物々交換コレコーレ

物々交換が出来る不思議なお店

今日は、「涂 善祥」ト ゼンショウさんのコンサートへ行ってきました。

2006-01-25 01:02:00 | 万博

皆様、こんばんは。

今日は、「涂 善祥」ト ゼンショウさんのコンサートへ行ってきました。

トさんは、日本はもとより、世界的に有名な中国琵琶奏者・国家一級演奏家です。
多くの受賞暦を持ち、海外では、韓国、フランス、ロシア、アメリカ、シンガポール、キューバ等世界各国の舞台でリサイタルや数々のオーケストラと共演され、2000年には5ヶ国12都市のワールドツアーを開催されました。
カーネギーホールでの公演では、「伝統的な奏法と西洋音楽の現代技法を融合させた独自の演奏スタイルを確立した、他に類を見ない素晴しい音楽家」と大絶賛されたほどです。世界的な音楽家・喜多郎さんとも日本や中国各地にて多数共演しています。

そんな涂さんは、オープン当初よりコレコーレを支えてくださっている、とても大切なお客様の一人です。

今年の8月には、顧問こと「片桐健二」の20年来の友人であり、絶滅危惧種として指定されている「紫草」の栽培と復元を成し遂げ、染色家として名高い「石川 貴裕」先生の「蘇った紫色モードショー」が開催されました。愛・地球博 博覧会協会の協賛で盛大に行われたこのショーを、顧問と石川先生との繋がりの中から、総合企画プロデューサー「片桐 健二」製作協力「株ジャパンフィールドネットワーク コレコーレ」という大役を任され、大舞台を成功に導く手助けをして下さったのが、トさんでした。

そのショーの翌日から韓国公演というハードスケジュールの中、絶対絶命の音楽演出の難に対し、当店からの急なお願いを快諾してくださり、前代未聞のファッションショーのバックミュージックという失礼な協力依頼であったのも関わらず、こころよく生演奏をしてくださったのです!!
本当に有り得ない程の奇跡な話で、ショーは大喝采のうちに幕を引く事ができました。その反響は、お願いした私達すらがびっくりしてしまうほどのものでした。

又、愛・地球博の志を、上海万博へ繋げよう!との意気込みより1万人の寄せ書きを集め、上海万博へバトンタッチをしたい!との私達の話に親身に耳を傾けてくださり、なんと中国総領事館の館長さんを紹介してくださいました。そして、一緒に繋げよう!と、全面協力をいただけることになったんです!!

その様にいつも助けてもらっているトさんのチャリティーコンサートという事で、少しでも力になりたい!頑張っている姿を応援したい!という思い一杯で、私と鈴木店長と顧問と3人で名古屋大学博物館で行われたコンサートに行ってきました。

でも、いつも行っているトさんのコンサートとは違い、とても残念というか、がっかりというか、信じられない光景が私達の目に入ってきて、帰るときには3人とも申し訳ない気持ちが一杯になりました。

涂さんは、とても一生懸命でした。いつもの華やかなコンサート会場とは違い、ボランティアで、名古屋大学の学生や、鑑賞の希望者に無料で拝聴できるチャンスを作ってくれた涂さんのコンサートではありましたが、どのような状況でも、自身の音楽の演奏には、手を抜くことは絶対しません。その時、その場に来てくださったお客様に楽しんで貰える様、いつも全魂を込めて演奏してくれます。今回も名古屋大学を盛り上げようという気持ちもあったでしょうし、その場の状況に応じて演奏だけではなく、演奏する曲一つ一つに対し涂さん自身の思い入れや、その曲が作られるエピソードなど、通常では聞かせて貰えないほど貴重な話を一杯織り交ぜて伝えてくださいました。それはとても素晴しい演奏でした。

でも、聞く人のわずかな一部の方に、とてもマナーが悪い方が悔しい事におりました。それは、名古屋大学の生徒の方々でした。演奏の途中でぞろぞろと会場に入ってきたのです。その事に大学側も全く配慮がありませんでした。貴重な時間を割いて、名古屋大学の応援のため!と涂さんは駆けつけて下さっているのに‥と私はがっかりしました。そんな生徒に涂さんは、暖かく言葉をかけていました。それなのに、挙句の果てには、演奏途中にもかかわらず、ぞろぞろと帰っていくのです。そして、誰も何も言いません。司会者の大学の先生も全く配慮せず、謝罪の一つありません。勿論学生を受け持つ先生も、全く配慮なしです。そして、学生達も‥当たり前かのごとく立ち去る姿に、私は腹立たしくなりました。でも、トさんはその様に立ち去る生徒にも暖かく言葉をかけていました。私は、余り年が違わない世代としてとても恥ずかしくなりました。

何故、このような事が当たり前のように行われるのでしょうか?
トさんは、本当に一生懸命でした。トさんは、自分の経歴や社会的ポジションにとらわれません。どんな状況であろうと、一番に心を大切にしています。その場に来てくださっているお客様に絶大なる感謝のもと、自分の出せる力を最大限精一杯全身で伝えてくれます。その様な心に対し、心で答えてあげることが、こんなにもなされない状況に腹立たしさと、虚しさを感じました。

かねてから、私の会社では、顧問より、心の豊かさを持てる自分自身を作ることが何よりも大切だ!と教えられます。私は代表取締役を自ら立候補しました。その様な役割の中で、経営の難しさを肌で感じながらも、常に顧問や皆と話すことは、お金儲けだけではなく、関わった人達や物達より、何を感じ取るかが大切だ!と。
私は、とても未熟です。経営者としても、人間としてもとても未熟です。でも、関わった方々の思いや、多くの時間や場所を経てコレコーレに行き着いてくれた多くの物が発している真のメッセージを少しでも多く感じ取れるようになりたいと思います。そして、今回更に強く思うようになりました。お店でも、気がつくと、当たり前の作業かの様に、何も考えず淡々と事を成してしまう自分がいます。そうしてしまっている時は、お客様ともちゃんと会話をしていなかったり、物を全然生かす事もできていません。今思うと、自分が今日大学生の人達に対し、腹立たしいと思う事自体、自らもしていることなんだなぁと‥‥反省です。

大学という場所においても、経営という場所においても、自分自身がどのように生きていくのか?というテーマにおいては、学びはそれほど変らないのかもしれません。どんな専門的な事を学んだとしても、人間として大切にしていきたい心のあり方についてを、お互いに養っていける環境がとても大切であり、今の日本においてとても必要だと肌で感じました。
トさんから、又今日も勉強させてもらった事に、心から感謝します。

笹ヶ瀬 雅子

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