写真は娘が友達と一緒に作った歴史のプロジェクト。
世界史の先生に「Triumph & Tragedy (勝利と悲劇)という
テーマで歴史に残る出来事に関するプロジェクトを
提出しなさい。」と言われたそうで、娘達はいろいろ考えた末、
広島原爆投下と広島原爆記念公園の原爆の子の像の
モデルになった佐々木偵子さんを取り上げることにしました。
プロジェクトがとっても良いできばえだったので
提出前に思わず記念撮影をしました。
(親バカと笑ってやってください。)
特に真ん中のバックグランドの絵、上手に描けたと思いません?
折鶴もポイントです。
ところでアメリカの子供に折鶴や千羽鶴の話をすると
“Sadako!”と言って“Sadako and 1000 Cranes”(サダコと千羽鶴)という
物語の話をしてくれる子が多いのです。
カナダ人作家が佐々木偵子さんの一生を物語にして、10年程前に
本を出版しました。
ちなみに偵子さんは2歳で被爆、白血病を患い、短い一生を終えました。
アメリカは戦争に勝ったけれど、それによってたくさんの悲劇が
生まれたという事実、世界平和を願う大切さを子供達に教えるため、
この本を授業で取り上げる教師も多いようです。
このプロジェクトを見た生徒や先生方が、娘達の世界平和への
思いを感じとってくれることを願っています。
私が一昨日、折鶴を教えに行ったクラスも、始めは別の折り紙をするつもりだったのですが、担任の先生が「Sadako」を授業で取り上げて話してくださっている事を知り、それならばということで少し難しいけれど、折鶴に挑戦しました。
日本で去年まで教えていた学校で使っていた英語の教科書にも、佐々木貞子さんのお話が紹介されていたのですが、英語版の本から逆輸入という感じでした。私も恥ずかしながらその本を読んだことがなく、こちらに来てやっと読むことができました。
戦争の事を授業で取り上げることは大変難しいですが、やはり逃げずにちゃんと向き合って行くことが大切なのだと思います。
ちなみに今日、プロジェクトのプレゼンの成績が出て、100点満点をもらえたそうです。娘もとても喜んでいました。