コピーライター思考

コピーライターを目指す人のために、コピーライター思考を身につける方法を公開するブログです。

わずかな違いで、売上が何倍にも変わる仕掛け

2020年04月16日 | 広告・マーケティング戦略

「本日全品1%値引き」

「100人に1人がタダ」

 

あなただったら、どちらがワクワクしますか?


ちなみに「100人に1人がタダ」の企画の上限金額は10万円です。

昔、家電量販店が始めて大きな話題を呼んだ有名なキャンペーンです。

 

実はコレ、お店側にとっては実質的に同じことなのです。


この企画にかかる経費は、どちらも同じ。


お客さま全員を1%引きにするという企画は、消費者にとってまったく魅力がありません。


「1%割引セール」なんてやられても、フン!って感じですよね。


同じ内容だけど、


「100人に1人タダ」


とすると、魅力がうんと跳ね上がります。


これはセールスプロモーションの話ですが、広告コピーの作り方にも共通点があります。

 

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では、こんな話をさらに詳しくしていますので、興味がある方は読んでみてください。

 


デザインで商品価値を高める

2012年08月07日 | 広告・マーケティング戦略
スチームクリームは、ここ数年女性に大人気のクリームです。

商品は1種類のみ、無店舗販売という形式で大成功しています。

スチームクリームは、SC.Cosmetics(エスシーコスメティクス)株式会社が製造・販売しているとてもシンプルな内容でできた全身に使えるクリームです。

同社の商品開発や販売方法は学ぶべき点が多くあります。

ひとつは商品の良さです。
シンプルさを追求し、全身に使えることです。
個人の感想ですが、ベタつきすぎず程よくしっとりする感じがします。

一番の人気の秘密は、缶のバリエーション豊かなデザインにあります。
美しさやかわいらしさのあるデザインされた「缶」そのものが人気で、「缶好き」女性の心をがっちりとつかんでいます。
ほとんどのデザイン缶が個数限定で、次々に新しいデザインの缶を発売しています。

ホームページを見たところ、現時点で国内だけで230種類ものデザインがありました。

缶のデザインは230種類ですが、中身のクリームは1種類だけです。

1つの商品をデザインを変えることで、付加価値を高め販売しているのです。

もうひとつ同社の戦略の優れたところは、固定店舗を持たないということです。
オンラインショップと期間限定の店舗販売を行っています。
デパートの一角にワゴンを置いた、いわゆる催事販売という戦略をとっています。
固定店舗を持たないので、その分経費を抑えることができます。


人気商品・人気ビジネスには、こうした様々な知恵と工夫が凝らされていますので、マーケティングやプランニングを学ぶ格好の題材です。

みなさんも気になる商品やサービス、ビジネスモデルを見かけたら、調べてみましょう。


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流行を生み出し、習慣化させた名コピー

2012年07月27日 | 広告・マーケティング戦略
バレンタインデーにチョコレートを贈るという習慣は、日本のお菓子業界がつくったマーケティング戦略の好例だとされています。諸説ありますが、1930年~1970年の間に普及し始めたと言われています。

しかし、バレンタインデーよりも100年以上前に「習慣化して流行らせる」ということを成功させ、今もなお続いているものがあります。

「習慣化して流行らせる」というのは、広告やマーケティングに携わる者だけでなく、あらゆる企業や人が成し遂げたいと思い描いていることですね。
しかし、そう簡単にできることではありません。

100年前の見事な戦略とは何でしょうか。

それは「土用の丑の日」です。

夏に売上が落ち込むことで困っていた鰻屋が「夏に売上を上げるにはどうしたら良いだろうか」と平河源内に相談したところ、店先に「本日丑の日」と書いて貼ることを勧めました。

「丑の日に「う」の字のつく食べ物を食べると夏負けしない」
「夏にうなぎを食べると、夏やせしない」
という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」というコピーを考えたとされています。
平賀源内が日本で最初のコピーライターと言われる由縁ですね。

ところで、平賀源内が考えたコピーのおかげでどうなったでしょうか?

皆さんもよくご存じのように、土用の丑の日には鰻屋さんは大繁盛です。


実際にスーパーの現地調査を行ったところ「土用の丑の日」の1~2週間くらい前から徐々に販売数量が伸び、丑の日にはピークに達する結果でした。
あるスーパーでは平常時の3倍~4倍の売上を上げています。


「商品を売るために、どうするか?」というのは広告の原点であり、コピーの大原則です。

「本日丑の日」は、広告の基本を思い出させてくれる見事なコピーですね。


ところで皆さんは土用の丑の日に鰻を食べたくなりますか?

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