ロートル技術屋の日記

ようやく紫金山-アトラス彗星 C/2023 A3が見られました。

昨日、週刊天気予報を見て自宅付近では今日が紫金山-アトラス彗星を見る最後のチャンスかもしれないと思いました。
家内は所用で出かけていて最寄り駅に帰ってくるのが17:30頃でした。
娘は家にいたので駅まで車で迎えに行き一緒に見に行くことにしました。

目的地は八王子の勤務先です。
高台の上に建物があり、屋上から西の方角の見通しが良いのです。
18:00ちょうどに到着し、肉眼で見渡したものの見えません。
薄もやがかかって透明度が悪いようでした。
今日は金星とほぼ同じ高さなので7x42の双眼鏡を金星でピントを合わせて右に動かしていくとすぐにわかりました。
家内と娘にそれぞれ双眼鏡を渡して見える場所を教えて私はカメラを準備しました。
液晶モニターにすぐに彗星が写りました。
最初に静止画を1枚撮影し、その後は動画撮影をして途中で再度静止画を撮りました。

最初に撮影した画像がこちらです。(18:07)

後で撮影した画像がこちら。(18:14)


いずれもレベル補正をしてコントラストを上げています。
撮影機材はソニーのミラーレス一眼α5000にマウントアダプタを使ってニコン
の一眼レフカメラレンズAi-Nikkor 105mmF2.5の組み合わせです。
レンズの焦点を無限遠に合わせていたのですが少しピンボケになってしまいました。
マウントアダプタの精度が悪いのかもしれません。

長い尾を引いた彗星を見たのはヘール・ボップ彗星以来です。

ステラナビゲータのシミュレーション結果と違いダストの尾が長いことに違和感を感じました。
シミュレーションはあくまでシミュレーションで計算式が現実とあっていなければ間違った結果を示します。
ですが、違和感を感じたのはそれだけではなく、太陽観測衛星SOHOのLASCO C3画像に昨日も紫金山-アトラス彗星の尾が写っていたからです。


昨日撮影した画像では太陽と反対方向に尾が伸びているように見えます。
LASCO C3画像に写っていることと矛盾しています。

ステラナビゲータ11のシミュレーションパラメーターを調整してSOHOの10/10頃の画像と昨日の画像で矛盾がない程度にしてみました。
10/10の昼の明かりを消した状態です。(丸いのが太陽)


昨晩の八王子の18:14
尾が折れ曲がって反対方向に延びているのがわかります。
カクカクしているので計算の精度が無いこともわかりますので現実とはあっていない可能性が高いですが、太陽の方向に延びていることになるのでSOHOの画像と矛盾しません。
折れ曲がった先は淡くて見えていないだけのように思われます。

アストロアーツに投稿されている画像の中で空の条件が良かったと思われる画像には太陽方向に淡い尾が見えているようなものがありました。




シミュレーションが正しいとすると今日はこうなります。

空の条件が良ければ10度を超える尾が撮影できる可能性があります。

9時現在のSOHO最新画像にはまだ尾が写っていますが暗くなっているのでかなり淡い部分と思われます。
ですので矛盾していないと思われます。

このまま行くと
10/15 18:14

10/16 18:14

10/17 18:14

10/18 18:14

10/19 18:14

10/20 18:14

すべて東京八王子での見え方なのでお住いの地域の南中時刻と東京の南中時刻の差を補正してください。
ステラナビゲータ11のシミュレーションが正しければ明後日以降には30度を超える尾の本当の大彗星になりそうです。

すべては今日、夕方の見え方次第です。
東京は午後から曇りの予報です。
明日は出勤日なので遠征するか迷っています。
遠征するにしてもどこに行けばよいのやら...。
アドバイスをお願いします。

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