Cosmos Consultant【離婚・モラルハラスメントのご相談】@シンガポール

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モラルハラスメントとは

2014-01-02 09:32:08 | モラルハラスメントについて

私たちの多くは抑圧する側と抑圧される側に分かれます。

モラルハラスメントとはモラルを振りかざしたことが前提での精神的な暴力、嫌がらせのことを言います。言葉や態度などで行われる精神的な暴力は中々見えないので長い間、知られることなく存在していたが、フランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌの提唱によって知られることになったのです。

肉体的な暴力は外傷などが残るので分かりやすいですが、言葉や態度等によって行われる精神的な暴力は見えないこともありジワジワ毒の様な効果を相手の心に出していき、改善しようと思っても10年も改善出来ないなど強烈な苦痛を作り出すので、こういった悪質な心へのダメージを受けるくらいなら、両手両足をめった刺しにされたほうがよっぽどましなことだと思う場合もあるくらい見えない精神的ダメージとは悲惨なものなのです。肉体的暴力が可愛く見えてしまうような場合もあるでしょう。

そしてモラルハラスメントは相手の自己表現を奪い、自己表現ができないように長期的にあたり雁字搦めに精神を縛り孤独になるように仕向けて自尊心を傷つけていきます。

下記は、ウィキペディアからの抜粋ですが、一字一句かみ砕いて読んでみてください。被害者であれば、自分の経験と照らし合わせて、理解できるはずです。ご自身のおかれた状況を正確に把握できると思います。



モラル・ハラスメントの加害者と被害者

モラル・ハラスメントの加害者となる人物には特徴が存在する。加害者となるのは、「自己愛的な変質者」である。罪悪感を持たない、責任を他人に押し付ける[4]、子供の頃に受けた何かのトラウマによってなる性格だとは考えられるが、普通の人なら罪悪感を持ってしまうような言動を平気で出来る、誰かから奪うことを欲している、内心の葛藤を自身で引き受けることが出来ず外部に向ける、自身を守るために他人を破壊する必要を持つという「変質性」を持つ、というところに特徴があり、「症状のない精神病者」と理解される。モラル・ハラスメントの加害者の攻撃性はナルシシズムが病的に拡大されたものである。モラル・ハラスメントの加害者は、自分が「常識」であり、真実や善悪の判定者であるかのようにふるまい、優れた人物であるという印象を与えようとし、自分の欠点に気づかないようにするために他人の欠点を暴きたて、賞賛してもらうために他人を必要とする。モラル・ハラスメントの加害者の論理では、他人を尊重するなどという考えは存在しない。加害者は復讐の気持ちをともなった怒りや恨みも持ち、被害者にすべての責任を押しつけてしまうことによって、ストレスや苦しみから逃れる。

イルゴイエンヌの形容するところによるとモラル・ハラスメントの加害者は「精神の吸血鬼」であり、誰かが楽しんでいるのを見ると、それがたとえ自分の子供であっても、その楽しみを妨害しようとし、絶えず誰かの悪口を言っている。物質的・精神的を問わず、自分が持っていないものを持っている人物を見ると、普通の人は努力して手に入れるか諦めるかするのだが、モラル・ハラスメントの加害者になるような人物は、相手を破壊し、辱め、貶めようとする。「羨望」が加害者の原動力である。羨望から相手の持っているものを手に入れるとき、モラル・ハラスメントの加害者になるような人物は、相手と与え合う関係を築いて欲しいものをもらうという方法は取らず、例えば、相手が優れた考えを述べたとすると「その考えは相手のものではなく、加害者のものになる」という方法を取る。

モラル・ハラスメントの被害者に選ばれる人物にも傾向が存在する。被害者となるのは、几帳面で、秩序を愛し、他者への配慮を働かせ、責任感が強い、メランコリー親和型の人物で、起こった出来事に対して、自分が悪いのではと罪悪感を持ちやすい、誰かに与えることを欲しているという特徴がある。そのタイプの人物が、自己愛的な変質者が欲しているのだが持っていないものを持っているか、自身の生活のなかから喜びを引き出している場合、自己愛的な変質者の前に居合わせることになったとき、被害者に選ばれる。



モラル・ハラスメントの過程

モラル・ハラスメントの加害者が人を支配しようとするのには、妄想症の人間が自身の「力」を用いるのとは対照的に、自身の「魅力」を用いる。次に、嫌味、皮肉、口調、態度など、ひとつひとつを取ってみればとりたてて問題にするほどのことではないと思えるようなささいな事柄・やり方によって、被害者の考えや行動を支配・コントロールしようとする。この段階では、加害者は被害者に罪悪感を与え、周囲には被害者が悪いと思わせようとする。

被害者が自立しようとすると、中傷や罵倒などの精神的な暴力を振るい始める。だが、モラル・ハラスメントのメカニズムが機能しているかぎり、加害者の心には安寧がもたらされるので、被害者以外の人には「感じのいい人」として振る舞うことが出来る。そのため、ある人が突然モラル・ハラスメントの加害者として振る舞ったとき、周囲には驚きがもたらされ、時にはハラスメントの否定さえなされる。


モラル・ハラスメントの全過程を通じて被害者は加害者の真意をはかりかね、悪意を想像しない、あるいは自分のほうが悪いのではないかと逡巡する、暴力は相手が悪いが、原因は自分にあると思考してしまう、などによって苦しむ。

モラル・ハラスメントの加害者が行う個々の攻撃行動は、普通の人でもやってしまうことがあるものだが、普通の人はためらいや罪悪感を伴ってしまうところを、「本物の加害者」は自身のほうが被害者だと考える。反対に、耐えかねた被害者が加害者に肉体的な暴力をふるってしまうこともよく起こる。加害者がそのように仕向けることすらある。

2002年1月には、フランスで、職場におけるモラル・ハラスメントを禁止する法律が制定された。


ウィキペディアより


 

“モラルハラスメント”とは、簡単に言うと精神的嫌がらせ。
相手の人格を否定する、もしくは非難、無視するといった言葉や態度による暴力を意味します。
あまりにも巧みに、それとは気付かれないように浸透していくため、被害者は相当な混乱に陥ります。

 


また、もっとたちの悪いことには、被害者を加害者として作り上げる技に長けており、嘘、でっち上げ、話の摩り替え、書類の偽造、
第三者への根回し、脅し等のあらゆる方法で、
『被害者〔相手)こそ加害者』『加害者〔自分)こそ被害者』というシナリオを作り上げようとします。


その結果、ドメスティックバイオレンスのように外傷が残らないので、第三者にわかり難く、『あなたがわがままだ』『もっと我慢しなさい』など第三者に相談したために二次被害を受けることになも多くあります。

 

被害者は自分が被害者であることに気付かず、また、気付いても、誰にも理解してもらえないことに苦しみ、新たな絶望感に陥ります。自分の状況を客観的に把握することもできず、他人からも理解されないという辛い状況に陥り、精神疾患に陥ることにもなりかねません。ひいては、自己否定に陥り、自傷行為、自殺等の選択をしてしまう場合もあります。
そうなると、加害者は、被害者を精神病、心の病、うつ病等に仕立て上げ、『我こそが、精神病をわずらった配偶者を持ってしまった不運な被害者』のように装うのです。

 


繰り返しになりますが、モラルハラスメントは、加害者自身が人格的障害(自己愛性パーソナリティ障害)及び何らかの精神疾患を抱えていることが多く、その改善は非常に難しいとされています。とにかく、話の焦点をずらし、自分の非は棚に上げ、相手をひたすら攻撃するという戦法を取るため、合理的な話し合いは不可能です。そういった攻撃を受けた被害者が精神的に弱っているケースが多く、合理的に自分考え、意見、思いを伝えようとする気持ちはもはや皆無、ただただ怒り狂って、激高し、理不尽な攻撃をしてくる加害者を、必死に静めることに徹するようになります。

何より加害者に加害者意識が皆無な事から、夫婦間での話し合いは全く成り立たない、という場合が殆どです。
それどころか『俺はいつも正しい』『俺ほど合理的な人間はいない』『私は理不尽が大嫌いだ』などとあたかも自分が完璧な人間であることを何の疑いももなく主張してきます。

 

しかし、そういったことを口にするのは、その反対だからです。
加害者は、お山の大将、裸の王様的な人間が多く、他人の感情には無関心でありながら、自分の感情には、過敏で、自分を祭り上げてくれる人間を常に探して翻弄しているというのが、正しい見方でしょう。


簡単にモラルハラスメントの加害者の特徴をあげてみます。

・ 出会った当初はとても優しかったのに、結婚した後、子供ができた後、仕事をやめた後、自らが金銭的に成功した〔起業、出世等〕後、言動が豹変した。
  自分の手中に収めたと思った時、豹変する事が多いのが特徴です。
・ 初対面の他人、自分に利益がありそうな人の前では、とても良い人を演じる二面性がある。
  非常に巧みに、言動を変えることができます。
・ 周囲の人に嘘をついてまで、相手を悪者にし、自身への同情を得ようとする。
  明らかな嘘を平気でつき、それを指摘されると、更なる嘘でカバーしようとします。
・ 常に自分を正当化しようとし、その場、時によって違う意見を言うため、言動に矛盾がある。
  言動がいつも単発的で、一貫性にかけます。
・ 相手の行動を異常に束縛し、外部との接触を無くさせようとする。
  実家で楽しむことを非難したり、経済的な独立を妨げたりします。
・ 相手が「私が悪かった」と認めるまで罵り続けたり、無視したりする。
・ 相手の大切なものを奪おうとする
  相手にとって何が大切かより、自分にとって何が大切かを、行動を決定する判断材料とします。
・自分の感情については異常に敏感であるが、他人のそれに対し、異常なまでに無関心。
  相手の時間、労力、そしてリスクを感知することができず、とことん無報酬で利用しようとします。相手が自分のために使う時間、労力、そして背負うリスクに
  ついては、全く気を使わない。

思い当たる事がありましたか? 
もしも、上記のいずれかに当てはまる行動を相手がとっていたなら、真っ向から話し合いを求めたりしてはいけません。
振り回されて、更なる痛手を被ります。
繰り返しますが、相手は、自分は『王様』ひいては『神』だと思っています。
しかも太刀の悪い『裸の王様』です。言動に矛盾が多いため、それを分析しても、
混乱に陥るばかりです。
解答は一つ、『加害者は精神的に病んでいる。』ということです。
そしてその事実を全く認められない人間です。

一人で頑張るのはやめましょう。
現状を正しく判断して、次の手段を考えるべきです。

いつもいつも、配偶者に追い詰められている方、
けなし続けられている方、
責任を転嫁されている方、
そして自分の感情を押し殺し、相手を静めることに尽力している方、
ころころと主張を変えられ、右往左往している方


ここでよく考えましょう。それは、健全な人間関係ではありません。
ご自分のおかれた状況の把握することが第一歩です。

 

一瞬絶望的な気持ちになるかもしれませんが、ここでこういった人間の存在に気付けたことに感謝し、次のステップに
進んでください。


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