きょうは、オイリュトミーのクラスでした。
【今日の練習】 年度も新しくなったことですし、このクラスでは、しばらく時間をかけてオイリュトミーの最も初歩的な実技と理論を復習してみようということになりました。今日は、インターヴァルと呼ばれる表現の、超初歩練習を少々。
オイリュトミーは、しばしば「響きの身体芸術」と呼ばれますが、インターヴァルはその典型ともいえる動き。
すこし幼稚な言い方をしてしまえば、音は、空気と物質の共振(すなわちダンス)です。そして、音と音が共鳴し合うことによって、波(ダイナミズム)が生み出されます。この波が心にまでとどいて音楽(感動)となる。
西洋音階では、この仕組みを整理してドレミファソラシドを定めている。ドとレが共鳴すれば、ゆらぐような響き、ドとソであれば、ひろがるような響きが得られます。これらは波のフォルムの違いです。ふだん、この波に同化しているのは、僕らの鼓膜ですが、この働きを全身に拡大する練習がインターヴァルです。聴こえてくる音の波に調和するようにカラダを揺らしたり空間を駆けてみたり・・・。それが馴染んできたら定められた型の練習へ。じっさい行うと、とても気持ちがよいです。
【ひびき】 オイリュトミーでは、たくさんの響きを身体でキャッチしてゆきます。いえ、動きつつ、ほとんどあらゆるものを「ひびき」として理解してゆきます。代表的なものでは、音のほかに、声、さらに母音・子音、色彩イメージ、「魂の仕草」と呼ばれる気持ちの変化、エレメントすなわち地水火風の物質変容、月や太陽や星々から受けるエネルギーなどなど、これ全部「ひびき」として感じとってカラダに呼吸するわけです。この感性は、日本で生まれた「舞踏」という現代ダンスとも重なる部分が多くありますし、武道とか気功にも通じるものが大です。(今月8日スタートの「舞踏クラス」でも、もちろん反映します。)僕は、たまたま「舞踏」や「モダンダンス」をしていましたから、とても大きな影響を受けました。というか、おもしろくて、専門家になってしまったのだけど・・・。
まあ、何回かにわけて、そもそも「オイリュトミー」が生まれた衝動は何だったのか、などということも話しながら、すすめてゆくつもりです。僕ら人間と環境全体の関わりをとらえなおす身体芸術なので、ダンスにかぎらず、色んな分野の人と練習したいです。ぜひこの機会に加わって下さい。
【クラスの進め方】 ひたすら一直線に進んでゆくのではなく、行きつ戻りつを繰り返しながらカラダにしみこんでゆくような練習法が、僕のやり方です。始めたばかりの方にとっても、長く続けている方にとっても、基本の動きについての興味は大きいようです。僕自身も、やはり関わっている手法すべてにおいて、それぞれの基本に対する追求意欲が年々高まっています。基本というのは、やはりメソードの要ですから、一番深い考えが凝縮しています。スタート地点であると同時に、だれもが帰ってゆくことが出来る本質の形がそこにあると思います。この春はオイリュトミーだけでなく全クラス(基礎トレ、舞踏、ダンス)で初歩の見直し・おさらいに力を入れたいと思っています。どんなものにも最初の一歩というものがあって、そのときの形なり衝動なりを思い出したり再挑戦することは、いまの地点をより確かなものにする力があるから。根っこの部分で大事にしていることを、ていねいに捉え直してゆきたいと思っています。この作業は、僕自身にとっても学び・気付きをもたらすにちがいなく、このブログでも踊りの原風景について書いてみたいな、と思っています。
新規メンバー募集のお知らせ
【今日の練習】 年度も新しくなったことですし、このクラスでは、しばらく時間をかけてオイリュトミーの最も初歩的な実技と理論を復習してみようということになりました。今日は、インターヴァルと呼ばれる表現の、超初歩練習を少々。
オイリュトミーは、しばしば「響きの身体芸術」と呼ばれますが、インターヴァルはその典型ともいえる動き。
すこし幼稚な言い方をしてしまえば、音は、空気と物質の共振(すなわちダンス)です。そして、音と音が共鳴し合うことによって、波(ダイナミズム)が生み出されます。この波が心にまでとどいて音楽(感動)となる。
西洋音階では、この仕組みを整理してドレミファソラシドを定めている。ドとレが共鳴すれば、ゆらぐような響き、ドとソであれば、ひろがるような響きが得られます。これらは波のフォルムの違いです。ふだん、この波に同化しているのは、僕らの鼓膜ですが、この働きを全身に拡大する練習がインターヴァルです。聴こえてくる音の波に調和するようにカラダを揺らしたり空間を駆けてみたり・・・。それが馴染んできたら定められた型の練習へ。じっさい行うと、とても気持ちがよいです。
【ひびき】 オイリュトミーでは、たくさんの響きを身体でキャッチしてゆきます。いえ、動きつつ、ほとんどあらゆるものを「ひびき」として理解してゆきます。代表的なものでは、音のほかに、声、さらに母音・子音、色彩イメージ、「魂の仕草」と呼ばれる気持ちの変化、エレメントすなわち地水火風の物質変容、月や太陽や星々から受けるエネルギーなどなど、これ全部「ひびき」として感じとってカラダに呼吸するわけです。この感性は、日本で生まれた「舞踏」という現代ダンスとも重なる部分が多くありますし、武道とか気功にも通じるものが大です。(今月8日スタートの「舞踏クラス」でも、もちろん反映します。)僕は、たまたま「舞踏」や「モダンダンス」をしていましたから、とても大きな影響を受けました。というか、おもしろくて、専門家になってしまったのだけど・・・。
まあ、何回かにわけて、そもそも「オイリュトミー」が生まれた衝動は何だったのか、などということも話しながら、すすめてゆくつもりです。僕ら人間と環境全体の関わりをとらえなおす身体芸術なので、ダンスにかぎらず、色んな分野の人と練習したいです。ぜひこの機会に加わって下さい。
【クラスの進め方】 ひたすら一直線に進んでゆくのではなく、行きつ戻りつを繰り返しながらカラダにしみこんでゆくような練習法が、僕のやり方です。始めたばかりの方にとっても、長く続けている方にとっても、基本の動きについての興味は大きいようです。僕自身も、やはり関わっている手法すべてにおいて、それぞれの基本に対する追求意欲が年々高まっています。基本というのは、やはりメソードの要ですから、一番深い考えが凝縮しています。スタート地点であると同時に、だれもが帰ってゆくことが出来る本質の形がそこにあると思います。この春はオイリュトミーだけでなく全クラス(基礎トレ、舞踏、ダンス)で初歩の見直し・おさらいに力を入れたいと思っています。どんなものにも最初の一歩というものがあって、そのときの形なり衝動なりを思い出したり再挑戦することは、いまの地点をより確かなものにする力があるから。根っこの部分で大事にしていることを、ていねいに捉え直してゆきたいと思っています。この作業は、僕自身にとっても学び・気付きをもたらすにちがいなく、このブログでも踊りの原風景について書いてみたいな、と思っています。
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