先日、こちらの記事でWindows10のブルースクリーンの原因がメモリの相性問題にありそうと紹介しました。
検証のため、メルカリで中古のPC4-2666 4Gbyte 2枚を購入しようとしたのですが、出品者からの反応がないため、キャンセルして別のメモリを入手しました。
PC4-2800、4Gbyteの中古品(4枚セット)です。
当初予定していたものより高クロック対応品です。
メルカリで1/18日までやっている定額払いのキャンペーンが適用でき、半額分のポイントが還元されるので実質3,000円+金利200円弱と、とてもお得に買えました。
一番相性が出なさそうなDIMMスロットに1枚ずつ装着してみたところ、正常に起動したので今回購入したメモリそのものは問題なさそうでした。
デュアルチャンネル動作させようと同じ色のスロットに2枚刺したところ、ブルースクリーンになってしまいました。
マザーボードが悪いのだろうと思っていたのですが、確かCore i シリーズからメモリコントローラがCPUに内蔵されたはずなので、CPUを変えると状況が変わるかもしれないと思い試してみました。
(検索したらメモリアクセスを早くするため第一世代のCore i シリーズからCPUに内蔵したということが解りました)
もともと搭載されていたのはCERELON G3900です。
これをCore i5 6600Kに交換してみました。
するとこれまでエラーが出てまともに起動しなかった最初から取り付けられていたSamsung製PC4-2133、4GByteのメモリをどのスロットに装着してもちゃんと動きました。
今回購入したPC4-2800、4Gbyteを4枚刺しても動きますし、前回ダメだったPC4-2400を2枚刺してデュアルチャンネル動作させても動きました。
ということでCERELON G3900が悪いということになりました。
うーん、これにはびっくりしましたね。
まさかインテルのCPUに相性問題があるとは思いませんでした。
メモリアクセスのタイミングに関してはマザーボードの配線との兼ね合いもありますので別のマザーボードにCERELON G3900を載せて確かめてみようと思います。
CPUの製造に関しては色々な話があります。
今から12年前(もうそんなに時間がたっているのか...)、AMD のPhenom II X4が登場したときに下位モデルのPhenom II X2、X3の一部に無効にされているコアを有効化できるものがあることが解り、対応したマザーボードを購入してPhenom II X2やX3を4コア化してX4として使うのが流行りました。
私も10年近く使っていました。
この時は4コアで製造したCPUダイ(シリコンチップ)の中に安定しないコアがあるものを無効化して X2、X3として販売することで廃棄せずに済みトータルの歩留まりを向上させるということをしていました。
中には生産数の兼ね合いでX4として販売できるものを機能制限していたものがあったようで、私が使っていたものも定格動作させている分には何の問題もなく10年近く使うことができました。
外れを引くと4コア動作で起動すらしなかったようです。
インテルのCPUではこのような技は使えないのですが、考え方は似たようなものかと思われます。
さすがにコア数が違うものはコストが合わなくなるので別々に製造していると思いますが、上位機種の一部のコアに問題があるものを無効化して下位機種に流用している可能性はあると思います。
同じコア数のものなら動作クロックの上限が低いものや安定性が悪いものは機能を制限して(クロック倍率を下げる、キャッシュメモリの容量を制限したりハイパースレッデイングを無効化する等)下位機種に回していることが考えられます。
そういう視点で見ると今回のCERELON G3900は最下位のCPUですのでその中の「外れ」に当たっていた可能性が高いと思います。
別のマザーボードでの検証結果を見なければ判断できませんが、これだけ相性があるとなると「不良品」だった可能性も否定できません。
ちなみにCERELON G3900とCore i5 6600Kの画像を比較すると裏面のチップ部品の配置が違っており、CERELON G3900の方が少ないのがわかります。
この辺も影響があるのかもしれません。
こんなことがあると最下位のCPUには手を出さない方が良いのかもしれないですね。