京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『ひゃくはち』

2008-08-26 | 邦画


□作品オフィシャルサイト 「ひゃくはち
□監督・脚本 森義隆
□原作 早見和真(「ひゃくはち」集英社刊)
□キャスト 斎藤嘉樹、中村蒼、竹内力、光石研、市川由衣、小松政夫、高良健吾、北条隆博、桐谷健太、三津谷葉子、橋本一郎、太賀、平田貴之、芳本美代子、二階堂智

■鑑賞日 8月24日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)

<感想>

 ベースがアニメや小説のスポ根もので青青群像を映像化した作品は沢山ある。 この映画も甲子園出場を夢見る高校球児たちの甲子園にレギュラーや控え選手として20人のベンチ入り枠に入るかどうか、そこに彼らなりの努力と汗と苦悩と友情の、それはまるで青春という名のおでん鍋の中の色んな具のような混ざり合って旨みを引き出しあうような世界を描いてみせる。
  
 同系の映画で印象に残っていると言えば、あさのあつこ原作のベストセラー、『
バッテリー』だったりするが、この映画では目立った個々の個性は描かれていないものの、普通にある等身大の寮制高校野球部の生活と、離れて暮らす家族や、寝食を共にする監督・コーチとのふれあいを通して様々な暑い夏の“熱い想い”を描き出している。  

 熱いと言えば最近柔らかくなってきた竹内力が、熱血監督を演じて見せるが、なんとなく「力さん、ちょっと違うんちゃいあます~」って言いたくなるような感じ(笑) そして多分カラオケは、私生活でも河島英五の曲は十八番なのだろうなぁ~ やけに「野風僧」は見事だった(笑)。 ま、そもそも英五と声質が似ているんからなんだなぁ。 

 万年補欠部員の雅人(斎藤嘉樹)とノブ(中村蒼)を中心に、二人の甲子園出場を夢をお互いに励まし合いながら猛練習に励んでいたが、そこには様々な予期せぬ事態も。

 不謹慎ながらと断りつつも現実となって壊れかけた二人の友情は元に戻るが、あまりにも簡単すぎて感情移入ができたものではない。ただ監督が伝言を送るときの、あのビデオに映っていた秘密の練習は、思わぬところで大きな結果を生む。

 携帯電話がない時代、クラブの合宿で彼女に電話するときは疲れた体にムチ打って、一番に公衆電話に走りこみをしたものだ。 そしてテレカなんてシャレたものがない時代、10円玉を一杯ポケットに詰め込んで一目散に電話ボックスを目指したことや、汗まみれで倒れそうになりながらも練習していたあの日々が懐かしい。

 高校球児を描くのと並行して新聞記者の卵である、新人の成長を同時進行させるが、実際にストーリーに深く絡むほどの効果はなく市川由衣もイマイチな感じ。 もう少しインパクトのある女優でも良かったかな~  

  最近エンドロールを見ていて、昔の仲間がプロデューサーや製作者として名前を連ねていることに嬉しく思う今日この頃である。
 この映画も例外ではないが、もう少し気合を入れて欲しかったなぁ。

 “ひゃくはち”=108・・・それは人間の煩悩の数とも言われ、この映画の中にも登場する野球の硬式ボールの縫い目の数も108、除夜の鐘も108打たれる。


 


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7 コメント

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★3つですか~ (kira)
2008-08-26 13:25:10
こんにちは!
TB、有難うございます♪
>昔の仲間がプロデューサーや製作者として名前を連ねていることに
ええーーっ?そうなんですか
そこもあって、
やや辛口とか(笑)

『バッテリー』は昔の仲間が主人公林くんの美少年っぷりで、役にも嵌っていて話題になりましたが
個人的にはこちらの方が好みでした!
何よりCGなしの、泥臭い彼らの野球に打ち込む思いがリアルに感じられました
返信する
↑あらら・・・ (kira)
2008-08-26 13:30:00
『バッテリー』は昔の仲間が主人公林くんの・・・
変なことになってますね(^^;
『バッテリー』は主人公林くんのと読んでください(汗
すみませぬ。。。
返信する
おっと~ (cyaz)
2008-08-26 17:34:12
kiraさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>ええーーっ?そうなんですか そこもあって、やや辛口とか(笑)
そういうことですね(笑) 結構勉強させたのになぁ(謎)

>『バッテリー』は主人公林くんの美少年っぷりで、役にも嵌っていて話題になりましたが個人的にはこちらの方が好みでした!何よりCGなしの、泥臭い彼らの野球に打ち込む思いがリアルに感じられました
そうですね^^ 僕はバッテリーのほうが良かったです!

>『バッテリー』は主人公林くんのと読んでください(汗 すみませぬ。。。
いやいや、お気になさらぬように(笑) のーぷれぶれむじゃ^^
返信する
原作の上を行く♪ (金平糖)
2008-08-26 18:33:14
はじめまして。トラバありがとうございました。
映画はテンポよく、ラストシーンが微笑ましくよい出来だったので原作を読んでみました。
映画とは別物で、原作を読み映画の脚本の構成力に感服しました。
読書好きな私には、原作を上回る映画作品になかなか回り逢わないので、本作は上出来だと思いました。
小説「バッテリー」と森絵都さんの「ダイブ!!」は大好きな作品ですが、↑のコメにある林君が偶然二本とも主演をやられていて、ある意味感動(*・∀-)☆
トラバ返しさせてくださいね。
返信する
おはつです~ (cyaz)
2008-08-26 23:08:35
金平糖さん、TB&コメントありがとうございますm(__)m

>映画はテンポよく、ラストシーンが微笑ましくよい出来だったので原作を読んでみました。映画とは別物で、原作を読み映画の脚本の構成力に感服しました。
そうですか^^ じゃあ機会あれば読んでみたいと思います。

>読書好きな私には、原作を上回る映画作品になかなか回り逢わないので、本作は上出来だと思いました。
小説「バッテリー」と森絵都さんの「ダイブ!!」は大好きな作品ですが、↑のコメにある林君が偶然二本とも主演をやられていて、ある意味感動(*・∀-)☆
共に原作は未読ですが、やはり自分色に染まった原作を超えて映画とリンクできることはなかなか難しいようですね^^
返信する
スポコン (sakurai)
2008-09-04 10:42:00
スポコンものとは思いませんでした。
スポ愛ものかな。
なにしろ野球が好きだ。その気持ちがすべて。
ただ野球がすきだ・・・という思いが、びんびん伝わってきて、あたし的には完全にKOでした。
というか、そういう生徒を、何年も、身近で、毎日見てきて、そいつらと一緒にスタンド毎年応援して知るので、思い入れが大きすぎたかもです。
でも、それを差し引いても、いい映画でした。あたしにとって。
返信する
スポ愛~ (cyaz)
2008-09-04 17:49:52
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>スポコンものとは思いませんでした。スポ愛ものかな。
なるほど(笑)

>ただ野球がすきだ・・・という思いが、びんびん伝わってきて、あたし的には完全にKOでした。
ありゃ、OKじゃなくてKOされましたか^^

>というか、そういう生徒を、何年も、身近で、毎日見てきて、そいつらと一緒にスタンド毎年応援して知るので、思い入れが大きすぎたかもです。でも、それを差し引いても、いい映画でした。あたしにとって。
その昔、甲子園で高校球児を応援した日が懐かしかったです。 かちわり~♪
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