サンシャイン通信

サンシャイン・ステート(フロリダ州)発のニュースレター

オーランド銃乱射事件から3年

2019-06-12 22:30:24 | 事故・事件
49人が犠牲になり、50人以上が負傷したフロリダ州オーランドのナイトクラブ銃乱射事件から
今日で3年。たくさんの人が事件現場に追悼に訪れました。

この事件をニュースで知った時、ショックを受けたのはもちろんですが
翌日、さらに悲しい事実が明らかになりました。
犠牲者と負傷者の中にズンバ・インストラクターがいたのです。
インストラクター仲間がこんな目に遭うなんて、
怒りと悲しさでやりきれない気持ちになりました。

亡くなったのはAngel Candelario-Padro

このビデオによると、事件直前にシカゴから引っ越してきて、
オーランドで新しい生活&仕事を始める矢先に事件の犠牲になったとのこと。
シカゴにいる同僚が、職場のクリスマスパーティーで
Angelのダンスに釘付けになったとコメントを寄せています。

そして負傷したのがAngel Colon (偶然にも犠牲者のファーストネームと同じ)
事件の数日後、ズンバのSNSを通じて病室からメッセージを送ってくれました。
心から早い回復を祈っていました。

そして1ヶ月半後、オーランドで開かれたZINCON
(ズンバ・インストラクター・コンベンション)のキックオフ・セッションにAngelが!!
歩行器を使っていましたが、自分の足で立てるまでに回復していました。

このビデオでAngelは事件の数日前、自分にはあまり友達がいないという会話を
誰かとしていたと言っています。
でもこの事件で、自分を思ってくれる人がたくさんいることがわかったと話しました。
そして、事件現場で彼を救助した警察官が登場して
Angelのサポートを続けると話しました。

そしてこの後、AngelはZINCONのステージ上で事件後、初めて踊りました。
私達(会場のインストラクター達)も、彼と一緒に踊れたことを、
心から光栄に思ったのでした。



画像はお借りました。感動した私は(多くのインストラクターも)号泣。
スマホを持つ手が震え、涙で焦点が合わず、
撮った写真のほとんどがブレてしまいました。
唯一、掲載できそうな写真がこれだけ。


そして翌年のZINCONに、再びAngelの姿が!
亡くなったAngel Candelario-Padroにちなんで設けられた奨学金、
Angel Diversity Scholarshipのプレゼンターとして。


こんな事件が2度と起きてほしくないと思ってから3年。
銃関連事件、多様性を受け入れられずに起こる事件は
後を絶ちません。
改めて、この事件の犠牲者の冥福を祈ります。
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