」ですが興味のない人にはただのゴミで家内に捨てられそうです。