サンシャイン通信

サンシャイン・ステート(フロリダ州)発のニュースレター

ソングブック

2007-09-12 22:12:19 | 教育
私は子供の頃、絵を描いたり工作をするのが大好きでした。
絵のコンクールで何回も入賞したし、図工の成績も良かったです。
でも絵を描いている時、良い成績を取ったりコンクールで入賞しようと思ったことは1度もなく、
とにかくお絵描きが楽しくて楽しくて仕方なかっただけだったのです。
でも、小学校4年生の時に起きた“ある事件”がきっかけで、絵を描くのが大嫌いになりました。
図工の時間、写生をすることになりクラス全員校庭に。
私は職員玄関前の池とその周りの花壇、柳の木のスケッチを始めました。
しばらくすると先生(担任ではなく図工の先生)が私の絵を見て言うのです。
“あの柳の木と○○(←私の名前)が描く柳の木は全然違うなあ。
誰もこれを見て柳の木とは思わないぞ。
幼稚園時代はもちろんですが、小学校1~3年生までは担任の先生が図工を教えてくれ、
お絵描きでも工作でも好きなようにやらせてくれました。
作品を褒めたり、アドバイスをすることはあっても、ネガティブなことを言う先生はひとりもいませんでした。
本当はこの図工の先生の言葉に“私の好きなように描かせてください!”と反論したかったのですが、ひどく傷ついたため言葉が出ませんでした。
これがきっかけで絵を描くのが大嫌いになったわけです。

そしてこの事件から30年以上が過ぎ、今年の4月。(←いっきに飛び過ぎ!!)
春学期で取った音楽、アート、遊戯の指導法、アクティビティを学ぶクラスで“ソングブック”という課題提出がありました。
童謡をもとにして絵本を手作りするというもの。
条件は・・・
童謡の歌詞と自分で描いたイラストを載せること。
絵本を通じて生徒が学べる何かがあること。
教師になった時、実際に授業で使えるもの。
それ以外はフォーマットもイラストの種類・・・クレヨン、マーカー、水彩、油彩、コラージュ・・・どんなものでも自由。
1月上旬に春学期がスタートした時に、教授からこの課題について説明を受けていたので、4月下旬の提出まで準備期間は十分あったはず。
でも絵を描くのが大嫌いな私。4月中旬になっても課題を始めることが出来ませんでした。
いろいろ考えた末、思いついたのが子供の頃描いた絵を使うこと。
お絵描き大好きだったので、子供の頃(特に幼稚園時代)に描いた絵は大事にとってあるのです。
(もちろん、4年生のあの事件以来、図工や美術の時間に描いた絵は自分で気に入るわけがなく、全て処分。手元にはありません。)

幼稚園時代に描いた絵。(ほんの一部)


子供の頃の絵を使うのはいいとして、肝心の童謡は何にしようか?
私の絵と共通点のある歌は何だろう・・・と考えること1週間。ついに探し出しました。
Here We Go Round the Mulberry Bush(邦題:くわのきをまわりましょう)
視聴はここをクリック!
歌詞はいたって単純。1番は“桑の木をまわりましょう”の繰り返し。
2番以降は“This is the way we ・・・・.”という歌詞のリピート。 (“これが・・・・する方法”という意味です。)
いろんなバージョンがあり、前出の視聴サイトでは
2番がThis is the way we wash my face. これが顔の洗い方。
3番がThis is the way we brush my teeth. これが歯の磨き方・・・となっていますね。
アメリカの幼稚園では歌詞を変えて歌ったりします。

“これが・・・・する方法“ ここに私は着目したわけです。
あの4年生の図工の時間に先生に“誰も柳の木とは思わないぞ。”と言われた時、
私はまさにこの言葉を言いたかったのです。
“これが私の柳の木の描き方なんだから、放っておいてください!”と。
というわけで私のソングブックはオリジナルの歌詞とそれにマッチしたイラストで始まり、
2番以降は幼稚園時代の絵にマッチした歌詞“This is the way I draw ….” (これが私の・・・の描き方)に変えて作ったのでした。

表紙


左のページにはオリジナルの歌詞とオバサン年齢で描いたお花と桑の木の切り絵。
幼稚園児が描く絵とさほど変わらないのは重々承知しておりますです。ハイ。
右のページ以降は子供の頃に描いた絵が登場。
This is the way I draw my bike. これが私の自転車の描き方


This is the way I draw the flowers. これが私のお花の描き方


This is the way I draw the frogs. これが私のかえるの描き方


This is the way I draw the fish. これが私の魚の描き方


紆余曲折の末、無事ソングブックを作り上げることが出来ました
そしていよいよプレゼン、提出の運びとなるのですが長~い話になるのでパート2に続く・・・
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