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ロートル技術屋の日記

木星と土星の接近 12月26日

今日は雲もなく、観測できました。
昨日も書いた通り、日没が遅くなり、西に移動しているので観測できる時間は短くなっています。
日没後、空が明るいうちに双眼鏡を使って位置を確認し望遠鏡を向けました。
25mmの接眼レンズを使った80倍で何とか視野に収まっていました。

撮影でも同様にα5000の直焦点で対角線に配置して何とか収まっていました。
シーイングはあまりよくない感じでした。

2.5秒露出で衛星も撮影しました。
本当にギリギリ入っている状況です。

家内に接眼レンズで覗かせた後、17:00頃から隣家の屋根に隠れる17:30まで撮影を続けました。
隣家がなければもう少し撮影できましたが、低空になると大気の屈折による色ずれ(大気分散)と減衰の増加、気流の乱れによる像の揺らぎの増加が気になりますので欲張ってもしょうがないと自分を納得させています。

大気分散に関しては補正用プリズムが販売されているので使ってみるとよいかもしれません。(私は所有しておりません)

角度の浅いくさび状のプリズム2枚の角度を調整することで補正量を変えられる仕組みです。
レーザ光の角度調整などにも使われる手法ですが、天体写真撮影に使われているとは知りませんでした。
透過率の波長分布データを見ると反射防止膜付きのようですので調整機構なども含めて考えると安価だと思います。
RGB分離して補正する手法と比較している画像を見ればわかる通り、光は連続的な波長をもっているので波長ごとに補正量が変わるプリズムのほうがきれいに補正できます。
RGB分離での補正ではR、G、Bに分離した画像の中にも大気分散による広がりがあるので補正に限度があります。

明日以降は機材を変えないと撮影できないですね。



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