京の昼寝~♪

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オーギョーチィ(愛玉子)

2007-12-12 | Food

オーギョーチィ(愛玉子) 

 

 12月9日(日)    HP  「愛玉子(オーギョーチィ)」 


 先日観た映画『転々』 その中の1シーンに三浦友和とオダギリジョーが愛玉子を
食べるシーンがありました。 今、原作を読んでいる最中なので何だかオーバーラップして
楽しいです 原作では谷中界隈の描写も出てくるんですねぇ。 

 一度近くまで来ていたので、JRの鶯谷駅からの方が近いことは知っていたのですが、
ここは駅前が結構ラブホ街なので、別にラブホを利用するわけではないのに、
なぜか後ろ髪引かれ隊(笑)でした

 つい2週間前にも、
上野桜木界隈を散歩していて、家に帰ってから気が付いたのですが
愛玉子のお店はすぐそばにあったんですよ~ そのときわかっていたら寄れたのになぁ(笑) 
 

  

オーギョーチィ(愛玉子)とは、台湾中部の高地に自生している、
クワ科のつる性多年性植物「愛玉」で、種子を水に浸して揉んでいると、
含まれている天然のペクチンにより、自然とゼリー状に固まる不思議な植物です。
 この種子から出たエキスを絞ったものが「愛玉果凍」(オーギョーチィゼリー)で、
古くから腎臓にやさしいと言われ、漢方で利用されています。

お店のご主人の手書きの薀蓄も掲げて額に入れて飾ってありました 

愛 玉 子 
「台湾の新高山の山ろくに密生する植物で昔は原住民が常食にしていました
カロリーは米と同じ位あり腎臓の妙薬と云はれます
果実状の種子を加工し寒天の様にして食します」




このお店は大正初期から続く愛玉子専門店で、
藤山一郎、淡谷のり子、サトウハチロー、橋本明治、東山魁夷など、
多くの芸術家に愛された冷菓としても有名です。
店内は昔のままの趣ですが、壁には著名な画家の絵が飾ってありました。



見た目でも想像付くかもしれませんが、食感は寒天と同じですね
寒天より弾力がある感じでプルプルしていました。
ただこれ自体には味がないので、レモンシロップをかけて戴きます
(最初から市シロップはかかっていましたけどね)
夏場はカキ氷と一緒に、またワインやウィスキーを入れて
楽しむことも出来るようですよ~
僕が思うには、梅酒やあんず酒系のソフトドリンクでもいいかなぁ




お店の外に愛玉子の減量が飾ってありました。


 作り方は、ごま粒大の愛玉の種を布袋に入れ、水にさらして揉みだすと、
種からエキスが溶け出し2~3時間で寒天状に固まります。
固まったら切って盛り付ければ出来上がり

店主がお水を持ってきてくれたと思ったら、さ湯でした(笑)
この時期だからでしょうけねぇ~
愛玉子をオーダーしたら、上着を脱ぐ前に
もうテーブルに運ばれてきたのには驚きました(笑) 早やっ


映画を観た方ならわかると思いますが、
石原良純は店から飛び出しては来なかったですよ(笑)

 しっかりと愛玉子を食べ、そのあと上野公園を抜け、この間美味しかった
大山のコロッケ&メンチカツを遅めのランチで食べて来ました~
生ビールと共に美味しゅうございました~
 

 
ちょうど原作を読み終えました。
 原作のオチや福原愛一郎の偽名の理由や竹村文哉と美鈴の恋愛模様は映画には
登場しなかったところだ。 そして警視庁前のオチは全くの別なシチュエーションが
用意されていた。 しかしながら、映画には映画なりの、原作には原作なりの、
なんだか快い、東京という雑踏の中のほんの些細な出発点と終着点だけ決めた、
それぞれの人生の旅と、それぞれのそれまでの人生の縮図が、原作ならではの人間関係を描写していた。
 三木監督は映画化にあたり、きっと最終的に必要最小限の切り落としと、原作の持つ二人の何ら
関係のない男の匂いを消さずに、三木流の味付けで、役者個人の色合いと、
東京風景の味わいとを彼らしいテイストで表現したのだろう。
 原作中盤から後半にかけては、殆ど文哉と美鈴の恋愛を中心に物語りは進んでいた。
そっちも観たいと思ったのだが、美鈴のキャスティングが誰がいいのかは悩むもところだ(笑) 
 終盤の谷中・上野界隈は、同じ時期にこの裏通りを歩けたことで、この原作や映画の原風景を、
より実体験として肌で感じることが出来て良かった。

 ちなみに“愛玉子”は原作の中では、美味しい甘味どころとしか記述されていなかったのだが・・・。


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40 コメント

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美味しそうですね。 (ヤス)
2007-12-12 09:14:20
卵ではないんですね(笑)。

鶯谷は凄いですよね、仕事で稀に行きますけどあまり通りたくない地帯です(笑)。
返信する
へんな~ (cyaz)
2007-12-12 12:29:20
ヤスさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>卵ではないんですね(笑)。
そーなんですよ(笑)

>鶯谷は凄いですよね、仕事で稀に行きますけどあまり通りたくない地帯です(笑)。
ただ歩いているだけなのにカップルだと変な視線が飛んできますね(笑)
返信する
Unknown (ヤマト)
2007-12-12 13:34:25
cyazさん、こんにちは☆!☆

わっ!
オーギョーチィ(愛玉子)だ!
美味しそう~(*@∀@*)!

ヤマトが推測した
「パイナップル味」
「オレンジ味」はハズレでしたね~
味はない上に、レモンのシロップなのですね☆
生ビールに合うというのが意外!

石原良純さんがドタバタしていなかったのは
非常に遺憾です(笑)。

作り方がそんなに難しくなさそうだから
是非こんど原料を探してみます♪

今村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が
計3冊控えているので
原作を読むのは少し先になりそうです。。。
返信する
ぜひ~ (cyaz)
2007-12-12 17:26:55
ヤマトさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>わっ! オーギョーチィ(愛玉子)だ! 美味しそう~(*@∀@*)!
う~ん、実にシンプルなテイストでした^^

>味はない上に、レモンのシロップなのですね☆
そうなんですよ(笑)

>石原良純さんがドタバタしていなかったのは非常に遺憾です(笑)。
まあ、もっとも映画のシーンはこのお店ではないですがね(笑)

>作り方がそんなに難しくなさそうだから是非こんど原料を探してみます♪
通販でそのもの売ってるみたいですよ(笑)

>今村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が計3冊控えているので原作を読むのは少し先になりそうです。。。
そうですか、それでは来年の話になりますね^^
でもぜひ原作も愛玉子も~
返信する
食べてみたい。 (hal)
2007-12-12 18:24:40
オーギョーチィの情報ありがとうございました。大正時代から続いているとはすごいですね。
返信する
えぇ~!! (Babi Kaoru)
2007-12-12 21:10:49
関西在住時、上京する時の定宿は鶯谷でした。
ちゃんとビジネスホテルもあるんですぅ~(笑)
駅から近いし安いし朝食付きで家族連れも多く人気の宿です。

映画は観てないと思ったら、千葉の近所ではまだ公開してませんでした。

愛玉子食べに久しぶりに鶯谷に行こうかな。
返信する
あの時代には~ (cyaz)
2007-12-12 21:46:56
halさん、コメントありがとうございますm(__)m

>オーギョーチィの情報ありがとうございました。大正時代から続いているとはすごいですね。
いえいえ^^
大正時代や昭和初期にはモダンなスイーツだったんだしょうね~
返信する
でもラブホ~ (cyaz)
2007-12-12 21:49:27
Babi Kaoruさん、コメントありがとうございますm(__)m

>関西在住時、上京する時の定宿は鶯谷でした。ちゃんとビジネスホテルもあるんですぅ~(笑) 駅から近いし安いし朝食付きで家族連れも多く人気の宿です。
ま、ビジネスは駅前には必ずありますよね(笑)? でもこのあたりはやはりラブホ街(笑)

>映画は観てないと思ったら、千葉の近所ではまだ公開してませんでした。
面白いので是非^^ って千葉でなくても東京ウロウロしてまんがな(笑)

>愛玉子食べに久しぶりに鶯谷に行こうかな。
ほう、そんな前から知ってたんでっかぁ(笑)?
返信する
おぉ~!愛玉子だぁ~! (ルナ)
2007-12-12 22:25:29
映画で見て、どんな食べ物か気になっていたんですよ!
でも、美味しいというより健康的な感じの素朴な食べ物
だったんですね~。
情報どうもありがとうございます。
納得です!(^_^)

いつもTBありがとうございます。
返信する
ふたたびのTB、ありがとうございます。 (冨田弘嗣)
2007-12-13 02:19:40
 いいですねぇ。映画の中に出てくる所をたずねる小さな旅ですね。「男はつらいよ」のおかげで、柴又が有名になったり、本物があることで、映画のもうひとつの楽しみが広がります。私も「砂の器」の影響で、これまで4回も亀嵩に行きました。なーんにもないのだけれど・・・。楽しい記事を読ませてもらいました。ありがとうございます。  冨田弘嗣
返信する

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