五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

今わかる、貴女の優しさ…月影ゆり

2010年10月07日 | ハートキャッチプリキュア!
「小姑」「辛気臭い」「デケェ」「無理すんな」。
月影さんに浴びせられた、皮肉と愛情入り混じった暴言の数々。

彼女がダークさんに敗れたことや、顔色が常に悪いこと、
表情が冴えないところから、こういう言われ方をしてきた月影さん。

決定的だったのは、第17話「認めてくださいっ!私たちのプリキュア魂!!」で、
花咲&来海が、砂漠の使徒の弱点とか、戦うコツとかを訊ねた時。
月影さん:「キュアブロッサム、キュアマリン、私はあなたたちを認めない!!」

厳しい女。誰もがそう思った1シーン。
えりか様などは、反感を覚えたような発言もしています。
ポプリを危険な目に遭わせた会長を叱責するシーン等もあって、
負けたくせにウルセェ先輩というイメージが定着してしまった感があります。

しかし、キュアムーンライトとして復活した今。
コロンとの悲しい別離が知れ渡った今。
月影ゆりという人物のスケールの大きさ、本当の優しさというものが
見えて来たのであります。

明堂院いつきを叱責したのは、自分の妖精・コロンを亡くしていたから、
というのが真っ先に明らかになりましたが、他にも…。

17話で月影さん:
「これから砂漠の使徒との戦いが、ますます激しくなる」
「やっていく自信があるの?(大意)」
しっかりとした伏線というべきか、月影さんの言うとおり、ダークさんには
負けまくり、3幹部もブレスレットでパワーアップ、とてもサンシャインさんが
加わったところで勝てはしない状況に。

月影さんは、全て読んでいました。読めていたけれど、不器用(ツンデレ?)な
彼女は、キツイ言葉でしか伝えられなかった。心の花が枯れている状態でもあったし。
厳しい言い方は、花咲&来海を思っての優しさの表れだった…と好意的に
受け取れます、今なら。
明堂院いつきを叱ったのも、自分と同じ目に遭わせたくないという優しさから。


ムーンライトとして復活した彼女は、3幹部に苦戦するブロッサム、マリン、
サンシャインを助けます。復活のためのお膳立てをしてくれたことに恩義を
感じているから。それと、まだはっきりしないけど「仲間意識」の目覚め
(変身直前、愛・勇気…云々言ってた行り)。
ムーンライトの強さを見せつけるという現実的(販促的)意味合いも、勿論あります。

まだ、ブロマリサンを仲間と認めたわけではないかもしれませんが、今後、
花咲さんたちの純粋な心に触れ、不器用ながらも心を開いて行く…という
ベタな展開(えー)が見られるであろうことは必至。

何しろ、花咲さんたちは月影さんを慕ってます(あたしの胸で泣いてください!等)。
ハートキャッチミラージュを効果的に使ってコロンの悲話を見せる演出、
販促もちゃんと絡めるところが「プリキュア」さんらしくてグッド。
学園祭のファッションショーというのは、不器用な月影さんに「仲間」を
強く意識させるためのイベント回ではないかと。(違うかも…)

現時点では、戦力的に「ムーンライトだけ戦えばいいんじゃね?」とか
言われそうですが、彼女も万能ではないというエピソードが待っていると
予測してみる。そこで必要になるのが「仲間」。

「変わる」がテーマのハートキャッチさんです。
かつて独りで戦っていたキュアムーンライトから、仲間を得たキュアムーンライトへ
「変わる」。仲間パワーを獲得したプリキュアさんたちが、砂漠の使徒を
打ち破るというベタな展開(えー

噂では、間もなくプリキュア全員がパワーアップする…とかなんとか。
パワーバランスが、ある程度とれるようになると思われます。
同時に、「ムーンライト弱体化」のような描写が見られるかもしれませんが、
大局的に見るとパワーアップしているという、強引なハンドルさばき
上手い演出が見られることに期待。


月影ゆりは、わざと「嫌われキャラ」として設定されていたように思います。
これは、完全にスタッフ様にやられました。
本当は強くて優しい女・月影ゆり。
親父さんの問題とか、残り十数話でどのように描かれるのかとても楽しみ。
頑張れ、史上初の高校生プリキュア! いい歳してなにやってんだ…(ボソッ