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ロートル技術屋の日記

中古3Dプリンターで悪戦苦闘 フィラメント詰まりはファンの配線が違っていたのが原因

中古で購入した3DプリンターTRONXY XY2 PROを使い始めました。
最初は何も考えず3次元CADで設計したデータをスライサーで変換するときに標準設定で変換しました。
付属していた水色透明のフィラメント(針金状のプラスチック素材)でそれなりの品質で造形出来ました。

そこで白いフィラメントを購入して綺麗に造形しようとスライサーの設定を変えたところ、うまく造形出来なくなりました。
途中までは上手く行くのてすが密度が下がりガサガサになってしまいます。

どうもフィラメントが上手くノズルから出て来ていないようです。
ネットで調べて見るとこんな解説がありました。


フィラメントを溶かすヒートブロックの手前のヒートブレイクと呼ばれる部分の温度が高いとフィラメントが溶けて膨らんでしまい、テフロンチューブの中で詰まってしまうというのです。
確かに上手く行かなかった後でフィラメントを引き抜いて見ると先端が膨らんでいました。

ヒートブレイク部分はテフロンチューブが入っている形式でした。
分解してテフロンチューブを抜きたかったのですがなかなか抜けないのでペンチで挟んで無理やり引っ張って抜いて見ると先端が黒くなって縮んでいました。


テフロンチューブを新品に交換してみても効果がありませんでした。

何かおかしいのでスライサーの設定変更したところを見直すと静音化の為に造形物冷却ファンの設定を低くしていました。
また、最初の1層目を造形するときは造形物冷却ファンを止めた方がテーブルへの密着性が良くなるという情報があったので1層目のファンスピードを0にしていました。
ところが、1層目を造形しているときに本来は止まっているはずの造形物冷却ファンがずっと回り続けていることに気づきました。

プリントヘッド近くの基板にはファン用のコネクターが2つあります。
一つは造形物冷却ファン用でもう一つがヒートブレイクを冷却するファン用でした。


右に付けたのが造形物冷却ファン、青いケースの正面の穴から見えているのがヒートブレイク冷却用ファンです。

造形物冷却ファンを試しに付けた5Vのファンから24Vのファンに交換した際に空いていたコネクターに挿したのですが、最初から間違った接続になっていたのではないかと思いました。
コネクターを逆に挿してみたら綺麗に造形出来るようになりました。

最初のテスト造形の時は逆接続でも造形物冷却ファンの設定を100%にしていたのでヒートブレイクが冷却されて造形できていたようです。

ヒートブレイク冷却用ファンを確認したところ吹き出し口がカバーの壁面を向いていて冷却効率が悪そうでした。
出品された方のコメントに「ファンを交換してある」とありましたのでこのファンを交換したようです。
その際にコネクターの接続場所と取り付けの向きを間違えてうまく造形できなくなって手放したということのようです。
90度回転させて下向きに排気するようにしました。

造形した物がこちらになります。
電話機の子機用の単4電池2本の電池ケースです。
ニッケル水素充電池の専用電池を使うことになっていますが、中身は単4充電池とほぼ同じサイズなのでセリアやダイソーで売っているニッケル水素充電池で代用するためのケースを設計しました。


左側が上手く造形出来なかった時の物です。
あまりにひどい状態でしたので途中で止めました。
一番右がファンの接続を修正した後の物です。
勤務先の3Dプリンターと遜色ない出来映えになりました。

中に直列にするための金属の電極板を仕込んでセリアで買ったニッケル水素充電池(1本110円)を入れて無事使えました。

次は全体的にファンがうるさいので静音化に取り組む予定です。

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