ロートル技術屋の日記

Amazon prime videoを見られるようになりました。 グローバルIPアドレス(WAN側IPアドレス)の変更でエラーコード:1044回避

経緯
1か月前、急にAmazon prime videoが見られなくなりました。


その後、グローバルIPアドレス(WAN側IPアドレス)が変わることを期待してルーターの電源入れ直しを何度も試みましたが同じIPアドレスのまま変化しませんでした。
視聴できなくなったときはプロバイダーであるSo-netのチャットサポートに連絡して「IPアドレスの変更はできない」という回答をもらっていました。
よく考えてみたら回線自体はauひかりなのでKDDIに頼めば変えられるのではないかと思い検索していると「auひかりのグローバルIPアドレスは動的割り当てになっているが固定に近くKDDIに頼んでも変えてもらえない」という記事が出てきました。

そんな中、auひかりのグローバルIPアドレスを変更した方の記事が見つかりました。
2つ見つかりましたが、2016年の記事はこちらの2013年に書かれたgolorihさんの記事をそのまま実行している感じです。


PCをルーターに偽装してリセットさせるという手法です。

グローバルIPアドレスの変更でAmazon prime videoが視聴可能になった
上記の記事を参考にして作業しました。
まず、ルーターのMACアドレスを調べて、PCの有線LANのMACアドレスをWindowsのデバイスマネージャーでルーターのMACアドレスに変更しました。
変更したPCにつないでいるLANケーブルをルーターの代わりに光モデムに接続しました。
後で再起動が必要になると思ったのでルーターの電源は切りました。
Windowsシステムツールにあるコマンドプロンプトを管理者権限で起動し、ipconfig /all を打ち込み有線LANカードのMACアドレスが正常に書き換わっていることを確認しました。
そして、ipconfig /releaseと打ち込み実行しました。

5分ほど時間を空けることが重要ということだったので15分ほどしてからipconfig /renew を実行したところ見事にグローバルIPアドレスが変わっていました。
接続を戻し、ルーターの電源を入れてAmazon Fire TV Stick でAmazon prime videoを視聴してみたところ、エラーコード:1044が出ることなく視聴可能な状態になりました。

Windowsのipconfigコマンドはネットワークの状態を見るためのコマンドと思っていたので、まさかホスト側に影響を及ぼすようなことができるとは思いませんでした。
知識のある方の知恵は大いに借りなければなりませんね。
調べてみたところ ipconfig /release はDHCPサーバーによって割り当てられているIPアドレスを開放するコマンド、ipconfig /renew はIPアドレスを取得するコマンドということでした。
一般的な家庭内のLANであれば接続されているPCにルーターのDHCPサーバーからローカルIPアドレスが割り当てられています。
上記のコマンドを使えばローカルIPアドレスが変更できるわけです。
同じことをWAN側に行ったわけで、ミソはルーターのMACアドレスを偽装したところでしょう。
MACアドレスはそれぞれのネットワーク機器に割り当てられていて同じものは存在しないことになっています。
回線業者のホスト側DHCPサーバーはMACアドレスに対してグローバルIPアドレスを割り振っているのでルータと同じMACアドレスのPCで操作しなければグローバルIPアドレスを変えることができません。
注意しなければならないのは偽装するPCのMACアドレスを間違えないことです。
間違ったMACアドレスで操作してしまうと他人の回線のグローバルIPアドレスを変更してしまうことになります。
グローバルIPアドレスがほぼ固定されていることを利用して外部からのアクセスを可能にしているような方のIPアドレスを変えてしまうとつながらなくなってしまうので迷惑が掛かります。
法的に問題があるかもしれませんので試される方はMACアドレスに間違いがないかよく確かめてから作業してください。

尚、MACアドレスを偽装した有線LANの本来のMACアドレスは消えるわけではなく、Windowsのデバイスマネージャーで変更前の設定に戻せば元のMACアドレスに戻ります。(Network Address を存在しないに設定する)
したがってWindowsでソフト的に変更していることがわかりました。

auひかり以外の回線でも同じ手法が使えるはず
この方法はルーターの代わりにPCをつないでホストにコマンドを送信しているところからauひかりに限らずどの接続業者であっても共通に使える手法と考えられます。
ネットを検索するとNuro光などでもグローバルIPアドレスが変更できないという話が出てきます。
ダメ元で試してみてはいかがでしょうか。

試されて問題が起きた場合でも当方は一切責任を負いかねますので御自身で責任をとれる方のみお試しください。


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