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「 ちいさいおうち 」その2 クラシノ ソラ「 珈琲と煙草と古本と……。( 4 )」2017年

2017年09月22日 | 自分史
バージニア・リー・バートン「 ちいさいおうち 」その2
クラシノ ソラ「 珈琲と煙草と古本と……。( 4 )」2017年

 私が小学校に入学した頃はまだノンビリした時代で
やっとバスが家の前を走り始めました。
(どんな田舎に住んでいたの?とお思いでしょうが
戦後10年ほど過ぎた都内23区のお話です)
最寄りの駅までは歩いて行けたので、
バスが不人気だったのをよく憶えています。

友達の家は何処も新鮮でした。
どの家にも我が家にないものがたくさんありました。
例えば、不動産業を営む、Aくんの家には
ブリキ製のゼンマイで動くロボットが行進出来るくらい何体もありました。
また、名古屋から家族で上京していたBさんのお宅には家庭図書館?のような
大きな本棚があって子供用の絵本がたくさん収められていました。
今思えば、我が家が貧しかっただけなのですが(汗)
ノンビリした性格の私はそこまで頭が回りませんでした。
リー・バートンさんの「 ちいさいおうち 」とは
Bさんのお宅で初めて出会いました。

小さな丘の上に出来たピカピカのおうちが、
長い年月と共に回りが賑やかになり過ぎて、
暮らしていた家族も困り果て、新天地に越して落ち着きを取り戻すと云うストーリー。
東京に暮らしていなくても、起こりうる環境の変化を題材にしたお話ですが、
絵がとても可愛らしく、マンガばかり読んでいた自分ですが、新鮮で何度も読み返しました。
創作絵本、初体験の頃のお話です。



リー・バートンさんのもうひとつの傑作「せいめいのれきし」


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